企業インタビュー
「面白い動画」ありきでやると失敗する!? YouTubeコンサル企業に聞く、企業チャンネルで“効果を出す”秘訣
YouTubeでビジネスを動かす方法とは?
新R25編集部
今やマーケティングにおいて無視できない存在となった「YouTube」。
どんな企業の方でも、一度は「YouTubeでもやってみようかな…」という発想が頭をよぎったことがあるのではないでしょうか。
しかし、激戦区のYouTubeで、再生回数を伸ばしたり、チャンネル登録者数を増やしたり、狙う効果を出したりするのは至難の業…。
そこで頼りになりそうなのが「株式会社LOCUS」。 「動画が、ビジネスを動かす。」をビジョンに掲げ、動画を起点としたコンサルティングを提供している会社です。
とはいえ「YouTube」と名のつくサービスが巷に溢れているなか、LOCUSならではの強みはどこにあるのでしょうか…?同社社長室 室長の樋⼝禄⾺(ひぐち・ろくま)さんに、詳しいお話を伺いました。
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
こんな課題を抱えている企業は必見です!
✔️YouTubeチャンネルで新規顧客を獲得したいけど、費用対効果が見えない
✔️YouTubeを始めたいけど、どんなKPI、コンテンツがいいのか悩んでいる
✔️定期的に動画をアップしているけど、視聴回数がまったく伸びない
バズるだけでは意味がない。LOCUSが「調査・分析」にこだわるワケ
樋口さん
LOCUSは、2010年の創業以来、動画制作や広告・マーケティング等の知見を強みとした企業の課題発見や課題解決のコンサルティングを展開していますが…
これまでのYouTubeチャンネル運用で得た知見と、独自の分析ツールなどを活用して、YouTubeチャンネルに特化したコンサルティングサービスの提供も開始しています。
石川
YouTubeチャンネルのコンサルティングにおけるLOCUSさんならではの強みやこだわりは、どんなところなんでしょうか?
樋口さん
いろいろありますが、ここでは3つご紹介させてください!
LOCUSならではの強み①:「調査・分析」の知見とノウハウ
樋口さん
まず前提として、弊社ではYouTubeチャンネルの立ち上げから制作・運用・広告の領域まで、YouTubeにまつわる全ての範囲のサービスを一貫してご提供しています。
樋口さん
なかでも弊社が知見を溜めてきた領域であり、特に重要だと考えているのが「調査・分析」です。
いきなり動画コンテンツの企画の話をするのではなく、YouTubeチャンネルを運用する目的や、その先に隠れている課題やお悩みを共有いただき、それらの課題や目的を達成するための戦略策定から始めています。
その戦略を策定するためには「調査・分析」が必須となるため、重要だと捉えているんです。
石川
そうなんですか! どちらかというと、調査よりは企画や制作がメインなのかと思ってました。
樋口さん
たしかに、YouTubeの分析業務は⼀⾒軽視されがちなんですが…
クリエイティブにこだわる・広告費を増やすといった方針だけに注力すると、結果的に振り返りが難しく、データも活かせないため、チャンネルが伸ばしにくくなります。
そもそも面白い企画だとしても、その切り口自体がYouTube内でニーズが少なければ視聴数は伸びないですよね。
たとえ1本バズった動画があったとしても、チャンネルの目的とずれていて継続性がないケースもあります。
広告に投資をすれば再生回数だけは伸びますが、それも一過性にすぎません。
チャンネルが伸びづらい「よくあるNG」がこちら
樋口さん
なので、先ほどの話とも通じますが…
「⾯⽩い企画を考えて」「登録者増やして」「なんでもいいから動画を制作して」といった企画ありきのご相談に応えることは、残念ながら弊社では難しいです。
石川
それはなぜでしょう…?
樋口さん
面白い・バズリそうな動画を単発で作っただけでは、その企業チャンネルの目的を果たしたとは言えないからです。
ただ面白い動画を作っても、何が良かった・悪かったかの振り返りができないケースや、溜まったデータの見方がわからないために次回に活かせないといったケースもあるので…
弊社では制作だけのご依頼には消極的で、あくまでコンサルティングに軸を置いています。
石川
なるほど。調査・分析が重要なのは理解できたんですが、具体的にどんなサポートをしてもらえるんでしょうか?
樋口さん
まずは初回の分析として、現チャンネルの課題点・改善点や、競合チャンネルや市場の傾向、YouTubeや他SNSのトレンドなどを、独自ツールや他社サービスも組み合わせながら調査します。
その調査結果をもとに、どのようなチャンネルにしていくべきか、どのようなコンテンツを発信していくべきかの方向性を明確にします。
実際の調査・分析レポートのサンプルがこちら
石川
けっこうボリュームがあるレポートなんですね。
YouTubeの管理画面でも数値が見れるとは思いますが、それとは何が異なるのでしょうか?
