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公式戦ナシ、子どもだけで屋台運営…「教育と普及」を掲げるサッカークラブが“人間力育成”に注力するワケ

公式戦ナシ、子どもだけで屋台運営…「教育と普及」を掲げるサッカークラブが“人間力育成”に注力するワケ

大人になるための“土台づくり”を

新R25編集部

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最近、ニュースでなにかと目にする「スポーツ×教育」の問題。

子どもを育てる保護者としては、やるからには一生懸命に取り組んでほしい。とくに勝敗が分かれるスポーツでは、やっぱり“勝利”を目指してほしい、と思うのは至極当然です。

でもその一方で、勝利偏重の考え方になりすぎてしまったら…? そんな複雑な想いを汲んでくれる小学生のサッカークラブが、岡山県にありました。

それが、岡山市中区に本拠地を置く「FC GranSeed」。創設者であり同地の出身者でもある代表・監督の佐々木祐介さんに、クラブの方向性に込めた想いを聞いてきました。

〈聞き手=鳥山可南子(企業トピ編集部)〉

「公式戦ナシ」でも“勝利への努力”を教えるワケ

佐々木さん

「FC GranSeed」は、2017年に創設した未就学児〜小学生までが対象の、“教育と普及”に特化したサッカークラブです。

岡山県岡山市中区にある幡多小学校・高島小学校区域を中心に、さまざまな小学校の子どもたちが通ってくれています。

佐々木さん

FC GranSeedならではの特色なんですが…私たちは公式戦には参加していません。

まずはサッカーを、そしてサッカーをする時間を好きになって、伸び伸びプレーしてもらうことを目指しているから。

「できた!」というときは成功体験を存分に味わい、失敗したらそこから学びを得る…という習慣作りを大切にしているんです。

でも、試合活動は積極的におこなっていますよ。

鳥山

公式戦と試合活動は、なにが違うんですか?

佐々木さん

公式戦となると、“周囲の目”がどうしても気になってしまうんですよ。大人だったり、別のチームにいる友達だったり…

そうなると、どうしても勝負の行方ばかりに関心が向いてしまいます。

鳥山

たしかに、地域内でも「どのチームが勝ち進んでいるのか」が良くも悪くも話題になりそう…

佐々木さん

教育の観点で大切なのは、結果に至るまでのプロセスです。

そのため私たちは、公式戦に限りなく近い形で「目標となる試合」「緊張感のある試合」を設定しています。

全力で勝利に向かって努力する“プロセス”の大切さを伝えてから、さらに一歩踏み込んで、成長を目指す機会を創出するようにしているんです。

練習試合だけでなく、FC GranSeed主催のワンデイ大会リーグ戦を創設して臨んでいます。

FC GranSeedが主催する、小学生の育成リーグ

企画から損益計算、集客まで。ビジネススクールも開催

佐々木さん

サッカーだけでなく「社会に出る準備」としての教育もおこなっています。

「キッズビジネススクール」と称し、地元の神社の夏祭りに、子どもたちが屋台を出店しています。

鳥山

屋台…子どもたちが店番をするってことですか?

佐々木さん

店番だけではなく企画、準備、運営、後片付けまで、すべて子どもたちがやっているんです。

もちろん、最初に座学でビジネスの基本を教え、必要なときにアドバイスもしていますが…

「どんなお店にするか?」という話し合いから、仕入額や目標売上、損益分岐点なども計算し、「どうすればお店を黒字化できるか?」を自分たちでしっかり考えて進めています。

集客も子どもたち自身でおこない、売上を大きくする工夫を凝らして一生懸命に取り組んでいますよ。

鳥山

本格的ですね…!

佐々木さん

いわゆる“お店屋さんごっこ”的な仮想体験ではなく、実体験でスモールビジネスを学べるようにしているんです。

この取り組みは、地元神社(備前国総社宮)と一緒に手を取り合って進めている地域貢献事業なので、結果として神社に参拝する人が増えるきっかけにもなっています。

他クラブにはない、FC GranSeedの大きな強みのひとつです。

「未来を切り開く力を…」チーム名に込めたクラブ創設の想い

鳥山

チーム名の「GranSeed」というのは、どういう意味なんでしょうか?

佐々木さん

Grant「与える・叶える」、Succeed「成功する・継続する」を掛け合わせた造語です。

「継続は夢を叶える」という、子どもたちへの願いを込めています。

佐々木さん

私は中学からサッカーを始めたのですが、運動神経には自信があったため、身体能力に頼ったプレーをしていました。

そうしたら、高校で全然通用しなくなってしまって…

そこで、15歳以上でサッカーを楽しむには、身体能力ではなく「技術(スキル)」「工夫(考える力)」が大切だと気づいたんです。

鳥山

一般的に、個人差があった成長の足並みがそろい、戦術的な戦い方への理解が必要になる年代ですね。

佐々木さん

定めた目標に向かって、どうしたら達成できるかを自分自身で考え、常にスキルを向上させる努力をする。

これはサッカーに限らず、大人になって社会に出ても必要なことです。

”失敗は成功のもと””継続は力なり” ということわざもありますが、子どもたちには、自分で未来を切り開いていける大人になってほしい

そんな大人になる“土台づくり”の一助になれたら、との想いから、自分の故郷にFC GranSeedを立ち上げるに至ったんですよ。

鳥山

サッカーのスキル向上だけでなく、人間力を育てるクラブなのですね!

練習に、試合に、ビジネススクールに…と活発に活動しているクラブということは、入会すると忙しくなるのでしょうか?

佐々木さん

試合活動は活発におこなっていますが、希望者による「自由参加型システム」を取り入れています。

試合活動を欠席することは、決してマイナスではありません。なかには「練習は好きだけど試合は苦手」という子も…

土日は家族みんなで過ごせる貴重な時間でもあります。サッカーに縛られずに、家族でのお出かけやほかの予定など、いろいろな面でバランスを大切にしていただきたいと思っています。

鳥山

子どものサッカークラブのなかには、保護者がコーチやお手伝いとして参加するのが必須なこともありますが…

佐々木さん

いえ、保護者の当番などは一切ありません。

アシスタントコーチには、岡山県の環太平洋大学(IPU)サッカー部の現役選手が来てくれているんですよ。

環太平洋大学サッカー部といえば、全日本大学選手権や総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントなどの常連。2022年には天皇杯にも出場している、中国地区の強豪です

佐々木さん

育成と普及に注力したクラブではありますが、サッカーの技術面についても安心しておまかせください。

サッカー初心者でも、運動が苦手でも大丈夫。「運動は嫌いだけど、GranSeedのサッカーが好き!」という子もいるんですよ。

子どもたち一人ひとりが楽しく参加できる環境を目指していますので、興味がある方はぜひ練習に参加してみてください!

結果にとらわれず、人間的な成長を促してくれる岡山県のサッカークラブ。

2回まで無料体験練習ができるとのことなので、お近くの方は一度問い合わせしてみてはいかがですか?

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