マイナビエージェントとは何が違うの?

「マイナビ転職」の評判を“転職のプロ” が分析。“地方に強い”ってホント?

キャリア
駅の看板やテレビCMでその名を見かけることも多い転職サイト「マイナビ転職」。

転職を考えたときに真っ先に思いつくサービスの一つではないでしょうか。

大手とあって利用者も多いためか、ネット上にはいろいろな評判が出てきます。一体どこまで信じるべきか、判断に困りますよね。

そこで、大小300社の中途採用支援や、8000人のキャリアカウンセリングの経験を持つ転職のプロ・三嶋弘哉さんに取材を実施。

スカウト機能への評判や、混同しがちな「マイナビエージェント」との違いなど、転職初心者が気になるところを教えてもらいました。

〈聞き手=森かおる〉
【三嶋弘哉(みしま・ひろや)】新卒で株式会社キャリアデザインセンターに入社。転職エージェント部門のコンサルタントとして、大小300社の中途採用支援及び、中途・新卒併せて8000人のキャリアカウンセリングを経験。2019年1月からはHRTech領域の新規事業企画に従事。現在は独立し、フリーランスとして事業成長支援を行う
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専任のアドバイザーのサポートが受けられる「転職エージェント」についてはこちらをチェック!
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
運営会社:株式会社マイナビ

求人数:約1万2500件
※2020年2月27日時点の公式サイトの検索結果より

対応エリア:全国

特徴:会員数は444万人(2018年2月時点)。掲載求人数は「リクナビNEXT」「doda」に次ぐ第3位。就職活動やアルバイト探しでも知名度の高い「マイナビ」は、若手社会人に多く支持されており、39歳以下のユーザーが60%を占めています。求人広告だけではなく、採用担当者と直接面談できる合同企業説明会「マイナビ転職フェア」も頻繁に開催中。

3分で登録完了!

公式サイトをチェック
三嶋さん

三嶋さん

求人数こそ競合のリクナビNEXTやdodaに劣りますが、ここ数年でグッと会員数を伸ばしている印象です。

全国に営業所を持ち、幅広い業種・職種の求人案件を満遍なく扱っているバランス型。強いて言えば、営業・販売・事務の求人案件が多いですね。

裏を返せば、“満遍なく平均点”のサイト。やりたい仕事がすでに決まっている人や、キャリアアップを狙いたい人にとってはやや物足りないかもしれません。
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リクナビNEXTについては、こちらの記事で詳しく解説しています
ここからは、編集部が調査した「マイナビ転職の評判」の真偽を三嶋さんに判定していただきます。

いい評判から悪い評判まで、さまざまなウワサがはびこっているようですが…その真相はいかに?

マイナビ転職の評判①「ハイクラス向けの求人は物足りないかも」ってホント?

森

マイナビ転職は「ハイクラス向けの求人案件が少ない」という声もあるようです。実際はどうでしょうか?
三嶋さん

三嶋さん

たしかに、 扱っている業種・職種は幅広いものの、取り立ててハイクラス向けの求人案件が多いわけではないです。どちらかというと経験の少ない若手向けの求人案件が目立ち、年収などの条件も平均程度が多いです。

ハイクラスな案件を探したいのであれば、そこに特化している「ビズリーチ」などのほうが合っているでしょう。
森

なるほど。
三嶋さん

三嶋さん

ただ、求人企業にとっても認知度の高いサイトなので、マイナビ転職にしか載っていない「独占案件」が全案件の約83%を占めている2020年2月時点)という特徴は見逃せません。

好条件かどうかはさておき、ほかで見かけない“掘り出しモノ”の案件に出会える可能性はあります。

マイナビ転職の評判②「地方での転職活動にも使いやすい」ってホント?

