時間や場所にしばられない新しい働き方を実現。モノをつくって稼ぐ「ひとりメーカー」
好きな時間に好きな場所で。思い通りに働くためのメソッドとは
新R25編集部
自分が欲しいものを形にできて、稼ぐことができたらいいのに…と思ったことはありませんか?
そんな夢を実現させるのが、「ひとりメーカー」という新しい働き方です。
2024年12月20日に、書籍『ひとりメーカーの教科書』(青春出版社)を出版したのは、株式会社ササルの代表取締役・マツイシンジさん。
究極的に時間や場所にしばられずに働く方法を、教えていただきました。
〈聞き手=古川裕子(新R25編集部)〉
アイデアひとつで年商2億円!?「ひとりメーカー」で切り拓く新ビジネス
マツイさん
「ひとりメーカー」とは、言葉どおり「ひとりでメーカー業」を行う働き方です。
時間や場所にしばられず、自分の経験を活かしたり、「こんな商品があったらいいな」というアイデアを形にしたりして、継続的に稼いでいく。
『ひとりメーカーの教科書』は、そんな夢のような話を叶える「ひとりメーカー」の始め方・続け方を、ゼロからわかりやすく解説している書籍です。
古川
つまり、マイペースで好きなものをつくって売るってことですよね? 聞いただけでかなり大変そうなんですが…
マツイさん
一見そう思いますよね。どういう部分が大変そうだと思いますか?
古川
まず、全部一人でやらなきゃいけないってところですかね。何をつくるか考えるところから始まって、材料をそろえて、つくって売る。そう簡単にはいかないような…
マツイさん
たしかに、いちメーカーが商品を売るまでには、商品企画・材料調達・製造・宣伝・販売など、その工程は広範囲にわたります。
でも、これらはすべて一人の人間が手を動かしているわけではありませんよね。
ここで説明しているのは、すべての工程において自分の手をかけるのではなく、イメージとしては「司令塔」になるということです。
古川
と言いますと?
マツイさん
基本はひとりで考えて動きますが、手が足りないところはクラウドソーシングやAIを活用して仕事を進めていくというスタイル、ということです。
現代はさまざまなインフラが整っているので、うまく外部のシステムを組み合わせることで、資金や社員も不要で、自分の欲しい商品をつくり、生計を立てていくことができるんです。
実際に私も「ひとりメーカー」として年商2億円の会社を経営していますが、社員は一人も雇っていません。
古川
お一人でそこまで!?
マツイさん
もちろん、たくさんの方の力を借りています。
経理・事務や顧客対応なども外部の人にお願いしていますが、実際に会った方はいません。継続的に仕事をお願いしている方もいますし、スポット的に「ここだけお願いしたい!」というところだけ、仕事を依頼することもあります。
いずれにしても業務委託という形式で十分なのです。
70代も活躍中。資金ゼロ・知識ゼロでも簡単に始められる
古川
「ひとりメーカー」のノウハウを、もう少し詳しく教えてください。
マツイさん
この本を読むと、資金やスキル・知識がなくても、初めてでも、失敗しないオリジナル商品をつくって販売する方法がわかります。
古川
資金もスキルも知識も不要なんですか?
マツイさん
はい。モノづくりで稼いでいくためには、
1.何を売るか決める(差別化ポイントを考える)
2.商品をつくる(仕様・価格・工場・名前を決める)
3.売る(どこで売るか、デビューから継続販売まで)
4.仕組み化して広げる・続ける(販路拡大)
という4ステップが必要です。
『ひとりメーカーの教科書』では、これを順番に、丁寧に解説しています。
古川
本を読むだけで、本当にできるようになりますかね…?
マツイさん
ノウハウをしっかり実践していただければ、成功する確立は格段に上がります。
まず、この本を読むことで、利益率70%以上の商品を生み出す方法を学べますし、中国語が話せなくても、中国の工場で商品をつくる方法がわかります。さらにはAIを活用して、短い時間で成果を出す方法も学べます。
古川
めちゃくちゃ実戦的な内容が盛り込まれてるんですね。
マツイさん
読んだらすぐに「ひとりメーカー」を始められるよう、知識と情報を詰め込みました。
古川
とはいえ、ある程度のスキルが必要なのでは?
