

10,000時間も研究に没頭。キャベツも切れなかった元サラリーマンが、“餃子”で人生を変えるまで
小樽での“運命の出会い”が、人生を変えた!
新R25編集部
東京の大井町にある餃子専門店「餃子職人どんこ」。手作りと国産素材にこだわった職人気質の餃子が、グルメ好きの胃袋をつかんでいます。
実はこのお店、「元会社員」である代表・加藤大空さんが、飲食業界”完全未経験”で幼なじみと二人で立ち上げたお店なんだそう。
現在は些細なことから喧嘩別れとなってしまい深く反省した加藤さんが、親友に帰ってきてもらうためにも1人で「餃子職人どんこ」を切り盛りしています。
前職は不動産業界で、年収も十分。料理どころか「キャベツも切れなかった」という加藤さんが、なぜ餃子屋を開くことになったのか…?
餃子に魅せられ、餃子に人生を賭けた男の壮絶なヒストリーをお届けします。
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
記憶に残る一皿を。「餃子職人どんこ」のこだわり

加藤さん
「餃子職人どんこ」は、東京都品川区・大井町にある餃子専門店です。
店名の「どんこ」には、「ギョーザ界のドンになる」という覚悟や、たった1“個”の餃子から人々を幸せにしたいという願いを込めています。

加藤さん
スローガンは“一個の餃子で生まれる1人の笑顔"。
単に美味しいだけでない“心に届く餃子”を提供すべく、製造の全行程を手作りでおこなっています。

石川
すべて手作り…なかなか手間がかかりそうですね。

加藤さん
正直大変ではありますが、「手間暇こそ最高の調味料」だと考えていて。
こだわりぬいた餡を、モチモチ食感の皮にひとつひとつ心をこめて包んでいます。
メニューは、自慢の「ジャンボ餃子」や、風味豊かな青じそを使用した「肉水餃子」など。店頭だけでなく、オンライン販売もおこなっています。
これは美味しそう。飯テロ失礼します…

石川
いちばん人気のメニューは何ですか?

加藤さん
横幅10cm以上、重さ55g以上の「ジャンボ餃子」が看板メニューですね。

石川
10cm!通常サイズの餃子の2倍近い大きさですね。
デカッ

加藤さん
ただ大きいだけでなく、中の餡もぎっしり。しっかり味がついているので、タレなしで美味しくお召し上がりいただけて、ご飯との相性も抜群です。
具材は自然な甘味のあるキャベツ、色が濃く張りのある国産のニラ、青森県産のニンニク、高知県産の生姜、品質の良い国産SPF豚肉…すべて国産素材を使用しています。
“心が震えた一皿”が人生を変えた。運命の起業ヒストリー

加藤さん
実はこの「餃子職人どんこ」は、僕が料理・飲食店未経験の状態で脱サラし、幼馴染と2人で立ち上げたお店。
今は僕のワンオペで、お店を切り盛りしているんです。

石川
未経験から脱サラ…というのは、だいぶ思い切りましたね。

加藤さん
もともと不動産業界で会社員をしていて、年収も1,200万円ありましたが…自分の限界が見えてしまって。
いろんな葛藤を抱えて会社を辞め、全国を2年間ぐらい放浪していたことがあるんです。

石川
ほう…それはいつぐらいの話ですか?

加藤さん
今42歳で、退職したのが37歳のときですね。
退職後は北海道や沖縄など、国内のあちこちを訪れていたんですが…39歳のころ、特に深い意味もなく、以前訪れた北海道にもう一度行ってみたんです。
そこでフラリと入った餃子屋さんで食べた餃子に、思わず涙がこぼれました。
めちゃくちゃ美味しくて、心が震えて。

石川
ドラマみたいな“運命の出会い”だ…!