森

マイナビ転職は「地方での転職活動にも使いやすい」という評判がありますが、ホントですか?
三嶋さん

三嶋さん

これはホントです。というのも、マイナビの営業拠点は全国に52カ所。業界最大手のリクルートキャリアでも40カ所程度ですので、対応エリアの幅広さが伺えます。

それぞれの拠点に該当エリアの採用状況を把握している専門のスタッフが在籍し、地方求人も多く扱っています
森

52カ所! ホントに全国を網羅してるんですね。
三嶋さん

三嶋さん

はい。企業の採用担当者と直接面談できる「マイナビ転職フェア」も、全国で定期的に開催されています。
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
森

地方に住んでいてもイベントに参加できるのはうれしいですね。
三嶋さん

三嶋さん

さらにマイナビ転職には、地域特化型のサイトも用意されています
こちらは「東海」の特化サイト。全国を12エリアに分けた、それぞれの特化サイトがあります
三嶋さん

三嶋さん

加えて47都道府県版のサイトもあり、こちらでは市町村単位で勤務地の検索が可能。より細かいニーズに応えてくれるのが魅力です。

地方在住の人はもちろん、Uターン、Iターン転職を考えている人にも役立つと思います。

マイナビ転職の評判③「求人情報と入社後のギャップが少ない」ってホント?

森

一般的な転職サイトでは「事前に提示されていた条件と実際の雇用条件が違った」なんて不満もよく聞きますが…。

マイナビ転職の利用者は、入社後の環境にも満足している人が多いようです。これはホントですか?
三嶋さん

三嶋さん

おそらくその意見は信頼していいでしょう。大手サイトですから、掲載する求人案件の情報にはかなり気を遣っているはずです。
森

というと…?
三嶋さん

三嶋さん

2018年1月1日に施行された「職業安定法」で、企業が求人を出すときに必要な「試用期間の有無と内容」や「固定残業代等の給与体系」などの明示事項が厳格化されました。

当然ですが、嘘や誇大した内容を載せることも禁止されています。

これを受けてマイナビ転職も、各項目が抵触していないか配慮しているでしょうね。
森

でも、定量的な条件は問題がなくても、それ以外のところがヤバいってこともあるのでは…?
三嶋さん

三嶋さん

マイナビ転職の求人ページには、先輩社員のインタビューが掲載されています。それらを参考にすれば、社内の風土などもある程度は想像できますよ。

仕事の魅力についての話はもちろん、職場の雰囲気をあらわすチャートなども見られます。

こういった情報のおかげで入社後のイメージがしやすいのは、マイナビ転職の強みですね。
森

入社前に得られる情報が多いと安心できますね!
三嶋さん

三嶋さん

とはいえ人手不足の世の中ですから、どのサービスを使っても“ブラック企業”の求人案件がゼロとは言い切れません。

気になる点があれば、入社前に企業にきちんと確認しましょう。

マイナビ転職の評判④「『適性診断』のクオリティが高い」ってホント?

森

マイナビ転職は、求人紹介以外の周辺コンテンツの評判もいいようです。

特に仕事の適性を診断してくれる「適性診断」が人気のようですが、こういうコンテンツってほかの転職サイトにもありますよね。何か違いがあるんでしょうか?
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
三嶋さん

三嶋さん

最大の違いは、世界最大級の人事アセスメントプロバイダー「SHLグループ」の日本法人と提携しているところです。
森

人事アセスメントプロバイダー…?
三嶋さん

三嶋さん

いわゆる適性テストをつくっている会社ですね。SHLグループの商品だと新卒採用でおなじみの「玉手箱」や「GAB」が有名です。
森

玉手箱は私も就活のときに受けたことがあります! そのノウハウが、 マイナビ転職の適性診断に活きているんですね。
三嶋さん

三嶋さん

そういうことです。世界40カ国で毎年1000万人以上が受診しているテスト(公式サイト参照)がベースですので、診断結果も信頼できると思いますよ。

マイナビ転職の評判⑤「スカウトのマッチング精度が低い」ってホント?

