「複数使ってます」と伝えたら嫌がられるの…?

転職エージェントは複数登録すべき?何社使うのがベスト? プロに聞いた“選び方の正解”とは

キャリア
転職初心者とって何かと心強いのが「転職エージェント」。

ですが、あまりに種類が多いため、適切な選び方がわかりづらいのがネック。1社でいいのか、複数登録すべきなのか、どんな組み合わせが最適なのか…考えれば考えるほど迷ってしまいますよね。

そこで新R25では、リクルートキャリアで転職エージェントとしての累計売り上げが歴代トップだったカリスマ転職コンサルタント・森本千賀子さんにご協力を依頼。

プロの目線から、転職エージェントの選び方の“正解”を教えていただきました。

キャリアの達人たち

株式会社morich 代表取締役

森本 千賀子
1970年生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒。1993年リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。累計売上実績は歴代トップ。入1970年生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒。1993年リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。累計売上実績は歴代トップ。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、全社MVP/グッドプラクティス賞/新規事業提案優秀賞など受賞歴は30回超。常にトップを走り続けるスーパー営業ウーマン。2017年3月には株式会社morich設立、代表取締役として就任。プロフィール詳細を見る
〈聞き手=佐藤宇紘〉

転職エージェントはどうやって選ぶのが正解?

佐藤

佐藤

転職エージェントって、どうやって選ぶのが正解なんでしょう…?
森本さん

森本さん

大前提として、転職エージェントは複数登録するのがおすすめです。ですので、登録前にあまり絞り込む必要はありません。
佐藤

佐藤

えっ! どうしてでしょう?
森本さん

森本さん

転職エージェントは、企業によって強みがまったく異なるからです。

まずは、網羅的に求人案件を抱えている「総合型」の転職エージェント。リクルートキャリアなど、いわゆる“大手”の転職エージェントはこれに当たります。

業界問わずさまざまな求人案件が豊富に揃っているので、登録すると選択肢の幅が広がります
森本さん

森本さん

次に、特定の業種や職種に強い「特化型」の転職エージェント。

その業界・職種で長く経験を積んだアドバイザーが在籍していることも多く、リアルな内情や求められるスキルなどを詳しく教えてもらえます

志望業界や職種が決まっている場合は、そこに特化した転職エージェントを使うといいでしょう。
佐藤

佐藤

ふむふむ。
森本さん

森本さん

最後は、1人だけの個人から10人前後の少数精鋭で運営されている中小・個人の転職エージェント。

これらのエージェントは求人数こそ多くはありませんが、求職者一人ひとりに寄り添いながら、手厚くサポートしてくれる傾向があります
佐藤

佐藤

三者三様の強みがあるんますね。複数登録するとして、何社くらい登録するのがいいんでしょうか?
森本さん

森本さん

おすすめは、これら3つのタイプに1社ずつ登録すること。

求人数が多い総合型、専門的な求人案件に出会える特化型、親身なサポートを受けられる中小・個人…と、3社の強みが揃えば盤石です。
総合型の転職エージェントと特化型の転職エージェントの組み合わせ方
森本さん

森本さん

あと、複数登録をおすすめする理由がもう1つ。転職エージェントは、担当してくれるアドバイザーの質や相性がもっとも重要だからです。

1社に決め打ちして、担当のアドバイザーと相性が合わない…となると大変ですよね。

まずは気になったところに登録して、実際にアドバイザーと会ってみるのが確実です。そして、お互いの相性を確かめてみてください。
良い転職エージェントの選び方
佐藤

佐藤

もし相性がよくないと思ったらどうすれば…?
森本さん

森本さん

エージェントそのものを乗り換えるのが早いですが、どうしてもそのエージェントを使いたいなら、担当のアドバイザーを変更してもらうことも可能です。

担当を変えて欲しいとは言い出しにくいかもしれませんが、自分自身のキャリアがかかっていることなので、遠慮は要りませんよ。

転職エージェントに複数登録するデメリットはないの?

