ビジネスパーソンインタビュー

30代におすすめの転職エージェント6選。利用者とプロが30社以上を徹底比較

選び方や注意点も解説

30代におすすめの転職エージェント6選。利用者とプロが30社以上を徹底比較

新R25編集部

2020/10/15

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【知りたい情報はなんですか?】

①転職エージェントの賢い選び方

②30代におすすめの転職エージェント

③転職エージェントに関するQA

④30代の転職エージェント活用法

※クリックで該当箇所に飛びます

ーーーーーーーーーーーーーー

新R25転職は、転職エージェントの実態に精通した方々にご協力いただき、約1000人の利用者を対象におすすめの転職エージェントの評判について調査しました。

さまざまな特徴をもった転職エージェントから、調査結果をふまえて特におすすめなものをタイプ別に比較・厳選してご紹介します。

今回の調査に協力してくださったのはこちらの2名。

お二方には、30代におすすめの転職エージェントだけでなく、選び方や登録する際の注意点、30代向けの転職テクニックについても教えていただきました。

〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉

転職エージェントは複数登録して、アドバイザーを見て厳選しよう

専門家への取材や利用者への調査をふまえると、転職エージェントは複数登録するのがおすすめです。

それには3つの理由があります。

①転職エージェントの利用は無料

②登録するサービスより担当アドバイザーがキモ

③違うタイプのサービスを使うと視野が広がる

なのでまずは3社ほどのサービスに登録してから、アドバイザーとの相性などをもとに厳選すると良いでしょう。

総合型の転職エージェントと特化型の転職エージェントの組み合わせ方

良い転職エージェントの選び方

実際に複数の転職エージェントを利用したことがある人に、アンケートをとりました。(サンプル数:807人)

30代におすすめの特化型転職エージェント

ここからは30代におすすめの特化型エージェントを厳選してご紹介。

あなたのキャリアプランに合いそうな転職エージェントを探してみてください!

総合型の転職エージェントと特化型の転職エージェントの比較

30代・ハイクラスにおすすめの転職エージェント

松本さん

JACリクルートメントは、国内の大手企業や外資系企業のハイクラス層に強いのが特徴。年収800万円以上の、役職者向けの求人案件が豊富です。

外資系に強い理由は、「ロンドン発祥の日系転職エージェント」だから。11カ国に拠点があり、海外への転職を希望する方はぜひ利用すべきでしょう。

企業側と求職者側の対応を同じアドバイザーがおこなう「両面型」の転職エージェントなので、求人票に載っていない内部事情にも精通しています。

面接対策も的確で、精通者ならではのアドバイスをもらえるはずですよ。

松本さん

ビズリーチは、30代のミドルマネジメントやエグゼクティブ層向けの案件が豊富なサービス。公式サイトによると年収1000万円を超える求人案件が3割以上あります。

登録した外部の転職エージェントから「スカウト」が来るので、希望にマッチしたアドバイザーと直接やりとりできます。

中長期のキャリア相談にも応じてもらえるので、40代、50代を見据えて転職を考える人にもおすすめ。

すべての機能を使うためには有料会員が必要です。無料期間である1カ月以内に転職先を決めるか、ここぞと思ったタイミングで有料会員になってチャンスをものにするなど、短期決戦に向いています。

小林さん

高年収の求人案件を探している方、マネジメント経験のある30代の方にぴったりのサービス。外部の転職エージェントだけではなく企業からのスカウトも来ますし、転職サイトのように自分で求人案件を探すこともできます。

ビズリーチに登録するだけで、実質いくつものサービスを併用しているような形で転職活動が進められます

総合型ならリクルートエージェントが特におすすめ

松本さん

総合型のなかではリクルートエージェントが特におすすめです。

サービス内に、高年収の求人案件を専門に扱う「ハイキャリア・グローバルコンサルティングサービス」があり、各業界に精通した専任コンサルタント(アドバイザー)のサポートを受けられます。

(画像は公式サイトのスクリーンショット)

松本さん

また、同じリクルート系列の「リクルートダイレクトスカウト(旧:キャリアカーバー)」もおすすめです。こちらはビズリーチと同様に提携エージェントと直接やりとりできるサービスで、条件に合うアドバイザーを自分で検索して指名もできます。

