企業インタビュー
沖縄のさらなる活性化を目指す「RYUKYU JOURNAL」。株式会社ウルミーのもとで再始動!

沖縄のさらなる活性化を目指す「RYUKYU JOURNAL」。株式会社ウルミーのもとで再始動!

動画を組み合わせた“リッチコンテンツ”に期待

新R25編集部

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2015年にオープンした沖縄の経済情報メディア「RYUKYU JOURNAL(琉球ジャーナル)」。

誕生から10年目を迎えるこのメディアを、WEBマーケティングを得意とする株式会社ウルミーが譲り受け、再始動するのだとか。

代表・知花昌也さんに、「メディアへの想い」や、インバウンドや新たなスタートアップで盛り上がる「沖縄経済の今」をお聞きしました。

沖縄のマーケットに興味がある方は最後までお読みください

〈聞き手=山田三奈(新R25編集部)〉

沖縄の経済情報に特化した「琉球ジャーナル」再始動

知花さん

RYUKYU JOURNAL(琉球ジャーナル)」は、沖縄の経済に関わる人物・企業・サービスなどを紹介する沖縄の経済情報に特化したメディアです。

知花さん

コンテンツは独自取材か寄稿によるもので、すべてオリジナル。

さまざまな“沖縄の経済情報”に光をあて、経済活性化を促す媒体を目指しています。

山田

このメディアは、譲渡されたものなんですよね?

知花さん

はい。

もともとは、沖縄でWEB制作やメディア運営を手がける株式会社hais(ハイス)が2015年11月に琉球ジャーナルを立ち上げました。

代表の砂川さんからメディア譲渡の話をいただいたとき、「沖縄の企業やサービスの情報をさらに広く届け経済を活性化させたい、同じ起業家を応援したい!」という考えに共感して引き受けることにしました。

というのも…僕自身、地域に根ざした商品開発して、日々沖縄を盛り上げる活動をしているからです。

山田

地域に根ざした商品?

知花さん

“もずく生産量日本一”といわれる、うるま市産の「もずくエキス」を配合したオーガニック化粧品「MOZSKIN(モズスキン)」の開発・販売をしています。

この売上の一部をビーチクリーンやサンゴの保護活動団体に寄付することで、綺麗な海の保護と良質なもずくの生産に貢献しています

綺麗な海で育ったもずくには、ミネラルやビタミンなど多くの美容成分が含まれています

知花さん

僕はWEBマーケティングのフリーランスなどを経て、2023年10月にWEBマーケティングを支援する会社・ウルミーを創業しました。

ウルミーでは化粧品のオンライン販売だけでなく、WEB/SNSコンサルティング、WEBサイト制作なども手がけています。

こうした領域への知見を、メディア運営にも活かせると考えたんです。

「メディア発信で、沖縄の産業発展と起業家の増加に寄与したい」と知花さん

「インバウンド急増」 「全国1位の開業率」…沖縄経済の“今”

山田

ちなみに…沖縄の今の経済状況って、どんな感じなんでしょうか?

知花さん

コロナ禍で一度は落ち込んだものの、今は回復傾向にあります。

もともと沖縄は温暖な気候で災害も少なく、一年を通して観光で賑わう地域ですが、昨今はインバウンド(訪日外国人)が急増しているんです。

山田

インバウンド、やっぱりすごいですか?

知花さん

2018年には外国人観光客の数が300万人ほど*だったところ…2023年には823万人*を超え、過去最高をマークしました。

山田

5年で倍以上に増えているんですね…!

知花さん

そういった観光需要もあって、県外スタートアップ企業の進出新設法人も増えてきました。

東京商工リサーチによれば、2023年の沖縄の新設法人数は2,450社と過去最多を記録。

開業率は8.58%で、東京(7.58%)・大阪(6.32%)を抑えて、14年連続で全国1位となっています。

山田

東京・大阪よりも開業率が高いんですか…!

知花さん

あまり知られていないんですが…沖縄は、県や国が補助金などの支援制度を整えて官民一体となってIT人材を育成するなど、スタートアップ企業の成長を支えるポテンシャルが高いんです。

しかも急成長中のアジア都市とのアクセスもよく、人や資金、情報の交流が盛ん。

「ビジネスが発展しやすい地域」として、注目を集めています。

幅広い切り口で“沖縄のリアル”を伝える

山田

沖縄に経済ネタがたくさん眠っていそうなことはわかったのですが…

「RYUKYU JOURNAL(琉球ジャーナル)」では、具体的にどんなコンテンツを?

知花さん

沖縄の“伝統文化”や“人”にフォーカスしたビジネス情報をお届けしています。

たとえば、沖縄県で島豆富・大豆製品の製造&移動販売を行う三代目池田屋(有限会社池田食品)の社長・瑞慶覧 宏至(ずけらん・ひろし)さん。

スーパーでの販売をやめて「サブスク販売」を行うなど、リブランディングを精力的におこなっています。

山田

「豆腐のサブスク」。新しいですね!

知花さん

あと、堀江貴文さん主宰のオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」の合宿に参加したアロマセラピストの木澤紀子さんが、リップバームを商品化するストーリーも。

木澤さんは大阪の方なんですが、人生を変えるために宮古島の合宿に飛び込んだそうです。

知花さん

合宿のプレゼンで、宮古島で出会った「月桃」という植物の精油を使ったリップバームを発表したところ、堀江さんが「商品化するといいよ」と。

その一言でプロジェクトを開始してクラファンを行ったところ、目標金額25万円に対し60万円以上の支援が集まり、商品化を実現。

今なお人気のブランドになっています。

山田

鶴の一声で、宮古島から新しいブランドが生まれたんですね。

知花さん

沖縄の社会についても発信しています。

たとえば、「ヤンキー」についての記事。

山田

ヤンキー?

知花さん

沖縄の成人式で知られる、あのヤンキーたちです。

『ヤンキーと地元』(筑摩書房)の著者で社会学博士の打越正行さんは、彼らと行動をともにして“ヤンキー目線の沖縄”を調査したことを記事にしています。

山田

鋭い着眼点ですね…!

知花さん

ほかにも「三線」や「民謡」といった沖縄の伝統文化を伝えるべく挑戦に奮闘する人たちや、地元スポーツで頑張っている人たちなど…沖縄経済にも通じるストーリーが満載です。

今後はYouTubeやTikTokのような動画も活用したリッチコンテンツを展開して沖縄のエネルギーをどんどん発信していくので、ぜひ楽しみにしていてください!

沖縄のスタートアップ企業や沖縄マーケットに興味がある県内外企業様の業務提携、M&A、採用、支社立ち上げに興味がある方は、お問い合わせお待ちしております。

ビジネス・文化・人など“沖縄のリアル”を発信する「RYUKYU JOURNAL(琉球ジャーナル)」。

「地域産業の発展と起業家をもっと増やしたい」という創立者の想いのバトンをつなぐべく、知花さんが仕掛ける新しいコンテンツにも期待です!

〈執筆=吉河未布/編集=山田三奈〉

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