企業インタビュー
世界の共通課題を、日本はどう解決する? 辻愛沙子と学ぶ「エネルギーにまつわる社会問題」の今とこれから
新R25公式YouTube「新R25チャンネル」より
新R25編集部
新R25の公式YouTubeチャンネルで先日公開したこちらの動画、もうご覧いただけましたか?
2回にわたりお送りしている、こちらの特別番組のテーマは「社会問題」。
後編では、今知っておきたい社会問題として、「エネルギー問題」や「高レベル放射性廃棄物の処分問題」について掘り下げていきます。
「ちょっと難しそうな話題だな…」と思った方、ちょっと待ってください。
ゲストの萱野稔人さん(津田塾大学総合政策学部教授)、辻愛沙子さん(株式会社arca CEO /クリエイティブディレクター)が“身近に感じられる社会問題”として1つひとつ解説。
その様子を、この記事でも少しだけお見せします!
▼後編はこちらからチェック!
見てみぬふりでは逃げられない。“廃棄物問題”のリアル
萱野さん
日本では、電気を作るうえで必要な石炭、石油、天然ガスのいわゆる化石燃料がほとんど取れなくて輸入するしかないんです。
この輸入にどれくらいのお金がかかっていると思いますか?
辻さん
うーん…電気って必要不可欠なものだし、相当使ってそうですよね。
萱野さん
実は、20兆円。もしくはそれを超えるレベルなんですよ!
この20兆円がどんな金額かというと…日本の1年の消費税収と同じです。
つまり、日本の消費税分をまるごと外国に支払って化石燃料を仕入れているということ。
これ、すごくもったいなくないですか?
萱野さん
じゃあ輸入を減らすためにどうするかというと…エネルギーの自給率を上げるしかありません。
そこで選択肢にあがるのが「原子力発電」なんですが…どんな方法でも、エネルギーを作るときにはどうしても廃棄物が発生してしまうんです。
原子力発電にともない発生する廃棄物は「高レベル放射性廃棄物」と呼ばれていて、これをどう処分していくのかが、世界的にも大きな問題になっています。
辻さん
エネルギーは、上手く使えばいろんな可能性があると思うんですけど…
高レベル放射性廃棄物のように、すでに発生してしまっている廃棄物をどうするのか?という問題からは逃げられないですよね。
萱野さん
そうですね。「高レベル放射性廃棄物の処分方法」は国際的にも一致していますが、なぜ処分が進まないのか...。
この問題が世界各国で共通の課題になっているんです。
動画の後半では「高レベル放射性廃棄物の最終処分問題」についてより詳しく解説。
さらに、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに潜入した様子もお届け! 普段見ることのできない施設の光景を、ぜひ動画でチェックしてみてください。
今、そして未来のために“私たちが向き合うべき課題”を知ろう
高レベル放射性廃棄物の最終処分問題は先送りするのではなく、「今」解決すべき問題と言えそうです。
原子力発電環境整備機構(NUMO)では、原子力発電で使い終えた燃料のうち、再利用できない「高レベル放射性廃棄物」の地層処分の実現を目指しています。
高レベル放射性廃棄物の地層処分について、さまざまなコンテンツでわかりやすく発信しているので、動画で学んだあとはぜひ、NUMOのコンテンツでさらに学びを深めてみてください!
原子力発電環境整備機構(NUMO)
NUMO公式サイトでは、地層処分の基礎がイチから学べます
想像を超えたスケール。地下350mで研究を行う「幌延深地層研究センター」を探検してきた|新R25
こちらの記事では、新R25レポーターがNUMOの施設を探検!
Channel NUMO-原子力発電環境整備機構
NUMOの公式YouTubeも要チェック!
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