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「地域が衰退しているのに、このままでいいのか?」農業と観光の力で、地域の“再生”に挑む起業家の軌跡

「地域が衰退しているのに、このままでいいのか?」農業と観光の力で、地域の“再生”に挑む起業家の軌跡

農村民泊発祥の地「安心院」からイノベーションを!

新R25編集部

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大分県に拠点を置く「Oita GROWTH Ventures」。事業成長を志向している起業家・第二創業者の方を対象に、さらなる事業成長を支援するアクセラレーションプログラムです。

令和5年度には、5名の起業家が同プログラムに採択されたそう。個性豊かな5名の起業家たちの、取り組みや想いをご紹介!

今回登場するのは、株式会社ドリームファーマーズJAPAN 代表取締役 宮田 宗武さんです。

〈聞き手=森久保発万(新R25編集部)〉

農家のチカラで、農村にイノベーションを

宮田さん

株式会社ドリームファーマーズJAPANは、「農家のチカラで農村イノベーション」を理念に、農業経営する農業者 5人で設立された法人です。

農業を通じて地域の様々な課題を解決するために、大分県安心院(あじむ)が誇る農産物の販路拡大や、イベントスペースの活用など、地域の活性化につながる活動を行っています。

森久保

宮田さんは、もともと農業に興味があったんですか?

宮田さん

実家がぶどう農園をやっていたので馴染みはあったんですが、自分はドラマ『高校教師』に憧れて、教師になりたいと思っていたんです(笑)。

進路選択に悩んでいた4年生のころ、「ただ学問を教える先生ではなく、人に“生き方”を教える人になりたい」と思い、当時の恩師に相談。

「おまえは大学院に進んで農村の先生になりなさい。田舎だと大学院を出ている人も少ないだろうから、東京でネットワークを作って、地方でそのネットワークを使ったり学んだことを活かしたりして地域に貢献しなさい」と言われ、大学院に進むことに決めました。

宮田さん

東京農業大学院卒業後は地元に帰り、実家のぶどう園で就農。

それまでに得た知識を活かし、農村と観光を掛け合わせた“観光ぶどう園”や、種入り品種にこだわった「王さまのぶどう」ブランドの展開など、思い描いていたことを実現してきました。

2012年には株式会社ドリームファーマーズを設立。2017年には事業拡大に伴い、株式会社ドリームファーマーズJAPANに改名しています。

森久保

ドリームファーマーズJAPANならではの「強み」はなんでしょうか?

宮田さん

私たちが拠点を置く安心院は、実は日本の“農村民泊発祥の地”なんです。

さらに、ドリームファーマーズJAPANのメンバーがそれぞれ独立した農業者であるという独自性を活かし、安心院ならではの暮らしや文化を体験できる旅を提供するグリーンツーリズム事業を展開しています。

たとえば、大分大学の学生との共同プロジェクト「農村ベース大学(BunDaiドリーム)」の開校や、大学のゼミと共同で行っている竹林の再生プロジェクト、一棟貸し切りの宿「古民家BASE・龍王」の運営など。

安心院独自の資源を活用しながら、安心院ブランドの価値向上、地域の雇用の創出、関係人口の増加などに貢献したいと考えています。

「地域が衰退していくのに、このままでいいのか?」

森久保

ドリームファーマーズJAPANはYouTubeも運営しているんですよね。

10万回以上再生されている動画がたくさんあって驚きました…!

宮田さん

自分たちのことを知ってもらうためならYouTubeだってやるし、M-1にも出ます。

「変わってる」と言われることもあるけど、自分からするとそんなことを言う人たちの方が変わってると思う。

地域が衰退していくなか、何も変えようとしない、変わろうとしないままで本当にいいのか?と、強く危機感を抱いているんです。

宮田さん

農村が衰退していくことは、その地域に住む人たちだけの問題ではありません。

農作物の自給率が急速に下がっていく昨今、米や野菜など農作物を育てる“プロ”とのつながりを作ることは、自分たちや日本の食や文化を守ることにもつながります。

私たちが手掛ける事業が、そんな出会いや交流の場になってほしいし、地域全体で安心院に人を入れられるようにネットワークを構築していきたい。

ドリームファーマーズJAPANの存在が、農業・農村の再生ビジネスの起爆剤となってくれたらいいなと思います。

「Oita GROWTH Ventures」で得られた気づきとは?

森久保

宮田さんは、大分県の起業家を対象に、さらなる事業成長を支援している「Oita GROWTH Ventures」のプログラムを受講されたと聞きました。

受講しようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

宮田さん

自分は人よりも頑張らないといけないと思っているんです。

目前の課題を考えることをやめると、今の農村のように衰退していく。「なんでこうなっているのか?じゃあどうしたらいいのか?」を常に考えることが大事だと思っています。

でも、農業・農村を担う自分たちだけではどうにもならなくなってきた感覚があって…

「Oita GROWTH Ventures」の力を借りて、自分たちは何ができるんだろうというところに意見をもらいたいと思い、受講を決めました。

宮田さん

実際、話をすることで自分の頭も整理ができるし、客観的にアドバイスしてくれることは貴重です。

農村の中だけで考えるんじゃなくて、まったく違う分野の人に客観的な意見をもらってこれからの社会を一緒に作っていけるというのは、とてもありがたいですね。

今の情報を整理して、まず地域の中の人たちに自分たちのやっていることや想いを伝え、さらに県外の人や若い人たちなどにも広く伝えていく。

そうやって段階を踏みながら、想いを伝播させていきたいですね。

農業の再生は、そのまま日本の食や文化を守ることにつながります。大分に縁がある方もそうでない方も、YouTubeなどで発信される宮田さんの挑戦を一緒に見守りましょう!

株式会社ドリームファーマーズJAPANも採択者の一人である、大分県アクセラレーションプログラム「Oita GROWTH Ventures」では、2023年3月1日(金)に成果発表としてOita GROWTH Ventures DEMODAYを開催予定。

ご興味のある方は、ぜひ公式HPをチェックしてみてください!

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