職人が「役に立たないブナの木」を生まれ変わらせる。手を使ってつくられる“温もりを感じるブランド”3選
日本が誇る“クラフトマンシップ”
新R25編集部
店舗やネットショップで販売するアイテムを、卸価格で仕入れられるプラットフォーム「goooods」。
自分の情熱を追いかける“アントレプレナー(起業家)”が増えてほしいという想いでリリースされた同サービスには現在、1,000を超える魅力的なブランドが掲載されています。
そこで企業トピでは、goooodsとのコラボ企画を開始! 「Everyone, entrepreneur.」と銘打って、ビジネスを通じて自分の情熱を追いかけるブランドの担当者や、商品の輸入などに携わる方々にお話を伺っていきます。
今回は、手を使ってつくられる“温もりを感じるブランド”を3つご紹介します!
【BUNACO】ブナ材を有効活用した”アップサイクルなものづくり”
ブナ天然木から、手作業でプロダクトをつくる青森のブランド「BUNACO」。
代表取締役・倉田昌直さんに、約60年前の誕生ストーリーを尋ねてみると…
Q1.ブランドを立ち上げたきっかけは?
倉田さん
ブナの蓄積量が日本一と言われる青森のブナですが…ブナは水分が多く木工品や建材利用に不向きなため、戦後は「役に立たない木」として大量に伐採されていました。
そんな青森のブナを活かしたいという思いから生まれた独自の技術で、アップサイクルなものづくりを進めています。
薄いテープ状に加工したブナ材をコイル状に巻き、それを押し出しずらしながら形づくることで、水分が多く加工に向かないブナの弱点を克服しつつ、木材を無駄なく使うことができています。
Q2.商品の魅力やこだわりを教えてください
倉田さん
エコロジカルでありながら、クリエイティブで高いデザイン性を持っていることです。
まるでバウムクーヘンのような見た目のティッシュボックス「食べられないバウムクエヘン」は、グラフィックデザイナー・佐藤卓さんがデザインを手がけています。
倉田さん
デザインで環境を犠牲にしないようにするために、材料のロスが少ない製法を追求しているほか、工場のLED化や有機溶剤の使用を削減。
徹底した手仕事にこだわったものづくりによるカーボンニュートラルを実践しています。
Q3.どんな方に支持されていますか?
倉田さん
ものづくりの背景を大切にして永く愛用してくださるお客さまが多いです。
SDGsに取り組むホテルや旅館の客室備品としても活用されています。
倉田さん
あとは、サステナビリティをテーマにしたPOPUPやSDGsに取り組む企業の記念品・ノベルティとしてだったり。
百貨店、インテリアショップ、セレクトショップにも導入いただいたりしています。
ぜひ“天然木の温もり”を味わってください!
【SOLITO】身につける人を引き立てる「シルバージュエリー」
デザイナー自らが1人でほぼすべての制作工程を手作業で行う、シルバージュエリーのブランド「SOLITO」。
立ち上げのきっかけは、代表の須田芽衣さんがイタリア留学中に見た“とある宝石店”だったそうで…?
Q1.ブランドを立ち上げたきっかけは?
須田さん
イタリア留学中に、宝飾店のショーウィンドウで、自由で大胆なデザインのアクセサリーを見かけて、「日本でも見付けられたらいいのに」と思いました。
「ないなら、自分でつくればいいんだ」という考えから、フィレンツェとローマの彫金学校に通うことに。
街全体が美術館のような環境で、個性的な先生方から得た出会いと学びが「SOLITO」のベースになっています。
Q2.商品の魅力やこだわりを教えてください
須田さん
身につけている人を引き立てるデザインにこだわっています。
印象的でありながら奇抜にならないようバランスを重視。さまざまなシーンに合わせやすいようにデザインしています。
ブランドがスタートしたころから制作している人気シリーズは「merletto(メルレット・イタリア語でレースの意味)」です。
須田さん
「展示しているより身につけた方が素敵」と言われることが多いので、ぜひご試着いただきたいですね。
Q3.どんな方に支持されていますか?
須田さん
20代~90代までと幅広い年齢層の方にご購入いただいていますが、主に30代後半~60代の方が中心です。
流行は気になるけど自分らしさを大事にされる方や、シンプルなスタイルがお好きな方などに支持いただいています。
須田さん
ブランド名である「SOLITO」は、イタリア語で「いつもの」という意味。
ファッションのトレンドはとても速く回っていきますが、「流行が終わったからもう使わない」ではなく、“定番アイテム”としてお使いいただけるようなデザインにこだわって、一つひとつ丁寧に制作しています。
永くお使いいただくためのメンテナンスや修理も承っていますので、長く愛用いただきたいです!
【SOLSOMARE】レザー職人がつくる“こだわりの革製品ブランド”
厳選したレザー素材を使用し、職人がこだわりぬいた製法でつくりあげたメイドインジャパンの革製品ブランド「SOLSOMARE」。
20年以上もレザー職人として活躍してきた代表取締役・小林俊介さんの、レザーへのこだわりとは?
Q1.ブランドを立ち上げたきっかけは?
小林さん
レザー職人として長年製品づくりに携わるなかで、「このレザーを知っていただきたいし、本当につくりたい」という思いから立ち上げたレザーブランドです。
小林さん
ブランドを立ち上げる前は、20年以上にわたってOEMとして他社のブランド製品に携わっていました。
OEMでは、卸値や見積額、物価高の影響から職人さんの工賃が決まるため、職人さんが離れてしまうことも。
皮革の業界のためにも「職人自ら発信したほうがいいな」と思い、独立を決めました。
Q2.商品の魅力やこだわりを教えてください
小林さん
5つのシリーズを展開しています。
たとえば、浜辺に差す優しい日差しの太陽と海をモチーフにした「リーヴァ」というシリーズの「L字ファスナーマルチ財布」。
小林さん
国産牛革ソフトシュリンクを使用した、ふんわりと柔らかい手触りが特長です。
鮮やかなカラー配色と編み込みのモチーフがアクセント。
男女問わず使えるユニセックスなデザインなので、“ペア財布”にもおすすめです。
Q3.どんな方に支持されていますか?
小林さん
メインターゲットは、30代〜50代の男女です。
オンラインショップの客単価も25,000円と高めで、期間限定ショップに出店した際にも、生活にゆとりのある40代以上の男女のお客さまに興味を持っていただくことが多い印象でした。
小林さん
「自分用」としてはもちろん、オンラインショップでは有料のギフトラッピングサービスにも対応しているので、「大切な方への贈り物」としても選ばれています。
自然の美しさをモチーフにした“上質でクラシックなレザーアイテム”で、使う人に感動を与えたいです!
ブランドがはばたく卸売プラットフォーム「goooods」
「goooods」には、今回ご紹介した3ブランドのように、ここでしか仕入れられないブランドの高品質なアイテムが多数揃っています。
商品ページでは、つくり手が商品にこめたブランドストーリーが読めるのも特徴。バイヤーのみなさんは、商品の質だけでなく、つくり手の想いも加味したうえで気に入った商品を選べます。
さらに…「goooods」では、新規ブランドの出品も鋭意募集中。
ご自身の情熱をもっと多くの方に広めたいと意気込むブランドオーナーのみなさんはぜひ、「goooods」で“アントレプレナー”を目指してみてはいかがでしょう?
アナログな「BtoB取引」に変革を。LINEに約70億円で会社を売却した起業家の“新たなる挑戦”
「goooods」の特徴をもっと知りたい方は、こちらの記事をチェック!
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