加藤さん
私は、少年時代からヤンキーまっしぐら。高校も中退していて、学歴はまったくありません。
その後は流されるまま、夜の仕事も含めてお金ばかり追いかけて…正直ずっと適当に生きてきたなと思います。
そんな私が、「自分はこれに出会うために生まれてきたんだ!」と初めて思えたのが、小樽で出会った餃子でした。
まるで身体に電流が走ったような感覚。生まれて初めて、ようやく自分が夢中になれるものを見つけたんです。

石川
とはいえ…味の良し悪しはあれど、餃子はどこでも食べられる庶民的な料理ですよね。どこにそんなに感動したんでしょう?

加藤さん
たしかに、餃子よりももっと“レア”な食べ物はたくさんありますよね。私自身、何万円もする寿司や焼肉などもたくさん食べてきました。
でも…それらの料理は、もちろん値段なりの“美味しさ”はあるものの、“感動”したことはなくて。
その点餃子は、一皿たったの数百円。「たった数百円でこんなにも人に感動を与えられるんだ!」というのが、とてつもない衝撃だったんです。

石川
なるほど…お金ばかり追いかけていた加藤さんの人生観が、餃子で変わったんですね。

加藤さん
まさにそうですね。当時はまだコロナ禍でしたが、その小樽のお店の社長に直接コンタクトをとり、ぜひ修行させてほしいと頼み込みました。
最初は断られました。でも、どうにかお願いしますと頭を下げて、貯金を切り崩しながら半年間小樽に住んで修行をさせてもらうことに。
包丁の使い方から、みっちり教わりました。最初はキャベツも切れなかったので。

石川
とんでもない行動力ですね…! 熱意に応えてくれる店主もすごい。

加藤さん
当時は1日18時間ぐらい練習し、まずは料理の基本を学びました。その後、改めて半年間餃子づくりの修行。
とにかく餃子だけに向き合う日々でしたね。私も師匠のように、人を幸せにできる餃子を追求したいという一心でした。
北海道での修行を終えて2021年の3月に帰京すると、今度は餃子店開店のための材料探しをスタート。
調味料の配合にもこだわり、毎日12時間以上かけて研究。餃子にかけた時間は、10,000時間をゆうに超えると思います。
ようやく「これだ!」というものができたので2022年6月に、晴れて地元にお店をオープンしました。
この笑顔の裏に、とんでもないドラマがあったんですね…
餃子の素晴らしさだけでなく、“餃子職人”という生き方を提案

加藤さん
餃子職人どんこは今年で2年目。年商10億円企業を目指しています。
これからも、子供からご年配の方まで笑顔になれる“国民食”でもある、餃子の素晴らしさを世の中に広めていきたいと思っています。
そして…今の私には、もうひとつ夢ができました。

石川
夢…というと?

加藤さん
かつての私のように葛藤を抱えている方々に、もっと自由に生きてもらうこと。
そのために、“餃子職人”という新たな生き方を提案したいと思っています。
餃子職人は手に職がつけられるだけでなく、ワンオペでも年商1億を目指せる夢のような職業。ラーメン屋などとは違い、低資金で開業できるためリスクも高くありません。
何より、”心に届く”餃子の素晴らしさを世界に届けることのやりがいは計り知れません。
「餃子職人どんこ」では、餃子職人はもちろん、FC加盟店も積極的に募集しています。
もちろん学歴不問、脱サラ人大歓迎。自分が手がけた餃子で多くの方を笑顔にできるのは、このうえない喜びです。
あなたも脱サラして、いますぐ自由を手に入れてみませんか?
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餃子で人生を変えた加藤さんが手間暇かけてつくる餃子が、次は誰かの人生を変えるのかも。
大井町付近にお越しの際はぜひ、“心に届く餃子”を堪能してみてください。
そして…「餃子職人どんこ」では、年商10億円企業をともに目指してくれる仲間も募集中とのこと。
必要な条件は“餃子愛”のみ。加藤さんの熱量に胸を打たれた方は、話だけでも聞いてみてはいかがでしょう?
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