企業インタビュー
「自分の調子は、自分で調える」流されない生き方のためのコンディショニングティーの選び方
1杯のお茶(ハーブティー)の選択が、明日の自分をカタチづくる
新R25編集部
デザイナーのセタユウジさんは、自身の経験から立ち上げたハーブティーブランド「ROEROE|ロロの薬草店」の店主でもあります。
世界中に古くから伝わるハーブには、心身のバランスを調える力があるそうで…
セタさんが味やパッケージデザインにもこだわった、現代人にマストな“コンディショニング”を調えるオリジナルブレンドのハーブティー「ロロの“コンディショニングティー”」とは…?
〈聞き手=森田志穂(新R25編集部)〉
身体と心を調える「コンディショニングティー」とは
セタさん
前回は、ウェルネスブランド「ROEROE|ロロの薬草店」( 以下「ロロ」)立ち上げまでのヒストリーをご紹介しましたが、ロロのハーブティーを一言で表わすと…
植物の力で身体と心を調える、日々の“コンディショニングティー”です。
森田
コンディショニング…? ハーブティーって、紅茶とはまた違うんですよね。
セタさん
カフェインが含まれる紅茶とは違って、ノンカフェインのお茶のことです。
セタさん
そもそも人には自然治癒力が備わっていて、身体に多少の不具合があっても問題を修復することができます。
わかりやすい例で言えば、切り傷をしても、知らない間に血を固め細菌を殺し、新しい皮膚細胞が生成されて傷が治ります。このように、本来であれば人は常に正常な状態に戻るようにプログラミングされているんです。
森田
たしかに、気づいたらかさぶたになってますよね。
セタさん
一方で現代は、多くのストレスやプレッシャーにさらされる社会です。
仕事の締め切り、家庭における責任、人間関係の悩みなど…身体と心に大きな影響を及ぼす要因があちこちに転がっています。
森田
現代は、“ストレス社会”とよくいいますよね。
セタさん
そのとおりです。
ストレスこそ自然治癒力の天敵で、本来であれば正常に働いてくれる自然治癒力ですが、ストレスがかかると途端にうまく働かなくなります。
そうした環境で、現代を生きる私たちは精神的にも肉体的にもいい状態を保ち、最高のパフォーマンスを発揮することが求められています。
セタさん
どうやって本来の自分を見失わず、ニュートラルでいられるか…
この難題に応える解決策の一つが、ハーブティーを飲む時間にあるんです。
ロロのハーブティーは人の自然治癒力に働きかける植物療法のメソッドをもとにブレンドしていて…私たちは、この毎日の調子を調えるハーブを使ったお茶を“コンディショニングティー”と名付けました。
コンディショニングティーで、自分らしい日々をデザインする
セタさん
スティーブ・ジョブズもハーブティーを有効に使っていたそうです。
時間管理アプリ「Owaves」の開発者が入手可能なスティーブ・ジョブズに関する情報を調べ再現した典型的な1日によると、彼は自宅の庭でハーブを栽培していて、夕食後には庭から採ったレモンバーベナ(=ハーブ)のお茶を飲むことを習慣にしていました。禅に傾倒し瞑想などでコンディションを整えたり、ハーブティーをうまく取り入れたり。
パフォーマンスが高い人は、やはりその人なりの調子を保つテクニックを持っているものなんですね。
森田
へえ…でも私たちにもそんなことができるかな…
セタさん
そこで考えたんですが、ハーブティーを飲むのって、ちょっとひと手間かかるじゃないですか。
森田
そうですよね。いっぱい種類があるし。
セタさん
そうそう、選ぶところから始まりますよね。その「選ぶ」という行為は想像以上に大事で、単なる飲み物を飲む以上の意味を持つと思うんです。
森田
飲み物を飲む以上の意味?
セタさん
いつ、どんな気分、どんな目的で飲むのかによって、選ぶハーブティーは変わります。
朝の一杯、大切なプレゼンの前の1杯、ランチ後の1杯、仕事中のブレイクの1杯、夜の自分と向き合うための1杯など…
生活のいろんなシーンで、100種類以上あるハーブティーを気分や体調に合わせて選ぶことで、自分らしいライフスタイルをデザインすることにつながります。
森田
自分で、能動的に選ぶことが大事なのでしょうか。
セタさん
選ぶことが大事です。どんなものを飲みたいかを自問自答すると、おのずと自身の身体や心と向き合うことになります。
毎日の飲み物って、正直無自覚に選んでいる人が多いと思うんですよね。“なんとなく朝はコーヒー”とか。
森田
そうですね。ルーティン化していて、何も考えていないというか…
セタさん
もっと自分が口にするものに意識的になっていいと思っていて、毎日の生活の中でのお茶の時間には、色んな可能性があると思います。
能動的にハーブティーを飲むようになると、
「いま神経がいらだってる? ならカモミールティーを」
「集中したいから、ローズマリーとミントをブレンド」
など、自分の状態をチューニングできるようになります。
森田
ハーブの力で、“こうありたい”という自分を実現できるということか…
セタさん
そういうことですね。ハーブティーを選ぶことで自分の身体や心の状態に関して解像度が上がり、より深く自分を知ることができるのです。
セタさん
せわしない時間のなかで、コンディショニングティーはよいブレイクタイムとなり、ムードを変えるツールになります。
森田
休憩は大事だと思いますが…お茶がムードも変える?