森

マイナビ転職では、WEB履歴書を公開することで、企業からも直接オファーが届く「スカウト」という仕組みがありますよね。

これの評判がイマイチなようで、なかには「どこを見てスカウトされたのかわからない」「メッセージが多すぎて鬱陶しい」といった声もあるようです。
三嶋さん

三嶋さん

そういう不満が出てくるのも頷けます。マイナビ転職に限らず、スカウトメッセージの精度はあまり期待しないほうがいいですね。

というのも、1人ひとりに宛てた熱心なメッセージが来ることはほぼないからです。
森

え? WEB履歴書を見てくれてるんじゃないんですか?
三嶋さん

三嶋さん

正直、履歴書は細かく読まれていないことが多いです。何かしらの経験や希望などの条件が一致していると、定型文が自動的に送られる仕組みになっているんです。

なので当然、マッチング精度もそれほど高くはないでしょう。
森

そうだったのか…
三嶋さん

三嶋さん

転職サイトはあくまでも幅広い人に向けたメディアですので、完全にパーソナライズされた情報が届くものではありません。

自分だけに向けた細かいアドバイスが欲しいのであれば、転職エージェントを併用しましょう。たとえばマイナビ転職を使うなら、同じ運営元の「マイナビエージェント」がおすすめです。

マイナビ転職を使うなら、転職エージェントも併用しよう

森

マイナビ転職とマイナビエージェント…ややこしいですね。違いがわからない人も多そうです。
三嶋さん

三嶋さん

マイナビ転職は転職サイトなので、企業は求人情報を掲載することにお金を払い、求職者は自分で求人案件を探して応募するシステムです。

一方のマイナビエージェントは転職エージェントなので、企業は採用の実績に応じて報酬を支払う成果報酬型。

求職者が採用されるように、専任のアドバイザーが転職活動を全面的にサポートしてくれます

応募書類や面接に関するアドバイスをもらえるうえに、企業とのやりとりも代行してもらえるため、特に転職初心者にとっては心強いと思いますよ。
転職エージェントの比較はムダ。田端信太郎とカリスマ転職コンサルタントがおすすめ活用法を伝授

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転職サイトと転職エージェントの使い分けについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
森

なるほど。「転職サイトとエージェントは併用するといい」とのことでしたが…具体的にはどう使い分けるんでしょう?
三嶋さん

三嶋さん

まずは転職サイトでさまざまな求人案件に目を通して、業界の相場や自分のやりたいことを整理する。

細かなキャリアの棚卸し面接に向けた対策などは、転職エージェントを介して行うのがいいと思います。
森

転職サイトはあくまで“求人案件を見る場所”として使うということでしょうか?
三嶋さん

三嶋さん

まずは転職サイトで幅広い求人案件を見ながら、市況感をつかんでみるという感じです。

そこで興味のある企業が見つかれば転職サイトから応募してもいいですし、転職エージェントのアドバイザーとの面談を通して志望企業に出会えた場合は、アドバイザーを介して応募してもいいと思います。
森

どちらのほうがいいのでしょうか?
三嶋さん

三嶋さん

もちろん一概には言えません。でも企業側からすると、転職エージェント経由で採用した場合はコストが発生するため、まったく同じ経験・スキルであれば、転職サイト経由の応募者を選びたいはず。その心理を突く人もいます。

ただ、このやり方は手間がかかるので一長一短。転職エージェントは条件のいい非公開求人を持っているので、基本的にはアドバイザーを介した応募がおすすめです。
森

どちらにせよ、転職エージェントを併用したほうが効率的ってことですね!
三嶋さん

三嶋さん

はい。それぞれのメリットをうまく取り入れれば、希望の転職に一歩近づけるはず。頑張ってください!
マイナビ転職は幅広い求人案件を見たい人にぴったりな転職サイトなんだそう。周辺コンテンツも充実しており、転職活動の“はじめの一歩”として頼りになりそうです。

さらにマイナビエージェントをはじめとする転職エージェントも併用すれば、鬼に金棒。理想の転職に向けて賢く活用しましょう。

〈取材・文=森かおる(@orca_tweet1)/編集=石川みく(@newfang298)〉

転職サイト・エージェントについてもっと知りたい方はこちらもどうぞ

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