
いますぐ転職する気がない方も必見
キャリアカーバーの評判は? 1163人へのガチ調査をもとに、業界のプロ達が特徴を解説
キャリア
リクルートグループが運営する転職サイト、「キャリアカーバー(Career Carver)」。
ハイクラス向けのヘッドハンティングを強みとしているようですが、実際の特徴や評判はどうなのでしょうか?
そこで新R25は転職サイトの実態に精通した方々にご協力いただき、実際に利用したことのある約1000人を対象に、転職サイトの評判について調査を実施しました。
ハイクラス向けのヘッドハンティングを強みとしているようですが、実際の特徴や評判はどうなのでしょうか?
そこで新R25は転職サイトの実態に精通した方々にご協力いただき、実際に利用したことのある約1000人を対象に、転職サイトの評判について調査を実施しました。
今回の調査に協力してくださったのはこちらの2名。
松本さん
黒田さん
はじめまして、黒田です。リクルートでは「Bing」「とらばーゆ」「フロム・エー」各
関西版編集長、「リクナビNEXT」編集長、「リクルートエージェント」ネットマーケティング企画部長などを歴任しました。
現在はルーセントドアーズ株式会社を設立し、35歳以上のミドル世代を対象とした転職支援サービス「CareerRelease40」を運営しています。
関西版編集長、「リクナビNEXT」編集長、「リクルートエージェント」ネットマーケティング企画部長などを歴任しました。
現在はルーセントドアーズ株式会社を設立し、35歳以上のミドル世代を対象とした転職支援サービス「CareerRelease40」を運営しています。
※詳細プロフィールは記事の下部に記載しています。
一般利用者のリアルな口コミに加え、専門家のおふたりの見解もふまえて、キャリアカーバーの強みや、転職サイトの活用法を解説します。
〈聞き手=市川茜〉
〈聞き手=市川茜〉
目次
【総評】待つだけの転職活動が叶う「スカウト機能」が魅力の転職サイト
※「ユーザー満足度」とは「求人の満足度」「アドバイザーの対応力」「その他サポートの充実度」に対する満足度の平均値です
松本さん
リクルートキャリアが運営する、ハイクラス・エグゼクティブ向けの転職サービス。
一般的な転職サイトのように自分で求人案件を探すこともできますが、メインはヘッドハンター(転職エージェントのキャリアアドバイザー)から受け取る「スカウト機能」です。
キャリアカーバーに登録して匿名のレジュメを公開するだけで、ヘッドハンターからスカウトを受け取れます。高収入の求人案件が多く、好条件でのスカウトも期待できます。
スカウトを待つだけでいいので、すぐに転職するつもりがない方や「自分にどんなスカウトが来るのか知りたい」と考えているハイクラス層にもおすすめです。
一般的な転職サイトのように自分で求人案件を探すこともできますが、メインはヘッドハンター(転職エージェントのキャリアアドバイザー)から受け取る「スカウト機能」です。
キャリアカーバーに登録して匿名のレジュメを公開するだけで、ヘッドハンターからスカウトを受け取れます。高収入の求人案件が多く、好条件でのスカウトも期待できます。
スカウトを待つだけでいいので、すぐに転職するつもりがない方や「自分にどんなスカウトが来るのか知りたい」と考えているハイクラス層にもおすすめです。
評判①:ハイクラスの求人案件に出会える
松本さん
キャリアカーバーの強みは、リクルートグループのネットワークを活かしたハイクラス向けの求人案件が豊富なところ。
公式サイトによると、事業責任者や管理職など、年収800万〜2000万円を中心とした求人案件を多く扱っているようです。
重要なポジションの募集など、一般公開されないような優良求人案件の紹介も期待できます。
公式サイトによると、事業責任者や管理職など、年収800万〜2000万円を中心とした求人案件を多く扱っているようです。
重要なポジションの募集など、一般公開されないような優良求人案件の紹介も期待できます。
黒田さん
求人検索ページの年収条件も「600万円〜」が下限となっていて、まさに高年収にこだわりたい方向きと言えます。
一方で、まだ実績のない新人・若手クラスの方や、エンジニアやマーケターなどのスぺシャリスト志向の方には不向きかもしれません。
一方で、まだ実績のない新人・若手クラスの方や、エンジニアやマーケターなどのスぺシャリスト志向の方には不向きかもしれません。
【代表的な利用者の評判】
静岡県/38歳/男性/年収700〜799万円:
求人案件が多く、質も高い印象です。
静岡県/38歳/男性/年収700〜799万円:
求人案件が多く、質も高い印象です。
