企業インタビュー

「望まれない廃業」をなくすために。後継ぎになれなかった税理士が語る、“納得できる事業承継”の実現方法

「望まれない廃業」をなくすために。後継ぎになれなかった税理士が語る、“納得できる事業承継”の実現方法

深刻な後継者不足問題をサポート!

新R25編集部

スエナガ会計事務所

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現在、中小企業の後継者不足が深刻化し、大きな社会課題となっています。

総務省の集計によれば、毎年5万社程度の法人が廃業し、そのうちの約半分は黒字企業です。儲かっている企業でも、跡継ぎがいないなどで廃業を余儀なくされる状況が続くと、日本の産業競争力はどんどん低下するばかり…。

そんな中小企業を一社でも減らしたい! と、事業承継のサポートに奔走しているのが「スエナガ会計事務所」。

実はご自身も家業を継がなかった後悔を抱えているという代表税理士の末永寛さんに、事業承継を成功させるポイントを伺いました。

〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉

事業承継の最大のポイントは「誰も後悔させないこと」

末永さん

私たち「スエナガ会計事務所」は、中小企業の事業承継・相続税・経営サポートを専門にサポートしている、広島県の事務所です。

末永さん

会計事務所(税理士事務所)というと、税務のことだけをサポートするもの、とイメージされるかもしれませんが…

当事務所では、税法だけを意識した事業承継対策はいたしません

石川

ほう…?

末永さん

事業承継の最大のポイントは、「会社を継がせる人」と「会社を継ぐ人」、そして「会社を継がない人」のそれぞれが、後悔や不公平感を抱かないように準備することです。

税法だけを意識していると、どこかにわだかまりが残ることが多く、永遠に事業承継問題は解決しません。

そのため当事務所では、税法、民法、会社法という3つの法律をトータルで考え、最適な事業承継の方法を一緒に模索します。

末永さん

私は中小企業の経理職を20年以上経験しているため、中小企業の”リアルな実態"を踏まえたサポートが可能です。

事業承継だけでなく、さらに...税務だけじゃない”+α”として、経営支援も行っています。

一番大切なのは、受け継がれた事業を軌道に乗せ、「利益を出してお金を残す」こと。

一時的なサポートだけでなく、ともに経営を考えるパートナーとして、末永くお付き合いさせていただきます。

現社長・後継者・非後継者の「ヒアリング」を徹底

石川

具体的には、どんな感じでサポートしてくれるのでしょう?

末永さん

なによりも大事にしているのは「ヒアリング」。

立場の違いによる認識ギャップを調整し、各々が納得感のある事業承継を探っていきます。意向はもちろん、各々の感情にも焦点を当てて対策を考えます。

そのため当事務所では、現社長、後継者、非後継者という三者のヒアリングができない場合、ご依頼をお断りさせていただいています。

石川

徹底してますね…!

末永さん

大事なのは、当事者だけで決めないこと。そのうえで、全員の意思を確認することです。

当事務所がプロジェクトの中心となり、必要に応じて弁護士や行政書士など、外部提携先である専門家のサポートを受けながら、業務の舵取りをおこないます。

また、最適な後継者がいない場合は、外部承継としてM&Aを仲介させていただくこともあります。

納得できる事業承継を実現させるための“3つのフェーズ”

末永さん

具体的なプロジェクトの流れを、3つのフェーズごとに説明しますね!

①ヒアリング&実行支援

末永さん

まずはヒアリング。所要期間の目安は6カ月~1年です。

石川

ヒアリングの時点でそんなにかかるんですか…!?

末永さん

事業承継は、短期間で終わるものではありません。後継者の経営が安定するまでには、5~10年要することもあります。

たとえば…社長が勝手に後継者を指名してしまうと、「私だって継ぎたかったのに!」という人が出てくるかもしれません。誰かがイマイチ納得していないままで、事業承継がうまくいくはずはないですよね。

早めの対策が、家族を「争族」から守ることにつながります。

末永さん

その次に、実行支援(所要期間:3カ月~1年)です。

決定した事業承継プランを基に、各専門家と連携しながら事業承継をおこないます。

最後には、非後継者への実行支援も。この時点で、非後継者へ移転する財産を確定し、全員が安心できる事業承継を実現させます。

その際足りない補償があれば連携している各専門家を活用し、保障確保を実行していきます。

石川

さまざまな専門家と連携してくれるのは、ありがたいですね。

②事業承継の見える化

末永さん

次におこなうのは、事業承継の“見える化”(所要期間:6カ月~1年)。

後継者が確定したら、現社長の業務洗い出し、10カ年計画の作成、職務権限移譲計画の作成など…具体的な事業承継のスケジュールを言語化していきます。

こちらは、現社長・後継者・弊社の3者において実施していきます。

③後継者のフォロー

石川

後継者に業務を引き継いだら、終了ですか?

末永さん

事業承継自体は終了ですが、その後もサポートは続きます。

後継者へバトンタッチした後も、10カ年計画の定期チェックをおこなうなど、承継後の事業もフォローアップ。後継者の不安にも寄り添います

この世から「望まれない廃業」をなくしたい

石川

依頼料金はどのぐらいなんですか?

末永さん

ヒアリング・プラン作成は月額33万円。実行支援は別途お見積りが必要ですが、事業承継の見える化(課題抽出・スケジュール作成)は月額33万円、アフターフォローは月額16万5千円です。

末永さん

当事務所は、お客さまの将来の事業を一緒に考えていくことをモットーに、料金を設定しております。

価格が安ければ誰でもいいという方は、ほかの事務所をお探し下さい。

石川

やっぱり徹底してますね。どうしてそんなに“納得感のある事業承継”にこだわるのでしょう…?

末永さん

実は私の実家は建設業で、父が“一人親方”をしていました。

でも、私は専門学校卒業後25年以上、中小企業の経理職に勤務。継がなかったんです。

今となっては、承継するにもいろいろな道があることがわかるんですが…「大工のような現場仕事は、自分には向かない」と思い込んでいて。その結果、家業は廃業に追い込まれてしまいました。

末永さん

自分自身が家業を継げずに後悔した経緯から、望まれない廃業をなくしたいという強い想いがあります。

なくすのは簡単ですが、なくなったものを取り戻すのは不可能です。

大切な家業がなくなる前に、真剣に現経営者と腹を割って話してみませんか。

当事者だけでなく、会社を継がない人の気持ちも聞きながら、事業承継がスムーズに進むよう全力でサポートさせていただきます!

末永さんいわく、事業承継の対策は「早ければ早いほどいい」んだそう。

今まさに事業承継にお悩みの方だけでなく、今後事業承継の予定があるという方も。

後継ぎ問題を見て見ぬふりをしている中小企業の方は、ぜひスエナガ会計事務所までご連絡を…!

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