セタさん
ハーブを淹れる時間は、慌ただしい喧騒から離れ、“今”に気持ちを集中する時間です。
自分の状態に合ったコンディショニングティーを手で淹れる。色や香りなど、五感で感じるインターバルを取ることで態勢をリセットし、再び高いパフォーマンスを発揮できます。
自分で自分をいたわる行為をとることで、自己肯定感も高まります。
セタさん
自らがもっている自然治癒力で崩れた心身のバランスを整えられるなら、いちばん理想的じゃないですか?
森田
そうですね。おおごとになる前に…
セタさん
コンディショニングティーは、日常的に飲むものなので、体調を崩す前からしっかりアプローチできることが強みです。
ロロのコンディショニングティーは目的別に4種類
森田
そうはいっても、ハーブティーを選ぶのって難しそう…
セタさん
ロロで販売しているハーブティーは、すべて自社でブレンドしたもので、どのような時におすすめか分かるようにしているので、知識がなくても大丈夫です。
オリジナルのブレンドは、歴史のなかで受け継がれてきた植物療法のレシピをもとに、現代の生活に合わせて再構築しました。暮らしのサイクルを考えて飲みやすくなっています。
現在オンラインストアにて4種類を販売しています。
森田
現代の生活に合わせて、というのは気になるポイントですね。
セタさん
先行販売していた「Godard/ゴダール」は、薔薇の花びらをふんだんに使った、香り高い真紅のハーブティー。
ローズの持つ成分や豊富なビタミンCがストレスに悩まされる私たちの癒やしになってくれるでしょう。
セタさん
そして4月に新しくリリースしたのは、「Eureka/ユリイカ・ひらめき」 「Lullaby/ララバイ・おやすみ」 「Venus/ヴィーナス・ウーマン」の3種類です。
森田
“ひらめき”とか“おやすみ”、“ウーマン”というのは…?
セタさん
それぞれのイメージです。
「Eureka/ユリイカ・ひらめき」には、ローズマリーやギンコー(イチョウ)が含まれています。
ミントが爽快に香り、呼吸を整え、すっきりとした心持ちに。
集中力や記憶力を高めたいときや、大事な決断のとき、目覚めの朝の1杯としてもおすすめです。
原材料:ローズマリー、ゴツコラ、ギンコー(イチョウ)、ペパーミント、スペアミント、ジンジャー、柚子、セージ
セタさん
「Lullaby/ララバイ・おやすみ」は、鎮静作用に優れた7種のハーブが調和して、体の緊張をゆるめてくれます。
いわゆる“リラックス”ブレンドなので、おやすみ前だけでなく、ほっと一息つきたいときや、仕事の合間にもピッタリな一杯です。
心も体も解放するおやすみ前にはもちろん、ほっと一息つきたいときや、くつろぎの時間にもどうぞ。
原材料:カモミールジャーマン、レモンバーベナ 、レモンバーム、ラベンダー、リンデン、オレンジフラワー、マジョラム
セタさん
そして「Venus/ヴィーナス・ウーマン」は、女性を包み込むようにやさしく癒やすウーマンブレンドです。
なんとなく調子が上がらないときなどに、穏やかにサポートできるように試作を繰り返したブレンドで、鬱々とした気持ちを乗り越え、前向きな気持ちを思い出させてくれるブレンドです。
原材料:レディースマントル、チェストベリー 、ローズ、レッドクローバー、パッションフラワー、ラベンダー、ジュニパーベリー
セタさん
気分で選ぶのはもちろん、色やインスピレーションで選んでもOK。直感で欲しいと思ったということは、自分に必要というサイン。
今後も随時、季節ごとにハーブティーのブレンドを増やしながら、感情に一番ストレートに効く香り分野の、アロマキャンドルやルームフレグランスなどアロマ商品のラインナップも拡充していく予定です。
森田
選ぶのが楽しくなりそうですね!
“ハーブカルチャー”の情報発信
セタさん
またロロでは、ハーブティーをただ販売するだけでなく、ハーブティーをより効果的に生活に取り入れてもらうための情報発信を行なうウェブマガジン『WHOLLY(ホーリー)』も更新中です。
セタさん
素晴らしいポテンシャルを持ったハーブですが、飲んだことがない、ピンとこない、という方も多いのが現状です。
私自身、そうでした。ハーブティーは“マダムの飲み物”のような先入観で、自分には関係ないものと決め付けて、試そうともしませんでした。
森田
確かにハードルが高い印象があります…
セタさん
でも植物療法から入り、ハーブに触れる機会が増えてくると、そのキャラクターも豊富で、味や香りも魅力的なものがたくさんあることに驚きました。
人間の歴史とほぼ同じだけ長く、世界中の人々の生活とともにあったハーブティー。そこにはお国柄やその土地で取れる植物、生活習慣に根ざした、魅力的なティータイムの過ごし方があるはずです。
ワインやコーヒーに負けない豊かな背景を持つ“ハーブカルチャー”を、日本にも定着させたいと思っています。
毎日を明るく晴れ晴れとした気分で過ごすための1杯を選ぶ「コンディショニングティー」という考え方。
何気なく飲んでいる物も、しっかりと“選ぶ”ことで、さらに人生を豊かに過ごすことができるようになるかもしれません…!
興味がある方は、ぜひオンラインショップをのぞいてみてくださいね。
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