佐藤

佐藤

逆に、複数登録のデメリットはありますか?
森本さん

森本さん

単純に、たくさんのアドバイザーとのやりとりするのが面倒かもしれません。

使うエージェントを増やせば増やすほどやりとりに手間がかかるので、面談の印象次第で、ある程度絞り込んだほうがいいでしょう。
佐藤

佐藤

忙しくて時間が取れない場合は、いっそ1社に絞るべきなのでしょうか?
森本さん

森本さん

それもひとつの手ですが、1社に絞ると紹介される求人案件が限られてしまいます。

ですので、メインでやりとりする“本命”の1社を決めて、他は情報収集のために利用すると割り切ってしまってもいいと思います。
佐藤

佐藤

あと、複数のアドバイザーとやりとりすると、それぞれから違った提案を受けることになりますよね。

人によって言われることが違うと、混乱しないか心配です…。
森本さん

森本さん

アドバイザーとは別に、信頼できるメンターのような方がいるといいですね。その方にすべての情報を共有し、相談に乗ってもらいましょう。

メンターといっても転職の専門家ではなく、友人や仕事上のつながりがある方で構いません。

誰であれ、利害関係がなく客観的に意見してくれる相手だといいですね。

信頼関係がありつつも適切な距離感を保っていて、関係を超えて公正にアドバイスしてくれる相手がベストです。

ある程度転職に詳しく、マーケット感をキャッチアップされている方であればなお良いですね。
佐藤

佐藤

とはいえ、身近にそういう方がいない場合も多そうです。
森本さん

森本さん

その場合も、何もかもアドバイザーの言われた通りにする必要はないと心得ておきましょう。

最終的に転職先を決めるのは自分です。アドバイザーの提案はあくまでも一選択肢にすぎないと考えて、自分自身がイニシアチブを握って情報の取捨選択をおこなうのが重要です。

複数登録していることは申告すべき?

佐藤

佐藤

複数登録をする場合、各エージェントのアドバイザーに「ほかの転職エージェントも使っています」と伝えるべきなんでしょうか?
森本さん

森本さん

面談の段階で伝えるべきだと思います。

もし内緒にしたとしても、内定が出たらすべてのアドバイザーに報告しないといけないですよね。

そこではじめて「ほかのサービス経由で内定をもらいました」と打ち明けるよりは、あらかじめ伝えておくほうが誠実です。
佐藤

佐藤

ほかのサービスとの併用を伝えることで、雑な対応を取られてしまう可能性はないのでしょうか。
森本さん

森本さん

私たち転職エージェント側も、競合サービスがひしめいていることは認識していますので、複数登録をしているからと言ってサポートの質を落とすことはありません。

もし不快な対応を取られた場合は、遠慮なくサポートをお断りしていいと思います。

むしろ、他社での進捗状況を正直にお話いただいたほうが、スケジュール管理などもスムーズに進みます

アドバイザーに正しく情報を提供した上で適切にサポートしてもらうほうが、お互いWin-Winになると思います。

おすすめの転職エージェント

新R25転職は、転職サービスの実態に精通した専門家にご協力いただき、実際に利用したことのある約1000人を対象におすすめの転職エージェントについて調査しました。
1位2位3位4位

マイナビ
エージェント

リクルート
エージェント

パソナキャリア

doda

4.6
★★★★★
4.4
★★★★☆
4.3
★★★★☆
4.2
★★★★☆
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これ以外にも、詳細な評判やほかのおすすめサービスが知りたい方は、ぜひ下記のリンク先の記事もご覧ください。

転職エージェントを使った転職活動の流れ

転職エージェントを利用した転職活動は、下記のような流れで進みます。詳しくは、解説記事をチェック!

