企業インタビュー
他社のロゴ、勝手に使ってない…? 使用者も提供者も安心な、ブランド許諾管理SaaS「ロゴラボ」
ネット・SNS時代に求められるガバナンスを最適化
新R25編集部
近年、ネット上では知的財産権の侵害や著作権問題が頻繁に発生していると聞きますが…
この課題に対応するため、企業のブランディング・マーケティングを支援する株式会社ロゴラボは、ブランド許諾管理SaaS「ロゴラボ」を開発したんだそう。
シリーズの第一弾として、「ロゴラボ ブランドチェック」をリリースした同社の代表取締役社長・野﨑智裕さんに、知的財産管理の実態と、それをしなかったときのリスクについて話を伺いました。
〈聞き手=古川裕子(新R25編集部)〉
ロゴ泥棒が多発…!? ブランド管理の実態と重要性
野崎さん
「ロゴラボ」は、AIを活用したブランド許諾管理SaaSです。
このたび、ブランドの利用許諾とアセット(データ)を一元管理するプラットフォームで、シリーズ第一弾となる「ロゴラボ ブランドチェック」をローンチしました。
古川
ブランドの許諾管理をきっちり行えるツールということですか?
野崎さん
そうです。というのも、最近、他社のロゴや商標といった知的財産を無断で使用する行為がよく問題になっているんですよね。
古川
たしかに、ニュースなどで見かけることがありますね。何でこのようなことが多発してしまうんでしょう?
野崎さん
著作物や商標などの無断利用がなくならない背景には、デジタル時代とSNSの普及により誰でも利用できる環境になってしまっていることと、管理の煩雑さ・難しさなどが関係しています。
また、無断で知的財産を利用された企業は、この問題を深刻な課題として認識しているものの、多くの場合、対応に手が回りきっていない状態なんですよ。
野崎さん
弊社の調査では、画像素材などの不正利用・無断利用に関する事件はここ10年で3倍に増加しています。
著作物を守る知的財産管理の重要性については、74%の社会人が認識しているものの、自社の知的財産を「適切に管理できている」とした企業はわずか9%。
47%の企業が「管理できていない」、44%は「よくわからない」とするなど、合わせて約90%の企業が、知的財産の管理体制が不十分であることが明らかになりました。
古川
9割もの会社に課題があるなかで、そもそも「よくわからない」という回答も多いんですね。
野崎さん
そうなんです。知的財産が何を指すのか、よくわかってないケースも多々あって。
しかも、利用許諾情報が一元管理できていないと、ロゴ泥棒やブランド泥棒を野放しにすることになります。
逆に、他社の知的財産を“うっかり使ってしまう”リスクも。いずれにせよ、結果として企業ガバナンスに大きな損害を与えてしまいます。
古川
でもロゴって、そんなに使われちゃうものですかね?
野崎さん
よくあるのは、実績アピールとして、勝手にHPに掲載しちゃうケースですね。
調査では、「やってしまってる」企業も2割あることがわかっています。
古川
なるほど。実績アピールのつもりが、逆に信頼を損なう結果になりかねないってことですね…
野崎さん
8割以上の企業に、ロゴ使用についてのガイドラインがありますが、その利用状況は管理しきれていません。
古川
かといって、そうした“ロゴ泥棒”を人の目で確認するのは無理がありますよね…?