評判②:ヘッドハンターを自分で指名できる
黒田さん
キャリアカーバーは、約1800名(2020年8月時点の公式サイトより)のヘッドハンターと提携していて、匿名レジュメを見たヘッドハンターからスカウトが届きます。
さらに、求職者もヘッドハンターの情報を検索できるのが特徴です。「担当業種」や「業界経験年数」などで絞り込め、気になるヘッドハンターを求職者側から指名することも可能。
通常の転職エージェントでは担当者を選べないことがほとんどですので、相性のよさそうなヘッドハンターを自分で探せるのは大きなメリットです。
もちろん、会ってみて印象が違った場合は、その後のサポートは断ってしまってOK。相談は無料ですので、複数のヘッドハンターと会ってみて、一番信頼できる方を探しましょう。
さらに、求職者もヘッドハンターの情報を検索できるのが特徴です。「担当業種」や「業界経験年数」などで絞り込め、気になるヘッドハンターを求職者側から指名することも可能。
通常の転職エージェントでは担当者を選べないことがほとんどですので、相性のよさそうなヘッドハンターを自分で探せるのは大きなメリットです。
もちろん、会ってみて印象が違った場合は、その後のサポートは断ってしまってOK。相談は無料ですので、複数のヘッドハンターと会ってみて、一番信頼できる方を探しましょう。
松本さん
キャリアカーバーはあくまでハイクラス層向けのサービスですので、「面接対策」や「応募書類の添削」などの基礎的なサポートには期待しすぎないほうがいいでしょう。
ヘッドハンターは、あくまでも転職活動者と求人企業の「仲介」に徹している印象があります。
イチから手厚いサポートを受けたいなら、「リクルートエージェント」などの転職エージェントの併用を検討してみてください。
ヘッドハンターは、あくまでも転職活動者と求人企業の「仲介」に徹している印象があります。
イチから手厚いサポートを受けたいなら、「リクルートエージェント」などの転職エージェントの併用を検討してみてください。
松本さん
リクルートエージェントには、ハイクラス・高年収の求人案件を専門に扱う「ハイキャリア・グローバルコンサルティングサービス」があり、各業界に精通した専任コンサルタント(アドバイザー)のサポートを受けられます。
選択肢の幅を広げる意味でも、キャリアカーバーと合わせてチェックするのをおすすめします。
選択肢の幅を広げる意味でも、キャリアカーバーと合わせてチェックするのをおすすめします。
評判③:顧問求人スカウトサービスがある
松本さん
キャリアカーバーは、本業に加えて企業の「顧問(経営陣に助言などをおこなうポジション。外部から招くことが多い)」として働く“パラレルワーカー”を目指す方にもおすすめできるサービスです。
そんな「顧問求人」のスカウトサービスもあり、興味がある場合は通常の求人案件に加えて顧問求人のスカウトも受け取れます。
顧問求人の種類は、経営企画部門をはじめ、販路拡大を実現する営業部門、採用戦略を提言する人事部門などさまざま。
これまでの知識・経験を活かして外部で活躍することで、副収入を得られます。
そんな「顧問求人」のスカウトサービスもあり、興味がある場合は通常の求人案件に加えて顧問求人のスカウトも受け取れます。
顧問求人の種類は、経営企画部門をはじめ、販路拡大を実現する営業部門、採用戦略を提言する人事部門などさまざま。
これまでの知識・経験を活かして外部で活躍することで、副収入を得られます。
黒田さん
近年、シニア層はもちろん、若手〜中堅のハイクラス層が副業として業務委託で働くケースも増えています。
「他企業のプロジェクトにも携わりたい」「自身のキャリアの可能性を広げたい」という方は、一度チェックしてみるといいでしょう。
「他企業のプロジェクトにも携わりたい」「自身のキャリアの可能性を広げたい」という方は、一度チェックしてみるといいでしょう。
転職サイトと転職エージェントの併用で“理想の転職”が近づく
松本さん
キャリアカーバーは、ここまで解説してきた通り、求職者とヘッドハンター(転職エージェントのキャリアアドバイザー)をマッチングするサービスです。
ハイクラス層向けの求人案件が豊富な一方、転職に慣れていない初心者へのサポートは物足りないかもしれません。
ですので、キャリアカーバー単体ではなく、ほかの転職サイトや転職エージェントとも併用することをおすすめします。
ハイクラス層向けの求人案件が豊富な一方、転職に慣れていない初心者へのサポートは物足りないかもしれません。
ですので、キャリアカーバー単体ではなく、ほかの転職サイトや転職エージェントとも併用することをおすすめします。
市川
転職サイトと転職エージェントはどう違うんですか?