転職活動の流れを解説した図

転職エージェントに登録

まずは転職エージェントに登録するところから利用は始まります。

どの転職エージェントも無料で登録できるうえに、アドバイザーとの相性がその後の転職を左右するので、複数に登録してから厳選するのがおすすめです。

登録の際には、これまでの職歴や現職の職種/年収、転職の希望条件(年収/職種/タイミングなど)をあらかじめ入力するのが一般的です。

こちらの情報をもとにキャリアアドバイザーとの面談がおこなわれるため、正確な情報を記入しましょう。

情報の登録が完了したら、近日中に面談の日程調整の連絡がくるはずです。都合の良い日程で面談の予約をしましょう。

転職エージェントの担当者との面談

面談は各転職エージェントに所属するキャリアアドバイザー(または キャリアコンサルタント)とおこないます。

最初の面談では登録した職歴や転職の希望条件に関するヒアリングがおこなわれます。おそらく初めての転職のときに特に役立つのがこの面談です。

担当のキャリアアドバイザーは、転職市場の需要と照らし合わせてあなた自身が気づいていない強みやスキルを引き出してくれます。

職歴や希望条件を整理したあとで、それらの条件に合う求人を提案してくれます。その場で応募を強制されるようなことはなく、考える時間を設けてくれるはず。提案された求人を検討しましょう。

転職エージェントからの求人の提案は、良くも悪くも予想外のものが含まれる可能性があります。はじめは違和感があるような求人であっても、それがあなたにマッチすると考えての提案なはずなので、一度は真剣に検討してみるのがおすすめです。

また、このタイミングで転職サイトにも登録して、自分でいろんな求人を眺めるのも良いでしょう。

転職先への応募書類の作成

転職希望先が決まったら、次は書類選考用の書類を用意することになります。

ほとんどすべての作業を自分でこなさなければならない転職サイトとは違い、応募書類の準備についても転職エージェントによるサポートが受けられます。

まずは履歴書や職務経歴書を自分で書いてみて、それを担当のキャラリアアドバイザーに確認してもらいましょう。選考をおこなう企業側の目線でフィードバックがもらえます。

また、用意した応募書類と一緒に推薦状を用意してくれることが多いです。それらをセットにして選考通過の確率を上げてくれるのが、転職エージェントを活用する大きなメリットの1つです。

担当者と面接対策をおこなう

書類選考を通過したら、次は面接です。こちらのステップでも転職エージェントによるサポートが受けられます。

過去に応募した方の情報をもとに想定質問を共有してくれたり、希望する方には模擬面接もおこなってくれたりします。

特に初めての転職では勝手がわからないことが多いはずなので、何かしら困ったことがあれば担当のキャリアアドバイザーに遠慮せず言ってみましょう。きっと力になってくれるはずです。

内定後の手続き(給与交渉/退職準備)

転職エージェントによるサポートは、内定が出たあとにも続きます。

まず複数の内定が出た際には、入社しない企業への辞退の連絡を転職エージェント経由でおこないます。

そして入社を決めた企業とは最終的な条件を調整します。希望する年収や入社のタイミングなどを担当者に伝えると、できるだけ条件に合うように交渉をしてくれます。

最後には現職の退職準備のサポートもしてくれます。数々の退職者を見てきたうえでのノウハウがあるので、細かいことでも遠慮せずに聞きましょう。

これらが終わればあとは入社するだけ。新しい職場にスムーズに馴染めるように準備を進めましょう。

転職エージェントのよくあるQ&A

ここからは転職エージェントに関する“よくある質問と回答”をまとめています。

詳しい回答が気になる方は記事をご覧いただき、これからの転職活動に活かしてください。

Q

転職エージェントの利用がおすすめな理由は?

A

担当のアドバイザーがカウンセリングをもとに相性のよさそうな求人を提案してくれます。そのため良い意味で予想外の出会いが生まれやすいです。また、選考のサポートもしてもらえるので、初めての転職では特におすすめです。

Q

転職エージェントは無料?どうやって稼いでるの?

A

転職希望者は無料で使えます。 その理由は、採用が決まると企業から成果報酬がもらえるビジネスモデルだからです。

転職エージェントを使っても費用がかからない理由は?|新R25転職

Q

何社の転職エージェントを掛け持ちすべき?

A

違う強みを持つ転職エージェントを3社ほど掛け持ちするのがおすすめです。たとえば1つはリクルートエージェントなどの総合型の大手。2つ目は第二新卒向けなど自分の年齢に特化したもの。3つ目に希望の業界に特化したものなど。そうすることで、より希望する条件の転職が実現しやすくなるでしょう。

Q

中小の転職エージェントはイマイチ?

A

小さい転職エージェントの良さもあります。 たとえば特定の領域により特化していたり、あなたをより丁寧に扱ってくれたりするかもしれません。

Q

すぐ転職するつもりはなくても使っていいの?

