介護・福祉業界の新たなキャリアに。介助犬の導入をサポートする日本初の専門資格「介助犬導入相談専門員」が誕生
「介助犬のいる暮らし」が身近な社会に
新R25編集部
身体が不自由な方の日常生活を支えるパートナーとなり、希望を切り開く存在である「介助犬」。
でも、まだまだその認知が広がっているとは言えないのが現状です。
そんななか、2024年4月に介助犬の導入をサポートする日本初の専門資格「介助犬導入相談専門員」が誕生しました。
この資格を公認している社会福祉法人 日本介助犬福祉協会の介助犬育成総責任者・川﨑元広さんに、介助犬と介助犬導入のサポートが実現する社会についてお話を伺いました。
〈聞き手=鳥山可南子(新R25編集部)〉
介護・福祉業界が注目、最先端の資格が誕生
川﨑さん
2024年4月1日に創設された「介助犬導入相談専門員」は、介助犬と身体障害者をつなぐスペシャリスト。
社会福祉法人 日本介助犬福祉協会の公認資格です。
川﨑さん
介助犬の導入は、ずっと介助犬トレーナーだけにしかできなかったのですが、この資格により、導入できる人の幅が広がります。
鳥山
そもそもでお恥ずかしいのですが…
介助犬って、盲導犬のように人の生活を支える犬、という理解で合っていますか?
川﨑さん
合っています!
介助犬とは、主に手足に障がいのある方の日常生活を過ごしやすくするために、特別な訓練を受けた犬のことです。
川﨑さん
具体的にはスマホやリモコンなど特定の物を手元に持ってくる、物を運ぶ、落とした物を拾う、ドアの開閉、買い物の補助、起き上がったり車いすへ移ったりする際の支えなど、そのサポートは多岐にわたります。
指先に力が入りにくい方のために、ボタンを押す、ペットボトルを開ける、割り箸を割るといった細かい手作業の介助もするんですよ。
鳥山
サポートの幅が広い! 頼もしくて心強い存在ですね。
川﨑さん
まさに。24時間手足となってくれる介助犬は、文字通りユーザーの身体の一部というべき重要なパートナーです。
介助犬は救助を呼ぶこともできるので、そばにいると安心感も段違い。ユーザーの生活の楽しみ方も大きく変わり、ポジティブな影響を心身ともにもたらしてくれるんです。
鳥山
介助犬のニーズって増えているんですか?
川﨑さん
はい。
まず、令和6年版「厚生労働白書」によれば、日本の身体障がい者数は約423万人、そのうち視覚障がい者は約30万人、肢体不自由者は約190万人います*。
一方で、盲導犬は全国で約800頭が活躍しているのに対し、介助犬の実働数は約60頭**にすぎません。
*令和6年版「障害者白書」/厚生労働省
(https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r06hakusho/zenbun/siryo_01.html)
(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/23-2/kousei-data/siryou/sh0900.html)
**身体障害者補助犬実働頭数/令和6年4月1日、厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001257386.pdf)
鳥山
介助犬、めちゃくちゃ少ない…
川﨑さん
実際、街で介助犬を見かける機会も少ないですよね。
日本は介助犬使用が他の先進国に比べて遅れていて、認知度も低いのが現状です。
医療機関や介護の現場で働く人たちが介助犬についての知識を持つことで、介助犬を必要とする人たちに1頭でも多くの介助犬をスムーズに届けられる。
そんな背景で誕生したのが、「介助犬導入相談専門員」なんです。
日本初の専門資格だから、キャリアに役立つ
川﨑さん
これから日本の介護・福祉施設では、間違いなく介助犬の導入がスタンダードになっていきます。
そのとき、介助犬導入をサポートできるのが介助犬導入相談専門員。
いまから資格を取得しておけば、身体障がい者の方のQOL向上の手助けになり、自身のキャリアも広がります。
鳥山
その資格を取るためには、どうしたら?
川﨑さん
資格取得には、指定の講座を受講する必要があります。
川﨑さん
講座はテキストで受講でき、「犬に関する基礎知識」「福祉と介助犬の関わりについて」「介助犬導入相談専門員の専門知識」について体系的に学習します。
鳥山
テキストベースなら、本業と並行して進められそう!