野崎さん
まさに。知的財産の管理における最大の課題は「仕組み化・デジタル化」です。
これらの課題を包括的に解決するために、私たちが開発した革新的なソリューションが、ブランド許諾管理SaaS「ロゴラボ」なんです。
知的財産の無断利用をどうやって防ぐ? 「ロゴラボ」でできること
古川
「ロゴラボ」の特徴をくわしく教えてください。
野崎さん
大きく2点あります。
1点めは、ブランドデータの「許諾」と「アセット(データ)」の管理を一元化することにより、効率化とガバナンスを両立すること。
2点めは、AIを活用した「ブランド与信」の自動判定により、連鎖的なレピュテーションリスク(企業の評判や信頼性が損なわれるリスク)やブランド毀損を防ぐことです。
①スピーディにブランドデータの許諾とガバナンス獲得を実現
野崎さん
他社のロゴや商標などのブランドアセットを使いたい場合、まずはロゴラボ上で利用申請を行っていただきます。
ブランドの提供者は申請内容を確認し、適切だと判断した場合はそれを承認するだけでアセットと許諾の提供が一瞬で完了します。
古川
承認=許諾ということなんですね。
野崎さん
そのとおりです。
ブランド提供者はイメージの毀損を防ぎ、使用者は適正かつ効率的に利用できる仕組みになっています。
野崎さん
また、その際の承認・差し戻しといったやり取りは自動的にデータベース化されていくので、いちいちスプレッドシートなどで台帳管理をする必要もありません。
誰に、いつ、どのような用途で提供したかを一覧表示することもでき、その反対の“他社から許諾を得た”情報の表示も可能です。
古川
双方向で許諾管理ができるのは、かなりの効率化につながりそうですね。
②AI活用で常時Webモニタリングができる
古川
2点めは、AIを活用した「ブランド与信」でしたよね。
AIとの関連性がイメージできないんですが…
野崎さん
今は、その企業がどんな企業と付き合っているかということが、ネットで話題になることもあります。
また、相手企業が突如として批判を浴び、社会問題化することも。
古川
ちょっとしたことでSNSで炎上…というのは“あるある”ですよね。
野崎さん
ガバナンスに関わることなので、取引先やパートナー企業の評判や風評には各社が敏感になっています。
そこで「ロゴラボ」では、そうした情報をAIで常時モニタリング。AI判定によってブランド与信をチェックし、自社に影響を及ぼす連鎖的レピュテーションリスクを未然に防止します。
工数削減により広報業務の生産性を高めながら、ブランドを守り、ブランド価値を高めることに貢献します。
大手企業も太鼓判。ブランド許諾管理をDXする「ロゴラボ」
古川
実際の利用例はどんな感じなんでしょう?
野崎さん
たとえば株式会社ヤマダホールディングスさまや、マーケティング支援を行う株式会社PLAN-Bさまなど、大手企業を含めた10社を超える企業に早速活用していただいています。
古川
大手企業だと、ブランドデータの管理も重要視されているのでは…?
野崎さん
はい。大手企業や有名企業では、企業ブランディングの観点でもブランドデータの許諾管理がとても重要な業務として認識されています。
また、デジタルトランスフォーメーションの活動も活発なので、たとえば、PR広報DXやブランディングDXの取り組みとして活用いただくことも増えています。
古川
ブランド戦略や広報業務に大きく貢献しそうですね…!
野崎さん
はい。逆にベンチャー企業の場合は、導入実績や事例として他社のブランドデータを使用することがとても多いです。同様に、メディア企業の場合は、スポンサー企業のブランドデータを扱うことが多いです。
実際、そのような他社のブランドを使用する際の「許諾」と「アセット(データ)」の管理には膨大な工数が発生しています。
そういった企業では、業務の効率化とガバナンスの強化を同時に実現するために「ロゴラボ」を活用いただいており、それが今後のビジネスグロースにつながると見据えていらっしゃいます。
野崎さん
ナショナルブランドのように強いブランドを持つ企業は、多くのブランドデータを外部企業に提供しています。
でもブランドの利用のされ方によっては、価値の低下を招く可能性もあります。
さらに、1社のレピュテーション悪化から、連鎖的に複数企業の不買運動などに発展するリスクも存在しているのが今の時代。
「ロゴラボ」は、これらの課題に対応するプラットフォームとして開発されました。
ブランド同士が手と手を取り合い、互いにブランドイメージを高め合うためのプラットフォームになることを目指しています。
ぜひ、ブランド価値の向上と効率的な管理にお役立てください!
許諾管理が一元化されることで、ブランドの提供者も使用者も大幅に業務を効率化できるだけでなく、自社のコーポレート・ガバナンスも自動的に整備されるという「ロゴラボ」。
今後、知的財産管理がよりシビアになることは必至の世の中です。
企業ブランディング・ガバナンスのご担当者さまはもちろん、知的財産の使用についてくわしく知りたいという方は、ぜひ一度お問い合わせを!
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