A

キャリア相談するだけでも大丈夫です。そうやって使っている方も多くいます。また、まともな転職エージェントほど、転職意向度の低い方も相手にしてくれます。

転職エージェントの登録は、転職する気がなくてもOK?|新R25転職

Q

転職エージェントはいつ登録すべき?

A

転職活動が終わるまでにだいたい2〜3カ月ほどはかかります。なのでもし転職時期の希望があるなら、その3カ月前を目安に登録するのがおすすめです。また、すぐ転職するつもりがなくてもとりあえず登録しておいて、年に1回ほど健康診断のようなつもりでキャリア相談する使い方もおすすめです。

転職エージェントの活用法などをプロたちが伝授|新R25転職

Q

アドバイザーはどうやって選べばいいの?

A

会ってみて、いくつかの判断基準をもとに選定しましょう。特におすすめなのは下記のポイントです。

良いアドバイザーのチェックポイント

失敗しないアドバイザーの選び方をプロが解説|新R25転職

Q

転職エージェンを使わないほうがいいケースもある?

A

結局は担当者との相性が重要なため、当たり外れは確かにあります。また、転職サイトを使って自分で転職活動を進めるなどの代替手段もあります。しかし非公開求人を紹介してもらえるなど、利用するメリットも大きいのであえて避ける必要はないかと思います。一方、あえて使わなくてもいい人を挙げるとすると、行きたい会社が決まっていて直接応募をすれば良いケースなどです。

Q

面談の前には何を準備すればいい?

A

面談の前に、ある程度は転職の希望を明確にしておきましょう。そのほかの準備物は下記の画像や記事をご覧ください。

転職エージェントとの面談前に準備すべきことs

面談前に準備すべきものをプロが解説|新R25転職

Q

サポートを途中で断る方法は?

A

メールや電話で意思を伝えるだけでOKです。担当者がしつこいと感じたときや、「使えない」「むかつく」と感じたら、遠慮なくほかの転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントの断り方/退会方法をプロが解説|新R25転職

Q

転職エージェントに面談を断られたらどうすべき?

A

そのほかの転職サービスを利用しましょう。 代表的なのは「リクナビNEXT」などの転職サイト。そのほかにもハローワークサポステといった厚生労働が運営する就労支援サービスを利用しても良いかもしれません。

Q

転職エージェントの裏事情が知りたい

A

転職エージェントは企業から成果報酬をもらうビジネスモデルのため、企業側の意図で動いている部分もあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。

転職エージェントの裏事情”をプロに聞いた|新R25転職

Q

転職サイトも一緒に利用すべきですか?

A

転職エージェントと転職サイトは併用するのがおすすめです。なぜなら転職エージェントよりも多くの求人を自分で眺められるので、より自分の視野を広げるのに役立ちます。また、大手の転職サイトだと初めての転職をサポートするノウハウ記事も充実しているため、それらを読むのも良いでしょう。

転職エージェントと転職サイトの使い分けをプロが解説|新R25転職

Q

転職エージェント経由で内定辞退するには?

A

とにかく本音で誠実に話しましょう。

転職エージェント経由で内定辞退する方法をプロが解説|新R25転職

〈文=佐藤宇紘 取材・編集=石川みく(@newfang298)〉

精通者の詳細プロフィール

【森本千賀子(もりもと・ちかこ)】1993年にリクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。転職エージェントとして3万人を超える転職希望者と接点を持ち、2000人以上の転職に携わり、累計売り上げ実績は歴代トップの実績がある。2017年3月に株式会社morichを設立し、同年10月に独立。エグゼクティブ層の採用支援を中心に、活動領域を広げている。著書に『本気の転職 パーフェクトガイド』(新星出版社)や『35歳からの「人生を変える」転職』(秀和システム )などがある

オススメ転職サービス

リクルートエージェント
POINT!
  • ・業界No.1の求人数
  • ・ぐいぐい導いてくれる推進力が魅力
  • ・視野を広げたい人にぴったり
マイナビエージェント
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  • ・独自調査で満足度No.1
  • ・20代に信頼されてる転職エージェント
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doda
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  • ・サイト/エージェントのいいとこどりができる

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