松本さん
転職サイトは求人案件を自分で探して、スピーディに直接応募できるのがメリットです。ただし、選考対策などは自分でしなければならないことが大半です。
一方で転職エージェントは、無料でアドバイザーがキャリアの相談に乗ってくれるサービスです。
相性のいい求人案件を提案してくれるのに加えて、過去の実績などをもとに選考のサポートもしてくれます。
転職は慣れていないと自分一人で進めるのは難しいので、合わせて使うといいでしょう。
一方で転職エージェントは、無料でアドバイザーがキャリアの相談に乗ってくれるサービスです。
相性のいい求人案件を提案してくれるのに加えて、過去の実績などをもとに選考のサポートもしてくれます。
転職は慣れていないと自分一人で進めるのは難しいので、合わせて使うといいでしょう。
市川
たしかに、人に話すだけで考えがまとまるってこともよくありますよね。
転職エージェントもいろいろあると思うんですが、転職サイトと転職エージェントを併用する場合、どのように選ぶといいんでしょう?
転職エージェントもいろいろあると思うんですが、転職サイトと転職エージェントを併用する場合、どのように選ぶといいんでしょう?
松本さん
総合型の転職サイトと転職エージェントにはそれぞれ必ず1〜2社登録し、さらに転職先の希望が明確であればそこに特化したものも2〜3社、合計で3〜6社ぐらいは登録するといいでしょう。
転職先の検討段階ではできるだけ視野を広げたほうがいいので、抱えている求人案件が違う複数のサービスに登録すると、理想の転職に近づくはずです。
転職先の検討段階ではできるだけ視野を広げたほうがいいので、抱えている求人案件が違う複数のサービスに登録すると、理想の転職に近づくはずです。
市川
転職サイトはそれぞれ特徴がありそうなイメージが湧くのですが、転職エージェントって結局はどんなアドバイザーが担当になってくれるかがキモじゃないですか?
松本さん
その通りです。なので転職エージェントは登録前の段階ではそれほど絞り込まないことをおすすめします。
まずは複数のものに登録して、相対的に比較しましょう。
まずは複数のものに登録して、相対的に比較しましょう。
その他のおすすめの転職サイト
新R25キャリア総研の調査結果や過去におこなった専門家への取材をふまえて、キャリアカーバーとの併用におすすめできる転職サイト&エージェントをご紹介します。
種別 | おすすめの サービス名 | ユーザー 満足度 | |
総合型 エージェント | マイナビ エージェント | 92% | 相談する |
総合型 エージェント | リクルート エージェント | 89% | 相談する |
総合型 サイト | リクナビNEXT | 92% | サイトを 見る |
総合型 エージェント・ サイト一体型 | doda | 89% | サイトを 見る |
ハイクラス向け エージェント | JAC リクルートメント | 85% | 相談する |
ハイクラス向け サイト | en ミドルの転職 | 83% | サイトを 見る |
プロ5人も徹底比較!おすすめ転職サイトランキングを1163人の評判で決定|新R25転職
まとめて評判が見たい方はこちらの記事をご覧ください。
人気転職サイトの評判を見る
まとめて評判を見る
転職サイトを使った転職活動の流れ
元リクナビNEXT編集長
黒田真行(くろだ・まさゆき)
転職サイトを使う際は自分なりの「軸」が大事
転職先選びは、さまざまな要素が絡み合ってきます。勤務地や社風、仕事内容や給与…たくさんの変数の優先順位をしっかり決めないと、どんな転職サービスを使ったとしてもうまくいきません。
求人案件を探す前に転職の「軸」、つまり自分のなかで譲れない条件と妥協できる条件を決めておくと、その後の転職先選びもスムーズに進みます。
転職サイトの賢い使い方とは? プロ5人が利用の流れと転職攻略法を伝授|新R25転職
転職サイトのよくあるQ&A
ここからは転職サイトに関する“よくある質問と回答”をまとめています。
回答が気になる方は記事をご覧いただき、ぜひこれからの転職活動に活かしてください。
回答が気になる方は記事をご覧いただき、ぜひこれからの転職活動に活かしてください。
Q
転職市場に対する“コロナ”の影響は?
