企業インタビュー
読んだ本が“割引クーポン”に変わる…!? 作り手にも利益還元される「電子書籍サービス」の発明がすごい
11月のリリースを目指して、絶賛クラファン挑戦中!
新R25編集部
本好きのみなさん、読まずに眠っている電子書籍はありませんか?
もしその本を返品することでクーポンが発行され、新しい本を購入する資金に充てられたら…うれしいですよね。
それを叶えるサービスが、株式会社MOCHI代表取締役・戸枝良太(とえだりょうた)さんが11月にリリースを予定している電子書籍サービス「Sharelot書店」です。
なんとこのサービス、クーポンがもらえるだけでなく、中古取引による“作り手の不利益問題”まで解消できるのだとか。
それって一体どうやるの…? 戸枝さんに聞いてみました。
〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉
読んだら“溜まる”一方の電子書籍
戸枝さん
いきなりですが…山田さんは、読まなくなった電子書籍をどうしてますか?
山田
電子書籍アプリにそのまま放置してます。
もう読み終わった本とか、買ってみたけど途中で読まなくなっちゃった本もあるし…溜まってますね…
戸枝さん
じつは私も同じで…
不要になったけど整理できていない本が、700冊ほど溜まっている状態です。
山田
な、700…
戸枝さん
もし紙の本であれば、この700冊を古本屋に持って行って次の本を買う原資が得られますが…電子書籍を整理しようと思ったら、「削除」するしかありません。
電子書籍の「削除」とは、購入した電子書籍のダウンロードデータがすべて削除され、それ以降は利用できなくなることを意味します。
だから溜まっていく一方で、紙の本のように“売って次の本と出会う循環”の仕組みがないんですよね。
山田
言われてみればそうですね…
電子化しても結局紙の本に戻っちゃうのって、その“循環”が起こりにくいからかもしれません。
電子書籍の返品でクーポンがもらえる「Sharelot書店」
戸枝さん
ただ…もし電子書籍を「削除」ではなく「返品」することでクーポン(割引券)が得られるようになれば、この問題は解決します。
紙の本を売ってお金を得るのと同じように、電子書籍を「返品」してクーポンを得て、新しい本の購入に充てられるからです。
山田
なるほど…それは画期的なシステムですね!
戸枝さん
これを実現すべく、私たちは2023年4月に“電子書籍の「返品」でクーポンがもらえるシステム”を特許出願しました。
11月には、このシステムを採用した電子書籍サービス「Sharelot書店」をオープンする予定です!
「CAMPFIRE」にて絶賛クラファン中! ここで集まった支援金がサービス運営に活かされます
山田
ちなみに…1冊につき、いくらくらいのクーポンがもらえるんですか?
戸枝さん
返品した電子書籍の購入価格の10〜20%です。
もらったクーポンは、「Sharelot書店」内でお使いいただけます。
戸枝さん
たとえば平均購入価格を1,000円とした場合…
私は700冊あるので、×15%で105,000円分のクーポンを得られるわけです。
不要な電子書籍を処分することで、また“105冊”もの本を購入できます。
105冊…通勤中にビジネス本をそれだけ読めればかなり身になりそう
戸枝さん
リリースのタイミングでは、2,000冊以上の書籍を揃える予定なので、きっとこれまでに読んだことのない“新しい本との出会い”もあると思います。
誰でも新しい本と出会うときには、知的好奇心をくすぐられて、とてもワクワクすると思うんですよね。
このシステムによって、そんな瞬間をより多く生み出せたら…と思っています。
「Sharelot書店」で買うと、本の作り手もうれしい
戸枝さん
さらに「Sharelot書店」のシステムは、著者・出版社にとってもうれしい効果を生み出します。
通常、著者・出版社に利益が発生するのは、書店で新著が購入されたときだけ。
残念ながら、中古取引で本がどれだけ流通しようとも、作り手には利益が還元されません。
100冊売れたら著者に10,000円入るはずの印税が、中古取引だと0円に…
山田
その問題、ずっと気になってました。
作り手を思うとなるべく新著で買いたいけど、ハードカバーは高いから結局中古で買っちゃうんですよね…
戸枝さん
もちろん、中古取引が法律や道徳に反するわけではありませんが…
著者・出版社からすると、この機会損失には辛いものがありますし、創作意欲も削がれてしまうと思います。
そこで「Sharelot書店」では、出版社に業界標準よりも15〜20%ほど高い業界最高水準のロイヤリティ*を支払うことにしました。
*ロイヤリティ…電子書店が出版社に支払う著作権料のこと。一般的にはロイヤリティに一定の料率を掛け合わせたものが著者の印税になるので、ロイヤリティが増えれば著者の収入も増えるとされる
戸枝さん
さらに、クーポンでの購入による書籍の割引費用も「Sharelot書店」が100%負担。
これによって、返品された書籍もそうでない書籍と同じ料率で売上が発生する仕組みを構築しました。
作り手の利益を守ることで創作意欲を盛り上げ、新しい作品がまた読者に届く…そんな好循環を生みたいと考えています。
山田
たしかに、それなら読者も罪悪感なく返品できそうですね…!
戸枝さん
今はあらゆる電子書籍サービスがあって、どこも頻繁に割引キャンペーンをやっていますよね。
そのたびに「安いうちに買っておこう」と、ついつい必要以上に電子書籍を買ってしまうこともあると思うんです。
でも…これからは、返品でクーポンを得て“新しい本との出会い”をしながら、“作り手の利益”も守れる「Sharelot書店」で本を選んで、好循環をまわしてほしいです!
読者だけでなく、作り手の便益まで考えられた「Sharelot書店」。
すっかり紙の本に戻ってしまった筆者も、これをきっかけにまた電子書籍にチャレンジしてみたいと思いました。
本好きのみなさんも、安いからとりあえず…という買い方ではなく、読んだあとに“好循環”を生む買い方をしてみては?
クラファンで「Sharelot書店」を応援しよう!
「Sharelot書店」は、2023年11月のβ版サービスのリリースを目標に、「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングに挑戦中!
目指す支援総額は、200万円!
リターンは、本好きにうれしい“電子書籍の引換券”が中心。文豪たちが愛した街・湯河原にある「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」での、宿泊・飲食に使用できるクーポン券も。
500円〜支援できるそうなので…気になった方は応援して、贅沢な読書時間を過ごしませんか?
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