樋口さん
たしかに、YouTubeの管理画面の数値は確認できますし、それらを張り付けた資料をレポートにしているケースもあるようですが…
各数値が表す意味や関係性、YouTubeの管理画面だけでは抽出できないデータも用いて、改善点や具体的なアクションに落とし込むことが重要だと考えています。
このステップを踏むことで、より戦略的に、そして一貫した方向性・目的でのチャンネル運用が可能となります。
調査・分析は初回ありきではなく運用中にも定期的に実施し、データをもとに戦略や動画コンテンツ、サムネイルなどを改善しつづけることが、YouTubeチャンネルを成功に導く秘訣ですね。
LOCUSならではの強み②:800名のクリエイターによる動画制作力
樋口さん
2つめの強みは「動画制作力」です。
2010年の創業以来、YouTubeに限らず累計20,000本以上の動画制作を通じて、約2,000社のビジネスの課題解決をさせていただいた実績があります。
それを可能にしているのが、5,000名以上の応募から書類選考と面接を経て厳選した「800名の動画クリエイターのネットワーク」。
実写からアニメーション、パラパラ漫画、CG…ジャンルもスタイリッシュからカワイイまで、幅広い表現やテイストの動画の企画〜制作に対応できます。
石川
コーポレートサイトの実績を拝見しましたが、本当にいろんな動画を制作されているんですね。
樋口さん
ありがとうございます!
ただ、YouTubeチャンネルの動画コンテンツは、テレビCMや動画広告のように多額の予算をかけて制作することだけが正解ではないと思っていまして…
YouTubeチャンネルのコンサルティングを担当しているすべての動画制作を弊社でやっているわけではありません。
チャンネルの戦略策定と運用をおもに担当し、動画はクライアント社内で制作されているケースもあります。
また、ご要望に応じて、動画を内製化するための支援サービスも提供しています。
石川
YouTubeチャンネルのコンサルというと制作寄りのサービスかと思っていましたが、「制作は別」というケースもあるんですね。
樋口さん
そうですね。
昨今は動画も含めてクリエイティブを内製したり、個人でも質の高いものを作れたりする流れが進んでいるため、「どう作るか」よりも「どう届けるか」の重要性が高まっており、その流れに合わせて複数のサービスを提供しています。
外注すると費用対効果として見合わないケースもありますし、目的を達成するためのクオリティレベルとして内製でも十分というケースもあるんですよ。
たとえば、このあとご紹介する官公庁のYouTubeチャンネルの動画は、すべて内製されている事例です。
LOCUSならではの強み③:官公庁や大手企業からの信頼も
樋口さん
ありがたいことに、商談や提案を通じて、他社とYouTubeに対する向き合い方が異なると評価いただいて契約に至ることも多いです。
特に、施策を行う上での方向性を一緒に考えたり、新たな改善を求めている段階の大手企業や官公庁に信頼いただいており、さまざまな取り組みをさせていただいています。
樋口さん
たとえば、農林水産省様の「BUZZMAFFチャンネル」。
弊社では同チャンネルの立ち上げ支援や、運用マニュアルの作成をさせていただき、現在も調査・分析などの運用支援を担当しています。
石川
これ、観たことあります!「花いっぱいプロジェクト」の動画とか…
ちょっとシュールだけど面白くて、官公庁のイメージがいい意味で変わりました。
樋口さん
そうなんです。
この取り組みはTVやWEBメディア、SNSで多数取り上げられ、登録者数も17万人を突破しています(2023年5月現在)。
Google社からも、法人系チャンネルの成功例として取り上げてもらっているんですよ。
あとは、とある出版社の事例を紹介すると…
雑誌の販売数の低下に伴い、デジタルでの売上拡大のためチャンネル運用を強化する目的だったので、チャンネルでタイアップ広告を獲得するために、再生数や維持率などの数値改善を実施しました。
結果的に、コンサルティングに入った動画の再生回数は従来から4倍以上も向上し、タイアップ広告の獲得の増加にもつながっています。
ほかにも飲食や人材サービス、化粧品、通信など、さまざまな実績があります。
YouTubeを効果的に運用したい、新たな顧客接点を増やしたい企業のみなさんはぜひ、お気軽にお問い合わせください!
拡大しているYouTube市場を勝ち抜くために必要なのは、明確な目的設定と徹底した調査・分析だと判明。
せっかくの施策を無駄にしないためにも。企業のマーケ担当のみなさんはぜひ、プロの知見を頼ってみてはいかがでしょう?
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