

孫子の兵法をベースに“戦わずして勝つ”。SNSマーケ会社・幻想価値の「ブルーオーシャン戦略」
価格競争に巻き込まれるのはもう終了!
新R25編集部
「価格競争に疲れた」「広告費ばかりかかって利益が出ない」…
そんな“SNSマーケティング疲れ”を感じているみなさんに朗報です。
SNSマーケティングを支援する株式会社幻想価値では、『孫子の兵法』の“戦わずして勝つ”思想を応用した戦略で、競争せずとも成果が出る運用をサポートしてくれるのだそう。
代表取締役・中村未来彦さんに、くわしい内容をお伺いしました。
〈聞き手=山田三奈(新R25編集部)〉
『孫子の兵法』をベースに“戦わずして勝つ”SNSマーケティング会社

中村さん
株式会社幻想価値は、『孫子の兵法』の思想を取り入れているSNSマーケティング会社です。


山田
『孫子の兵法』って、中国のですか?

中村さん
はい。今からおよそ2,500年前に、中国の「孫武(そんぶ)」という将軍が書いたとされる、戦争に勝つためのノウハウ本です。
そのなかに、「優れた指揮官は武力を用いずに相手を屈服させることが最上の勝利である」という“戦わずして勝つ”思想が記されています。
私たちはこの思想をSNSマーケティングに取り入れているんです。

山田
競合だらけのSNSで“戦わずに勝つ”なんて、可能なのでしょうか…?

中村さん
おっしゃるとおりSNSマーケティングは、すでに多くの競合他社が価格競争をおこなう「レッドオーシャン=競争市場」になっています。
ですが、見せ方ひとつで「ブルーオーシャン=戦わない市場」をつくりだしているブランドもたしかに存在しているんですよ。

山田
見せ方…というと?

中村さん
たとえばオーストラリアのワインブランド「[ yellow tail ]®(イエローテイル)」は、高級イメージのあったワイン業界において「カジュアルワイン」という新市場を創造しました。
瞬く間に驚異的な売り上げを達成し、今も国境を越えて多くの人に愛飲される大人気ブランドとなっています。

山田
ワインの新しい楽しみ方を打ち出したんですね。

中村さん
はい。このような“敵をつくらない市場”を創造した事例は、国内外問わずいくつもあるので…
私たちはそれらをヒントに、“戦わずして勝つ”ための実践的なSNSマーケティング戦略を打ち立てています。
「攻め・守り・捨てる」の戦略設計

山田
“戦わずして勝つ”マーケティング戦略って、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

中村さん
『孫子の兵法』をベースに、攻め・守り・捨てるを軸にした戦略を設計しています。
それぞれ簡単に説明しますね。
攻め:差別化要素をつくる

中村さん
まず「攻め」では、「これがあるから、この商品・サービスを選ぶ」という“顧客に選ばれる理由”を設計します。
つまり差別化要素をつくるということですね。

山田
どのように差別化要素をつくるんですか?

中村さん
具体的な手法は3つあります。
① 異業種融合
まったく異なる業界の要素を組み合わせて、既存の業界では考えられなかった価値を生み出すこと。
例)タクシー業界とIT業界を融合させることでライドシェア市場を創造した「Uber」など
② 顧客体験の再設計
現状より便利で快適な体験を設計すること。
例)わざわざ店舗に買い物に行かなくても、自宅で商品を選んで翌日に配送で受け取れるように設計した「Amazon」など
③ 価値連鎖の再構築
業界の価値連鎖(バリューチェーン)を根本から変えて、新しいビジネスモデルを創造すること。
例)「制作→配給→劇場/TV放送」という価値連鎖が常識だったところに、「制作→直接配信→視聴者」という価値連鎖を構築した「Netflix」など