A
「なんとなく転職したい」くらいの方は、いまは見送ってもいいかもしれません。
【最新】“コロナ”で不安な今、転職すべき? 人事のプロに市場への影響と対策を聞いた|新R25転職
最後に、改めて調査の結果をまとめます。キャリアカーバーと合わせて、転職エージェントや転職サイトにいくつか登録すると、理想の転職・就職が実現できるかもしれません。
種別 | おすすめの サービス名 | ユーザー 満足度 | |
総合型 エージェント | マイナビ エージェント | 92% | 相談する |
総合型 エージェント | リクルート エージェント | 89% | 相談する |
総合型 サイト | リクナビNEXT | 92% | サイトを 見る |
総合型 エージェント・ サイト一体型 | doda | 89% | サイトを 見る |
ハイクラス向け エージェント | JAC リクルートメント | 85% | 相談する |
ハイクラス向け サイト | en ミドルの転職 | 83% | サイトを 見る |
ハイクラス向け サイト | キャリア カーバー | 85% | サイトを 見る |
〈文=市川茜(@ichi_0u0) 編集=石川みく(@newfang298)〉
精通者たちの詳細プロフィール
【黒田真行(くろだ・まさゆき)】1988年、リクルート入社。2006年から2013年まで「リクナビNEXT」編集長、その後「リクルートエージェント」ネットマーケティング企画部長、「リクルートメディカルキャリア」取締役などを歴任。2014年、ルーセントドアーズ株式会社を設立し、35歳以上のミドル世代を対象とした転職支援サービス「CareerRelease40」を運営。著書に『転職に向いている人転職してはいけない人』(日本経済新聞出版)、『40歳からの「転職格差」まだ間に合う人、もう手遅れな人』(PHPビジネス新書)がある
【松本利明(まつもと・としあき)】人事・戦略コンサルタント。大手外資系コンサルティングファームに24年勤務しプリンシパル(部長級)を経験。人材マネジメントの支援をした企業は600社以上。HR総研の客員研究員も務めている。著書に5万人のリストラと6500名以上のリーダーの選抜と育成をした人の「目利き」。『「いつでも転職できる」を武器にする』(KADOKAWA)『稼げる人稼げない人の習慣』(日本経済新聞出版)などベストセラー多数。BBC、TBS、日本経済新聞、東洋経済などメディア実績多数
この記事では、新R25キャリア総研の調査結果や過去におこなった専門家への取材をふまえて、キャリアカーバーの特徴について解説します。調査の概要は下記の通り。
おすすめの転職サイト調査の概要
【転職サイト調査の概要】
・調査期間
2020/05/08〜2020/05/11
・サンプル数
1163人
・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職サイトを利用したことがある人
【転職エージェント調査の概要】
・調査期間
2020/03/30〜2020/04/01
2020/04/02〜2020/04/06
・サンプル数
1128人(554+574)
・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職エージェントを利用したことがある人
・調査期間
2020/05/08〜2020/05/11
・サンプル数
1163人
・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職サイトを利用したことがある人
【転職エージェント調査の概要】
・調査期間
2020/03/30〜2020/04/01
2020/04/02〜2020/04/06
・サンプル数
1128人(554+574)
・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職エージェントを利用したことがある人
編集部オススメ
新R25が大切にしているのは、シゴトも人生も、もっと楽しむこと。
「新R25転職」は、編集部が読者の代表としてキャリアの達人たちから引きだしたアドバイスにより、"一歩踏み出せる答え"が見つかる転職情報メディアです。
アクセンチュアなどの大手外資系コンサルティング会社に24年勤めて、プリンシパル(部長級)を経て現職に至ります。人材マネジメントの支援をした企業は600社以上です。
さまざまな企業の人事とのつながりがあるので、企業側からの意見をふまえてコメントをします。