総合型のおすすめ転職エージェントランキング

小林さん

正直なところ、総合型は大手であれば抱えている求人案件が似ているので、どれもそれほど大きく変わりません

なのであまり考えすぎずにいくつか登録して、アドバイザーを相対的に比較するのがおすすめです。

松本さん

あえていうなら、社風はアドバイザーの個性にも影響しているかもしれません。

なので一般論として「どういうアドバイザーが多いか」は頭の片隅に入れておくといいでしょう。

厳選はNG!?1128人が選ぶおすすめ転職エージェント&プロが語る選び方|新R25転職

活用法や“コロナ”の影響も解説

総合型の転職エージェントについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

転職エージェントとの併用におすすめな転職サイトについては、こちらでご紹介しています。

ハイクラス求人に応募するときの注意点

松本さん

応募する前に、「なぜその求人案件が出ているのか」を調べておくと安心です。健全に組織が大きくなっているなら問題ないですが、「すぐに人が辞める」などの理由だと、収入以上の負担を強いられる可能性もあります。

石川

どうやって調べればいいんですか?

松本さん

Openwork」などの口コミサイトを使うのがひとつの手です。ただ、口コミはネガティブな書き込みが多いので、できれば同業の知り合いなどから直接評判を聞けるといいですね。

あとは、ハイクラス求人と銘打っているものの、蓋を開けると“名ばかり管理職”で、仕事内容はただの平社員と変わらない可能性もあります。

石川

「名ばかり管理職」を見分ける方法はあるんでしょうか?

松本さん

応募する前に、アドバイザーに実情を聞いてみましょう。肩書きや部下の人数だけでなく、そのポジションが持っている権限まで聞いておくと、入社後の仕事内容がイメージしやすくなります。

30代の転職エージェントおすすめ活用法

転職エージェントの活用法と注意点(デメリット)について、キャリアの達人にうかがった記事から一部を抜粋してお届けします。

教えていただいたのは、有名企業での転職を繰り返してキャリアを積んできた田端信太郎さんと、リクルートで転職エージェントとしての累計売り上げが歴代トップの、カリスマ転職コンサルタント・森本千賀子さん

利用者と“中の人”という真逆の視点から、転職エージェントの選び方や活用法を教えていただきました

転職エージェントは複数登録して、視野を広げる

アドバイザーはスキルや考え方が人それぞれです。なのでいくつかのサービスに登録して、特に相性が良いものを使い続けると良いでしょう。

その際は求人案件を網羅的に抱えている“総合型”と呼ばれる転職エージェントは2つほど。さらに専門領域に特化している“特化型”も2〜3ぐらい登録してみるのがおすすめです。

担当者との相性が悪ければ変更してもらう

担当のアドバイザーと相性が悪いと思ったら、変えてもらいましょう。ただし伝えることにハードルを感じるのであれば、ほかのサービスに乗り換えましょう。

田端さん

結局、転職エージェントで満足できるかって「担当のアドバイザーがどれだけイケてるか」に尽きますよね。だからサービス単位での比較はムダ。

まずいくつかのサービスに登録していろんなアドバイザーに会ってみて、その人がイケてると思えるかで利用の判断をするっていうのが現実的な方法かなと。

面談でスタンスを伝える

アドバイザーとの面談で転職に対するスタンスを伝えることは重要です。たとえばすぐに転職したいのか、それとも2年先ぐらいで転職したいのか、によって必要なアクションが変わります。

適切なアドバイスをもらうためにも、きちんと要望を伝えましょう。すぐに転職するつもりはなくても、相談に乗ってもらうことは可能です。

候補の企業は自分でも調査する

転職先の候補が見つかったら、必ず自分でも調べましょう。

田端さん

企業のIR情報(投資家向け広報)を見るのは基本として、「OpenWork」や「転職会議」のような口コミが集まっているサイトを見たりとかもします。公開情報は調べ尽くすぐらい調べたほうがい

さらに、もし可能なら直近で退職した人に会ってみて、自分の気になる仮説を当ててみるのもとても有効な方法だと思います。

内情を把握したうえで正直に話してくれるはずですよ。

選考のアドバイスをもらって通過率を高める

転職エージェントを利用すると、過去の選考の事例をもとにアドバイスをもらえます。たとえば面接でどんなことを聞かれるかなど。選考に関して気になることがあれば、遠慮なく相談してみましょう。