中村さん
いずれの手法も、競合他社が真似できない、かつ顧客に選ばれるような“独自のポジション”を創造しているのが特徴です。

山田
なるほど。まさに「ブルーオーシャン」戦略ですね。
守り:信頼や安心感を担保

中村さん
ただ…どんなに優れた差別化要素があっても、基本的な「品質基準」や「サービス水準」、「利便性」などで“期待値”を満たしていなければ、顧客から選んでもらえないでしょう。
そこで、信頼や安心感を担保するための「守り」の設計もあわせておこないます。
たとえば…
「品質基準」の例
・自動車業界:安全基準、燃費基準の遵守
・食品業界:衛生基準、栄養基準の確保
・IT業界:セキュリティ基準、性能基準の維持
「サービス水準」の例
・適切な保証期間と返品・交換対応
・迅速で丁寧なカスタマーサポート体制
・充実したアフターサービス
「利便性」の例
・購入方法の多様性(店舗、オンライン、電話注文)
・支払い方法の選択肢(現金、クレジットカード、電子マネー)
・配送・受け取り方法の柔軟性

中村さん
このような仕組みを建て付けて、漏れないように定期的にチェックするフレームワークを構築することで、「守り」を強固にしています。
捨てる:「選ばない」理由を排除

中村さん
そして最後の「捨てる」設計は、顧客が“選ばない理由”を排除することです。

山田
選ばない理由…というと?

中村さん
たとえば操作が複雑だったり、機能過多だったり、メッセージがわかりにくかったり、購入障壁があったり。
サービスを使っている最中でこうした問題にぶつかったら、「もう選ばない」と思ってしまいませんか?

山田
たしかに…使いやすいサービスのほうに移行しちゃうと思います。

中村さん
離脱を防ぐためには、そういった“選ばない理由”を排除して、顧客にシンプルでわかりやすい価値提案をすることが大切です。
たとえば機種を絞って展開している「Apple」や、ビデオ会議という一点に機能が集約されている「Zoom」などが好事例だと思います。

山田
あれもこれも盛り込むのではなく、削ぎ落とすことが大事なんですね。

中村さん
そう思います。
私たちは、これらの「攻め・守り・捨てる」という3つの要素を統合的に設計することで、競合他社が参入できない“独自の市場ポジション”を創造しています。
物語で“バズ”を生む。完全オーダーメイドのSNSプロデュース

山田
御社にお願いすると、どのようなサポートを受けられるのでしょうか?

中村さん
企業や個人ブランドなどの、SNSマーケティング戦略・SNS広告運用・SNSプロデュース・アカウント運用をサポートいたします。
SNSの媒体は、X・Instagram・YouTubeなどさまざま。
業種・予算・目標に応じて“最適な施策”を設計して実行する、完全オーダーメイドのSNSプロデュースが強みです。

山田
その企業に合った戦略構築からアカウント運用までお任せできるんですね!

中村さん
運用においては、SNSのアルゴリズムに基づいて“狙ってバズらせる運用設計”を構築し、データ分析をもとに改善提案をしながら継続的にPDCAを回します。

山田
狙ってバズらせる…そんなことが可能なんですか?

中村さん
はい。私たちは、人々が持つ「心理」「共感」「熱」を読み解き、それを“価値”に変えてバズらせることが得意です。
企業やサービスが持つ「世界観」や「ストーリー」を効果的に伝えることで、差別化をはかるだけでなく、ブランドイメージの強化や顧客のエンゲージメントの向上にもつながります。


山田
たしかに今は消費者が「ストーリー」でモノを買う時代だから、伝え方は大事ですよね。

中村さん
そうですね。
類似サービスが増えて飽和状態の市場も多いなかで、独自の市場を創造し“戦わずして勝つ”思想は、今後ますます重要になっていくと思います。
もちろん、成功すると競合他社が追随してきますが、私たちは市場環境変化を早期に察知して柔軟に戦略を修正するサポートもいたします。
フォロワー数・売り上げ・ブランド力を向上させ、利益に直結するSNS戦略を設計したい方は、ぜひお気軽にご相談ください!
これからSNSマーケティングを始める方も、すでに実施しているものの価格競争に疲れた…という方も、“戦わずして勝つ”戦略を構築するのが成果への近道なのかも。
法人だけでなく個人ブランドも支援しているそうなので、SNS運用でお悩みの方は相談してみては?
〈執筆=吉河未布/編集=山田三奈〉
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