

トップマーケター・神田昌典が手掛ける“行動するための読書会”「リードフォーアクション」に注目
“読むだけの読書”から卒業しよう
新R25編集部
みなさん、自己成長のための「ビジネス読書」してますか?
数々のマーケター本を上梓されているアルマ・クリエイション株式会社の代表取締役・神田昌典さんが、「リードフォーアクション」という読書会を運営しているのだとか。
日本のマーケティングの基礎をつくり、“レジェンドマーケター”とも呼ばれている神田さんが仕掛ける新しい読書体験とは…?
〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉
行動するための読書会「リードフォーアクション」

神田さん
「リードフォーアクション」は、2011年に9月に「本で、つながる。チカラに変える。」をスローガンに発足した世界最大級の読者コミュニティです。
累計10万人以上に読書会を開催してきており、公認リーディング・ファシリテーター*も約200人いて、読書会を開催しています。
*公認リーディング・ファシリテーター…「リードフォーアクション」の企画・進行役
日本・ 中国・シンガポールをつなぐ読書会の様子

神田さん
みなさん、自己成長のために本を読むと思うのですが…
「読んで終わり」になってしまうこともあるんじゃないでしょうか?

山田
あります…読んだことに満足してしまうというか。

神田さん
「リードフォーアクション」なら、“読むだけの読書”から“行動するための読書”にシフトできます。
自分ひとりで読書をしたときは、生まれた「問い」や「意見」を自分のなかで昇華するしかないですが…
読書会で自分以外の視点を知ることで、深い気づきを得たり新しいアイデアが生まれたりして、行動に起こす力を養えるんです。

神田さん
最近では、企業における部門横断的な学びの場づくりや、人材育成の取り組みの一つとしても注目されているんですよ。

山田
どのように活用されているんですか?

神田さん
たとえば富士通さんの場合、「リードフォーアクション」の導入によって、自主的に学び行動する“自律型人材”が増加。
他社のコミュニティとも連携することで、社員のみなさんの働き方や生き方、社会に対する視野の拡大に成功しています。

山田
コミュニケーションも盛んになると。

神田さん
職種や視点が違っても、語彙の幅が広がれば思っていることを的確な言葉で伝えられるので、仕事もスムーズになりますよね。
たった1時間ほどの読書会だけで、アイデアを自由に議論してイノベーションを⾃然に⽣み出す“提案型チーム”へと変われるので、導入しない手はないと思います。
企業の⽬的に沿った柔軟な選書で⼈材強化をはかるのだそう
「リードフォーアクション」の楽しみ方

山田
いち個人としては、どのように「リードフォーアクション」に参加するのがいいのでしょうか?

神田さん
「リードフォーアクション」の楽しみ方は、主に2つあります。
①「エキスパートカフェ」に参加する

神田さん
まず1つが、「リードフォーアクション」の本部が主催している読書会「エキスパートカフェ」に参加すること。
これは、著者や参加者同士での対話を通して本の理解を深めていける読書会です。
今年の5月には、私が書いた「未来実現マーケティング」を課題図書に、マーケティングを用いてどのように成果を出していくかを考える読書会をおこないました。

山田
神田さんから直々にお話を聞けるとは、なんと贅沢な…

神田さん
参加者のみなさん一人ひとりが新しいアクションにつながる気づきを得る場となりましたね。
一緒に該当ページをめくりながら対話を進めるので…事前に本を読んでいない方でもお気軽にご参加ください。
②リーディング・ファシリテーターになる

神田さん
また、企画・進行するリーディング・ファシリテーターとして読書会を開催する道もあります。
私たちは、多重知性の理論*に基づくファシリテーション技法を身につけた“公認のリーディング・ファシリテーター”の育成にも力を入れていて。
「養成講座」を定期的に開催していているんです。
*多重知性の理論…ハーバード大学教授のハワード・ガードナー氏による理論。「人間は誰しも複数の知能を持っている。 長所やプロフィールが個人によって違うように、人によってある知能が強かったり、ある知能が弱かったりする」という考え方

山田
働きながらでもコミットできるものなのでしょうか?

神田さん
はい。リーディング・ファシリテーターの多くは会社員なんですよ。
みなさん、仕事のかたわら関心のある分野の読書会を企画・運営して、身近な地域の読書会や企業の読書会に参加することでネットワークを広げられています。
自分のコミュニティをつくりたい方や、部門や組織を超えて人とつながりたい方におすすめです。
読書会の選書をサポートする取り組みも

山田
とはいえ、自分で本を選ぶのって難しそうですよね…

神田さん
「リードフォーアクション」では、読書会の選書に悩まなくなるような情報も提供しています。
その一つが、「リードフォーアクション公式Channel」というYouTubeチャンネル。
職場で部下に紹介する本や、読書会の本選定の参考になる「リーディン・ガイド」を、15分のショート動画で紹介しています。
マインドマップで整理されているから、本の全体像がぱっと見でわかりやすい。ちなみにマインドマップを日本に広めたのは神田さんだそうです(!)

神田さん
また、今年の9月からは「読書会大賞」もスタートしました。

山田
読書会大賞?

神田さん
これまで多くの読書会を開催してきたリーディング・ファシリテーターが”読書会におすすめの10冊”を選書したランキングです。
どれも個人の成長や組織開発のために重要な本なので、課題図書にふさわしいと思いますね。

神田さん
さらに2024年1月には、「リードフォーアクション」の公式LINEも開始予定です。
ガイドや読書会の最新情報をお届けするので、開始次第ぜひご登録ください!
本を読んでいなくても参加できて、行動変容まで起きるという「リードフォーアクション」。もっとも“有意義なビジネス読書”といえるのではないでしょうか…。
これから開催予定の読書会はHPから確認できます。
興味のあるテーマの読書会を探して、“豊かな読書体験”を積んでみては?
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