森本さん

英語の「agent(エージェント)」って要は代理人じゃないですか。なので自分ではやりづらいことをお願いすれば基本的にやってくれると思っていいです。

たとえば自分の上司になる人はどんな人なのか詳しく聞いてもらうとか。

転職に関して何か要望があったら相談してみると、意外と想像以上に対応してくれると思いますよ。

給与交渉を任せて年収を最大化する

給与交渉も転職エージェントに依頼できます。自分だと妥当なラインがわからず交渉がしづらいかもしれませんが、さまざまな要因を考慮して可能な範囲で最大化してくれるはず。

もし給与が譲れない重要な項目であれば「これくらい欲しい」とはじめからアドバイザーに伝えておくのも一つの手です。

30代が転職エージェントを利用するデメリット/注意点

スタンスを伝えないと意図しない転職を勧められるかも

アドバイザーとの面談で転職に対するスタンスは必ず伝えましょう。そうしないと、すぐ転職するつもりがないのに2ヶ月後の転職を勧められるなどのギャップが生まれてしまいます。

相性が悪いキャリアアドバイザーもいる

アドバイザーも人なので多少なりとも相性の良し悪しはあります。ぐいぐい転職活動を引っ張ってくれるのが魅力のアドバイザーも、人によっては無理強いしてくると感じることもあるでしょう。

相性が悪いと感じたら無理に継続する必要はありません。担当を変えてもらうか別のサービスを利用しましょう。

経歴やスキルを“盛る”といずれ困る

できるだけ事実を伝えるようにしましょう。アドバイザーは転職の可否を決める役割ではなく、転職活動の伴走者です。転職希望者を見て相性がよさそうな求人案件を見つけたり、より高待遇が引き出せるように努力をしてくれます。

ですがそこに嘘が混じっていると、転職後にギャップを感じ早期退職などにつながってしまうかもしれません。

的外れだと感じる求人を紹介されることもある

アドバイザーから求人を紹介してもらうと、ときには的外れだと感じるものもあるでしょう。しかしそれは想像もしてなかった提案をすることで、潜在的なニーズを捉えようとしたものかもしれません。

もし提案された求人がイメージと違ったら素直に伝えましょう。フィードバックすることでより精度の高い提案が期待できます。

ビジネスモデルを理解しておく

転職エージェントは採用が決まったら企業から報酬をもらう成果報酬型のビジネスです。そのためアドバイザーは採用する企業側の利益を大事にしがちな点は知っておきましょう。

ただし、勝手に転職が決まってしまう、なんてことはありません。提案された求人がピンとこなければそれを伝えましょう。

転職エージェントは、30代の視野を広げる“貴重な情報源”

石川

社会人歴の長い30代の場合、転職エージェントを使わなくても転職はできそうな気がしますが…

松本さん

たしかに業界の実態はある程度つかめるようになるので、リファラル採用(社員の紹介による採用)や直接応募などのチャンスも増えると思います。

ただ、そのようなケースは同業界・同業種への“人事異動”のような転職にすぎず、キャリアアップや新たな挑戦にはつながるかは未知数です。

石川

たしかに。同じような環境を転々としている人もいそうです。

松本さん

そこで役立つのが転職エージェント。名の知れた大企業や、異業種でも活躍できそうな企業の求人情報をつかみたいなら転職エージェントを活用するのが一番です。

石川

視野を広げるために必要なんですね。

松本さん

はい。公にされていない「非公開求人」を見られるのもいいところです。登録しておくと、思わぬチャンスに出会えるかもしれません。

結果的にエージェント経由で転職しなくてもOK。とりあえず登録しておき、市場感をつかむための“貴重な情報源”として活用するといいでしょう。

30代の転職で大事な2つの考え方

松本さん

30代のビジネスパーソンは、一言で言うとチャンスに満ち溢れた世代です。

大きくキャリアアップする可能性がある反面、ここで転職に失敗すると40代以降で一発逆転できる確率はゼロに近くなってしまいます

そこで、30代の転職において大事な考え方を2つご紹介します。

①転職を成功させるため「オリジナルの価値」を見つける

松本さん

30代の転職の場合、ただ実績をアピールするだけでは不十分。あなただけが企業に提供できる「オリジナルの価値」で勝負する必要があります。

石川

それって、どうやって探せばいいのでしょう?