川﨑さん
はい。自分の時間に合わせて好きな時に勉強しながら資格取得が可能です。
そのうえで、筆記試験に合格すると資格を取得できます。
川﨑さん
犬についての基礎知識はもちろん、福祉や介護現場の現状と未来、今後発展するであろう「犬のセラピー効果」、さらには介助犬導入相談専門員としての専門知識まで、実例も交えて学びます。
鳥山
資格を取ると、介助犬導入の手助けができることはわかったのですが…
具体的に、どういった人が取得するとメリットがありそうでしょうか?
川﨑さん
福祉や介護、リハビリの現場で働く方、介助犬のトレーナーなどを目指したい方、介護や福祉業界のスタッフ・オーナーの方ですね。
というのも、この資格をもっている人はまだまだ少ないので、履歴書での高いアピール力になりますし、企業のHPやPRにおいても他社との差別化を図ることができます。
ワンちゃんとの生活は癒やしももたらします
資格取得で可能になる仕事とは?
川﨑さん
「介助犬導入相談専門員」の資格を取得することで就業が可能になるお仕事を紹介しますね。
ポイントは大きく3つ。まず1つめに「介助犬育成団体の補助」があります。
介助犬育成団体の協力のもと、該当者への正しい情報提供、行政手続きの支援、本人や家族へのメンタル面でのサポート業務などを行います。
いままで外部者が関わることが困難だった介助犬育成現場にて、資格があることで団体と一緒に介助犬を世に送り出すことができるんです。
鳥山
資格があるとないとで、関われる深さが全然違うんですね…
川﨑さん
2つめは、「介助犬の飼育・向き合い方に関するアドバイスや支援」です。
一般的なドッグトレーニングとは違い、介助犬の扱い方は独特です。
そのためにも育成団体と協力して、介助犬の使用方法や健康管理などについて、使用者に継続的にアドバイスを行います。
鳥山
生活をともにするパートナーとの関係性、大事…!
川﨑さん
3つめは「介助犬の候補選びのサポート」です。
経験を重ねることで、育成団体の職員しかできなかった候補犬選びのプロセスにも関わることができるようになります。
とても難易度が高い仕事ですが、より深く介助犬の育成現場に近づくことができるので、犬が好きな方にはとてもやりがいのある内容です。
期間限定!トリプル安心保証付き特別パックも
川﨑さん
介助犬導入相談専門員の資格取得講座は、いまなら期間限定特別価格2万5,000円(税込)です。
また、
「働きながら勉強したいけど、受講期間が心配」
「中身を見てみないと不安」
「試験に合格するか不安」
というお声も多くいただいたので、いまだけの3大特典として、トリプル安心保証つきパックをご用意しました。
トリプル安心保証つきパック
・受講有効期限は24カ月有効(通常12カ月)
・認定証書費用、追試験費用は回数無制限で無料
・返品返金保証(到着から7日以内に発送の場合)*
*3大特典はお申し込みから1年以内限定。また試験は通常1回目1万1,000円、追試験は2回まで受付可能で1回5,500円。*到着日基準はレターパック情報に準ずる。破損等、落丁を除き返送料金はお客様の負担となります。
鳥山
受講にあたって、必要な資格とかあるんですか?
川﨑さん
まったくありません!
だれでも受講可能で、講座は試験まですべてテキストと通信で完結します。
川﨑さん
介助犬導入相談専門員は、介助犬不足解消などの社会貢献、身体障がい者の方たちのQOLの向上、そして医療負担の軽減も実現する重要なポジションです。
犬好きな人はもちろん、福祉業界では異例の新しいキャリアアップのチャンスでもあります。
ぜひこの講座で学んでいただき、より良い社会づくりへの一歩を踏み出してみませんか?
介助犬が導入されれば、身体障がい者の方の生活が豊かになるだけではなく、心身ともにポジティブになることで医療負担を軽減する可能性もあるのだとか。
今後ますます重要になる資格をおトクに取得できるのは、いまがチャンスです!
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