企業インタビュー
10,000以上の企業に直接・深くリーチできる!? “待ち時間”を活用した「エレベーター広告」が画期的
閉ざされた空間こそ、広告が心に残る
新R25編集部
オフィスのエレベーターに広告を出稿できる「エレベーター広告」。
日本でもっとも大きなシェアを誇るのが「GRAND」というサービスです。
運営する株式会社東京の代表取締役・羅悠鴻(ら・ゆうほん)さんのルーツは中国。
日本ではまだあまり知られていない“中国のエレベーター広告事情”を教えてもらいました…!
〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉
10,000以上の企業に直接リーチできる「エレベーター広告」
羅さん
「GRAND」は、オフィスビルの「エレベーター広告」を展開するサービスです。
エレベーターホールやエレベーター内にデジタルサイネージを設置し、15~30秒ほどの広告を配信しています。
エレベーターホール
エレベーター内
羅さん
2021年1月時点で設置数600台だったところから、2024年には2,900台まで急拡大。
中規模&大規模オフィスを占める設置台数のシェアは、群を抜いてNo.1です。
山田
どのようなオフィスビルに設置されているんですか?
羅さん
大丸有エリアの「大手町ビル」や「新東京ビル」。東京駅に面する八重洲の「グラントウキョウサウスタワー」。
錦糸町の「オリナスタワー」、「ソリッドスクエア」など…都内の有名ビルを中心に首都圏に設置しています。
10,000以上の企業の“ハイクラスビジネスパーソン”に直接リーチできる唯一無二の媒体といえると思いますね。
山田
toB企業は広告効果が高そうですが…
toC企業は、もっとオープンな場所に広告を設置したほうが効果が高いんじゃ…?
羅さん
いえいえ、その逆です。
エレベーターは“閉ざされた空間”だからこそ、広告のパワーを最大限に発揮できるんですよ。
「エレベーター広告」が深く刺さる“2つの理由”
①「空間占有率」が高い
羅さん
まず、想像してみてほしいんですが…
エレベーターに乗ってこの広告が流れていたら、見ないほうが難しくないですか?
山田
これは見ちゃいますね…
羅さん
少なくとも、渋谷の巨大サイネージで流れる広告よりはしっかり見てしまうし、心に残るはず。
これは、エレベーターが閉ざされた空間ゆえに「空間占有率」が高く、人の視野の範囲を大きく占拠できることで起こる広告効果です。
実際、エレベーター広告を「見た」もしくは「見たような気がする」と言った人の到達率は64.6%にものぼっています。
山田
そんなに…?
羅さん
しかも「どの企業に見ていただいているか」が明確なので、“ターゲット企業”とのご成約につながりやすくなります。
2023年のクライアント実績では、サービス認知率・受注率ともに2倍に。
受注までのリードタイムは、60%も削減されたという結果が出ています。
高い費用対効果で、認知から獲得までつながるのが強みです
② “気まずい待ち時間”がなくなる
羅さん
あと…エレベーターの待ち時間って、世界一ヒマな時間じゃないですか(笑)?
人と一緒にエレベーターがくるのを待っている時間や、エレベーター内で静けさが生まれる時間に、気まずい思いをしたことがある人は多いと思います。
山田
すごいわかります…エレベーターってなんとなく会話しにくいんですよね。
羅さん
私自身、起業を志した大学生のころにエレベーターで教授と乗り合わせて、とても気まずくなったことがあって。
それで仕方なく、英語の貼り紙を真剣に読んでいました(笑)。
母国語ではない英語の張り紙ですらそんなに読んでしまうんですから…気になるニュースや天気予報、レシピ動画、エンタメ情報などのコンテンツやCMが流れていたら、絶対に見るだろうと確信しましたね。
まさかの“気まずさ”から生まれたサービスだった
羅さん
「GRAND」では、実際に「コンテンツ」と「広告」を交互に流しています。
ビルで働く人々のエレベーターの利用回数は、1日平均5.4回ほど。そのたびに発生する30秒ほどの待ち時間で、動画を見てもらえます。
圧倒的に良質な視聴環境で、都心のビジネスパーソンに確実に届けられるんです。
羅さん
オフィスビルのエレベーターを利用する人々は「ビジネスモード」ですから、toB企業の広告をしっかり見てもらえるのはもちろん…
休憩時間や仕事帰りで家路につく人には、toC企業の広告もスッと入っていきます。
「中国ではエレベーター広告がマスメディアになっている」
羅さん
とはいえ…現在、日本にある約80万台のエレベーターのうち、わずか0.3%ほどしかエレベーター広告が導入されていません。
だからこそ、日本におけるエレベーター広告の市場は、まだまだ伸び代があると思います。
山田
伸び代がある…それはなぜですか?
羅さん
アジア各国では、すでにエレベーター広告の市場が非常に活発になっているからです。
私の両親の母国・中国では、全エレベーターの20%程度になんらかのデバイスが設置されているほど。
エレベーター広告のトップの会社では、「国営テレビに続く国内第2位のマスメディア」という立ち位置まで上り詰めています。
山田
そんなに…!?では、どうして日本ではまだ設置が少ないんでしょう?
羅さん
日本企業は“従来の広告手法”を重んじる傾向が強いからだと思いますね。
私たちがエレベーター広告を日本中に浸透させるためには、市場の成長に合わせて、より効果的な広告戦略を展開し、広告主のニーズに応えていくことが重要だと考えています。
…近い未来、エレベーター広告を日本中で“マスメディア化”させるのが私たちの目標です!
山田
壮大だけど…中国のお話を聞いたら、実現も夢じゃなさそうですね。
羅さん
まずは2024年中に設置提案営業チームの人員数を4倍にし、オフィスビルへの設置数もどんどん加速していきます。
今後は「疑似タッチパネル」や「3D表示」といった技術も取り入れて、エレベーター内の広告体験をさらに楽しいものにしていく予定です。
まずはお話だけ、からでも大歓迎なので…マーケターのみなさんはお気軽にご相談ください!
エレベーターならではの広告効果が期待できる「GRAND」。
広告事例のページでは、導入企業の「広告出稿の効果」や「事業へのインパクト」などがインタビュー形式でまとめられています。
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