松本さん

周りの人に「ありがとう」と言ってもらえたタイミングを振り返るといいですね。

たとえば同じ事務職でも「仕事が正確で助かる」「すぐ対応してくれてありがとう」「気が利くね」など、感謝されるポイントは人によって違います。

石川

「ありがとう」を振り返ると、自分の強みが見えてくるってことですね。

松本さん

はい。提供できる価値がわかったら、その裏付けとなるような過去の実績を洗い出しましょう

その実績を出すに至ったノウハウまで説明できれば、書類や面接の通過率がどんどん上がっていくはずです。

②40代以降を見据えて「売り」となる経歴をつくる

松本さん

30代のうちに、今後の「売り」となるキャリアを構築できるといいですね。

石川

「売り」というのは?

松本さん

「これなら誰にも負けない」と言えるような専門性や、ブランド力のある企業での就業経験のことです。

たとえば中小企業に10年勤めると、どうしても大企業への転職は難しくなります。

逆に、誰もが知っている企業で活躍した実績があれば、40代以降の転職でも困らないし、報酬が下がることも少なくなります。

30代は人生における“キャリアを鍛える全盛期”となる世代。今後の可能性を増やすためにも、未来を見据えた選択ができるといいですね。

転職に関する人気書籍の抜粋記事を読む

新R25では、人気の書籍のキモの部分を抜粋し、短い時間でエッセンスが学べる記事を掲載しています。

転職に関する様々な悩みを解消するために、これらの書籍に目を通してみるのも良いかもしれません。

『転職学』中原淳|新R25

日本の人材開発研究の第一人者が12,000人の大規模調査を駆使して編み上げた、「一億総転職時代」最高のテキストが誕生! ・巷に溢れる「

【中原淳さんの関連リンク】 ・NAKAHARA-LAB.net: 立教大学 経営学部 中原淳研究室 ・中原淳(なかはらじゅん)|Twitter ・中原淳|Wikipedia

転職・キャリアについて動画で学ぶ

新R25ではビジネス界の賢人や著名なタレントなどへの取材を数多く重ねてきました。

そのなかでも転職・キャリアを考えるにあたって参考になる動画をご紹介いたします。ぜひご覧ください。

ひろゆきさんに転職の悩みをぶつけまくったら、斜め上の回答が返ってきた

【ひろゆきさんの関連リンク】 ・ひろゆき, Hiroyuki Nishimura|Twitter ・西村博之|Wikipedia ・ひろゆき|YouTube

【渡辺将基さんの関連リンク】 ・渡辺将基(新R25編集長)|Twitter

「ヤバい職場の見極め方」を田端さんと箕輪さんに聞いたら「ヤバい職場の乗り切り方」を伝授してくれました

【田端信太郎さんの関連リンク】 ・YouTubeチャンネル「田端大学 YouTube支店」 ・田端 信太郎|Twitter 【箕輪厚介さんの関連リンク】 ・箕輪厚介の部屋 ・箕輪厚介|Twitter

「コロナ禍の転職ってどうなの?」とホリエモンに相談してみた。いま人を採用してる会社は強い!?

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「好き」と「得意」どちらを優先すべき? 自己理解のプロが教える“本当にやりたいこと”の見つけ方

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【田端信太郎さんの関連リンク】 ・YouTubeチャンネル「田端大学 YouTube支店」 ・田端 信太郎|Twitter 【小柳津林太郎さんの関連リンク】 ・Rintaro Oyaizu|小柳津林太郎 福岡開拓中|Twitter ・Rintaro Oyaizu|小柳津林太郎|バチェラー2|Instagram 【ラファエルさんの関連リンク】 ・ラファエル|YouTube ・ラファエル|Twitter 【尾原和啓さんの関連リンク】 ・尾原@プロセスエコノミー15日間Amazon電子総合1位、6刷!|Twitter

面接官が採用面接で「よく聞く質問」にはこんな意図がありました

〈取材・文=松本紋芽(@Sta_iM)石川みく(@newfang298)/ 編集=葛上洋平(@s1greg0k0t1)〉

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