マツイさん
小学校卒業レベルの算数力と、パソコンの基本操作ができれば十分です。
今までパソコンになじみのなかった70代の方でも問題なくできていますので、普通に仕事などでパソコンを使っている人なら、まず心配ないと思います。
本当にうまくいく…?「ひとりメーカー」に見出す商機とは
マツイさん
「ひとりメーカー」の最大のメリットは、「好き」も「悩み」もお金に変えられることです。
自分が好きに考えていいので、「こんな商品があったらいいな」という夢を自分で叶えられます。
古川
たしかに、日常生活のなかでも「こんな商品があったらな〜」と思うことはよくあります。
マツイさん
さらにできたものを売り、欲しい人に届けることで、感謝の声をいただくのは本当にうれしいものです。
今、自分でDIYしているものがある人は、思い切って工場に発注し、売ってみてはどうでしょうか。もしかしたら、多くの人がその商品を待っているかもしれません。
小ロットでもつくってくれる工場も、結構あるんですよ。
マツイさん
ほかにも、普段の生活のなかで「この商品好きなんだけど、ここが惜しいな〜」と思うことってありませんか?
古川
あります。たとえばビニール傘とか。
たたむとき、なかなかきれいにたためないので、パパッと手軽にきれいにたためないものかといつも思っています。
マツイさん
そういうことです! オーダーメイドでもない限り、市販品にはそういう不満はつきものなんですよ。
これらを解決できるのが「ひとりメーカー」であり、商機があります。
よい商品や人気商品の「惜しいところ」を改善し、「こういうものが欲しかった!」という商品を生み出すことで、自分の理想を形にできますし、またそれが世の中のニーズに合えばしっかりお金も稼げるようになりますよ。
「ひとりメーカー」で実現する“自分らしい働き方”とは
古川
そもそもマツイさんが「ひとりメーカー」を始めたきっかけは何だったんですか?
マツイさん
私は以前、会社員として働いていたのですが、集中力がなく、毎日決まった時間に会社へ行くのも苦手で、組織でうまく立ち回ることができずにいました。
そんなある日、出会ったのがEC物販です。最初は副業で転売を始めました。
ただ、人がつくった商品を売るだけのビジネスモデルに限界を感じるところもありました。そんなとき、中国の工場では個人でもオリジナル商品をつくれると知り、自分でイチから企画した商品を売ってみることにしたんです。
そこですごくやりがいを感じたのがきっかけです。その後独立し、今に至ります。
古川
なるほど。まずは副業で「ひとりメーカー」を始めてみるのも良さそうですね。
マツイさん
そうですね。自分のペースでできて無理なく始められるのが魅力だと思います。現在の仕事を続けながら、徐々にスキルを磨いていくこともできますし、リスクを最小限に抑えつつ、自分のアイデアを形にする喜びも味わえます。
古川
実際にどんな方がやられているんですか?
マツイさん
働き盛りの会社員や主婦の方、定年を見据えて新たな収入源を探している方などさまざまです。ごく普通の方々が「ひとりメーカー」を実践し、成功を収めています。
マツイさん
「ひとりメーカー」というビジネスは、成果が出やすく、人間関係のストレスも少ないのが特徴です。
以前の自分と同じような状況にある方々に、一人でも多く幸せになってもらいたいという思いを込めて、この本をつくりました。
人生を変える「ひとりメーカー」、一緒に始めてみませんか?
ひとりでモノづくりと聞くと孤独なイメージがありますが…もしかしたら、一歩踏み出した先にはたくさんの頼もしい味方がいるのかもしれません。
知識やスキル、年齢など、何の条件もいらないとのこと。ハードルが低いから挑戦もしやすいのでは?
副業を考えてる方、独立を考えている方、ぜひ書籍を手にとってみてください。
〈執筆=吉河未布/編集=古川裕子〉
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