企業インタビュー
9.11の撮影者は今、億万長者に…“テレビ黄金時代”を知る業界人が「視聴者投稿の収益化」を実現させた理由
“上から目線”なスタンスに喝!
新R25編集部
テレビのニュースやバラエティでよく観る「視聴者撮影動画」。
リアルな事故現場の映像や、ペットのほっこり映像など…今やテレビ番組の“必需品”となりつつあります。
…ですが、この映像への報酬は、ほとんど支払われないのだそう。
そんな現状に革命を起こしたのが、「JPNEWS通信社」。
個人が撮影した動画や写真が放送局やWebメディアに利用されると、その利用料金を回収・配分されるという新たなかたちのメディアサービスです。
この新サービスを立ち上げた同社エグゼクティブ・プロデューサーの中村雅一さんは、もともとフジテレビで35年間も現場業務に携わっていた、ごりごりのテレビ業界出身者。
そのころから、“とある違和感”を感じていたようで…
〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉
「“上から目線”なスタンスを引きずってる」日本のテレビ局への違和感
中村さん
私はもともと、バブルど真ん中の“テレビ黄金時代”に、フジテレビで報道記者、ディレクターやプロデューサーをしていました。
当時、番組やイベントの制作にあたって、映像素材の貸し借りの業務にも携わっていたんですが…
放送局間の貸し借りは有料でおこなわれ、素材にクレジットも入れる一方で、一般人が発信する素材は「視聴者投稿」として無料で利用されていたんですよ。
山田
あ〜…わりと今も「この素材使ってもいいですか?」って一言断りがあるだけで、無料で使われがちですよね。
なんで一般人の素材だと無料になっちゃうんですか?
中村さん
メディアやテレビ局の「俺たちは偉いから、一般人が発信している情報は無料で使ってもいい」という“上から目線”なスタンスを、今でも引きずっているんだと思います。
その証拠に、各局が運用している「投稿アプリ」の規約には、「無償で、ほぼ無制限の使用許可をテレビ局へ与える」旨の記載が必ずあります。
ひどい話ですよね。
山田
そうだったんですね…
中村さん
一方で海外では、一般人が提供した素材に対してちゃんとお金を払っているんです。
たとえば2001年9月11日にNYで起きたテロ事件の瞬間を撮影した方は、その映像が世界中で長期間使われたことで、今では億万長者になっています。
山田
え…毎年9.11に観るあの映像が、億を生んでたとは…
中村さん
日本にはこうした仕組みがほとんどありません。
安倍元首相銃撃事件の動画や写真の撮影者は、メディアからの使用のお願いに、よくわからないまま「無料で使っていいですよ」と言ってしまった。
そのため、今でも誰が撮ったかわからないまま(有料で)世界中で使用されているのですが、撮影者には何の利益もありませんでした。
山田
もし有料で提供していたら、とんでもない額になっていたかもしれないのに。
中村さん
でも一般の撮影者には専門知識がないので、「そもそも請求できるものなのかすらわからない…」という人も多いと思います。
私はこの現状を変えるために、一般人が撮影したコンテンツに価値を見出し、それを公正に評価・還元するサービスの立ち上げを決意しました。
どうやって「一般人の報酬受け取り」を実現しているの?
中村さん
そうして立ち上げたのが「JPNEWS通信社」。
個人で撮影した動画や写真がメディアで利用される際に、私たちがメディアとの窓口になり、利用料金の回収・配分を代行するサービスです。
中村さん
ユーザーはメディアへの素材提供によって報酬を得られるだけでなく…
放送利用時に「視聴者投稿」ではなく、個人名のクレジットを表記することもできるようになります。
山田
へえ〜…!
具体的には、どのように報酬として配分される仕組みなのでしょうか?
中村さん
まずは公式HPから「特派員アカウント」を作成いただきます。
アカウントができたら「マイページ」に移動し、SNSに投稿した写真や動画のURLをコピーして貼り付け、撮影日時などの情報と一緒に“新しい素材”として登録してください。
データをアップロードせずにSNSのURLを貼るだけだから、「読み込みが重い…」みたいな心配もなさそう
中村さん
素材の登録が終わると指定のハッシュタグが出てくるので、これを素材元のSNS投稿に追加します。
これですべての登録は完了。あとはメディアからの利用リクエストを待つのみです。
山田
ということは…
SNSで指定のハッシュタグをつけるだけで、メディアから報酬を受け取る準備ができるってことですか?
中村さん
はい。「JPNEWS通信社」では、特許出願済みの「SNSと素材管理データベースを連携するコンテンツ管理システム」を採用しています。
これによって、ハッシュタグを付けるだけで「投稿」と「JPNEWS通信社の管理システムの素材番号」が結びつくようになっているんです。
もしユーザーの素材がメディアで利用されたときは、自動的に利用料が発生し、複雑な手続きの必要もなく収益を得られます。
山田
なるほど…思ったよりも全然簡単ですね。
中村さん
この手軽な作業さえやっておけば…
海外メディア含む放送局やWebメディアと連携しているので、全世界のメディアに掲載される可能性があります。
商標登録も済んでいたり、世界一短い1文字ドメイン「https://j.pn/」 を使っていたりするので、局やメディアに素材が見つかりやすいと思いますよ。
今年中にメディアで使われた素材に「ボーナス1万円」をプレゼントするキャンペーンも行っているそう
X・YouTube・TikTok…主要SNSの素材を登録できる
山田
ちなみに、どんなSNSと連携できるのでしょうか?
中村さん
現在、X(旧Twitter)・YouTube・Instagram・TikTokと、主要SNSに対応しています。
登録できる素材は、SNS上にアップされているものであれば、ジャンルは問いません。
事故や事件から動物やおもしろ映像まで、さまざまなテーマの写真・動画が対象となります。
山田
ふつうに旅行の写真とか、日常の動画とかでもいいんですか?
中村さん
もちろんです。
過去に撮影した「昭和の風景」や「子ども時代の映像」も貴重な記録映像ですので、登録しておけばいつか番組で使われることがあるかもしれません。
ただ…もしも先ほどの9.11の例のように、事故や事件などの決定的瞬間の映像を当社経由で投稿したら…
全国ネットで長期間に渡って放送利用されることになれば、おそらく1,000万円以上の大きな報酬を見込めます。
山田
たまたまそこに居合わせて撮れた1つの映像が、1,000万円の価値を生むと。
中村さん
一般の方々が“スクープ映像を撮影する機会”に遭遇する確率は、人生で不動産を購入する確率よりも低いとは思いますが…
特派員登録は無料なので、万が一のタイミングのためにも、とりあえず登録しておくのがおすすめです。
「JPNEWS通信社」は、ユーザーが主役のメディア。みなさんが撮影したコンテンツに価値があることを誰もが認識し、公正に評価されるサービスにしていきます。
これまで当たり前のように、「無料」「視聴者投稿」とされてきた一般人の素材ですが…
「JPNEWS通信社」の登場によって、一般人が“メディアの主役”になれるかも。
メディアがどんな素材を必要するかは、そのときの状況や企画によってバラバラ。つまり“バズ投稿”に限らず、どんな素材でも利用される可能性があるということです。
これを機にお持ちの素材を登録して、報酬を受け取ってみては?
JPNEWSは、サイバーキャスト・ジャパン株式会社の登録商標です。
JPNEWS®で使用する「SNSと素材管理データベースを連携するコンテンツ管理システム」は、特許出願済です。
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