経験者が語る年収を上げるテクニックも
転職サイトの賢い使い方とは? プロ5人が利用の流れと転職攻略法を伝授
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無料で利用できるので損はしないとわかっていても、登録前に利用方法などについて知りたい方も多いはず。
そこで新R25では、転職サイトの実態に精通した方々にご協力を依頼し、実際の利用フローや賢い使い方についてうかがいました。
【moto】転職・副業に関する発信活動をおこなっているジョブホッパー。戦略的なキャリアップを繰り返して32歳で6社目。現在は年収1000万円超えのサラリーマンに。著書『転職と副業のかけ算』は、発売前からAmazon書籍ランキング総合1位を獲得。
【松本利明(まつもと・としあき)】人事・戦略コンサルタント。アクセンチュアなどの大手外資系コンサルティング会社に24年勤めて、プリンシパル(部長級)を経て現職に至る。
【高橋実(たかはし・みのる)】人事の複業家。株式会社モザイクワークほか3社で人事責任者を担う。法政大学兼任講師も務めている。
【「BEST WORK」編集長】口コミをもとに転職サイト・エージェントを比較するサイト「BEST WORK」を運営。
・求人の選び方のポイント
・転職前にやっておくべきこと
・年収アップする転職のコツ
など、転職を成功させるためのアドバイスも伺いました。
転職サイトの利用フロー&活用テクニック
STEP① 登録:まずは自分の「軸」を明確にしよう
黒田さん
葛上
黒田さん
転職エージェントのアドバイザーと面談をしつつ、自分でも転職サイトで求人案件を探す。この両方で、転職先選びの可能性が広がります。
STEP② 求人探し:スカウトメールは見極めが大切
葛上
黒田さん
葛上
黒田さん
スカウト経由で応募すると、書類選考をパスして面接に進めるケースも多いので、そういった本気のスカウトには応じるといいでしょう。
葛上
黒田さん
きちんと見極めて使えば、思わぬチャンスに出会えるかもしれません。
STEP③ 応募書類の作成:便利な「作成ツール」を活用しよう
黒田さん
履歴書は知っての通り、連絡先や職歴・学歴などの基本的なプロフィールを簡潔に伝えるもの。フォーマットに沿って正確に書けばOKです。
松本さん
こちらは履歴書ほど決まった形式があるわけではないので、自分で整理して書く必要があります。
葛上
松本さん
あとは転職エージェントを使えば、アドバイザーに職務経歴書を添削してもらえたり、改善点を指摘してもらえたりします。
自分でつくる自信がない方は、プロを頼ったほうがいいですね。
松本さん
これは社交性、現実思考、決断力、柔軟性などの18種類の特性から、自分の強みを客観的に把握できるという診断コンテンツ。
ただ、診断結果をそのまま自己PRに書くのはNG。
この診断は多くの人が受けているので、選考する側も同じような自己PRを目にします。その結果、コピペしていることが企業にバレて選考が不利になる可能性もあるからです。
グッドポイント診断で自分の強みを把握したあと、その裏付けとなる実績やエピソードを加えて自己PRを書くのが成功のコツ。
裏付けがあると具体的なイメージが湧くので、選考も通りやすくなります。
STEP④ 応募:転職サイトと転職エージェント、どちらから応募してもOK
葛上
黒田さん
というのも、求人案件との出会いは“一期一会”。今日あった求人案件が明日にはなくなるかもしれないので、スピード感を持って応募するのが大切だからです。
葛上
黒田さん
企業の内情や求めている人材などを教えてもらったり、面接対策を手伝ってもらったりしたいのであれば、アドバイザーに相談してから応募してもいいでしょう。
場合によっては、アドバイザーに推薦状を書いてもらえる可能性もあります。
STEP⑤ 選考:社内のリアルな雰囲気を感じ取ろう
葛上
黒田さん
さらに余裕があれば、選考と並行して人事以外との面談を依頼するのがおすすめです。
自分と年の近い社員や、似たような経歴の社員と話すことで、求人票だけではわからない企業のリアルな実情が見えてきます。
プロが伝授! 理想の転職を実現する「転職の攻略法」
【転職の攻略法①】 転職がうまくいかなくなる原因を潰しておこう
高橋さん
選考は、いわば「自分」という商品を営業する場所。いくら「いい商品だ」と叫んでも、ニーズがなければ売れません。相手のニーズを汲み取り、そのニーズに合わせて自分の実績や成果を伝えるのがポイントです。
motoさん
求人票や採用ページをよく読み込んで、「どんな人を求めているのか」を想像し、その仕事を自分ができるかどうかを考えると良いです。
その仕事を自分ができると思ったのであれば、その根拠を自分の過去経験と照らし合わせながら、面接で説明すれば良いです。採用側が求めていることを把握することが大切ですね。
【転職の攻略法②】職務経歴書は定期的に更新しておこう
motoさん
職務経歴書を書くことで、自分がこれまでやってきたことの棚卸しができます。自分に足りない力は何か、それを得るためには何をすればいいかなどを考えるきっかけになるので、現職でのモチベーションにも繋がります。
また、スカウトが届くタイプの転職サイト(ビズリーチやキャリトレなど)に登録して、常に職務経歴書を更新しておけば、自分に届くスカウトや求人案件が変化するので、自分が次に行けるキャリアなども見えるようになってきます。
【転職の攻略法③】年収アップには「軸ずらし転職」がおすすめ
高橋さん
若手の頃は、たとえ年収が低めでも裁量権が大きい企業を選ぶなど、「自分の成長に対する投資」を優先したほうがいいケースも多い。焦らずに長期的なキャリアを見据えたほうが、成功が見込めると思います。
motoさん
年収の大枠は業界×職種で決まります。そのため、年収水準が高い業界または業種に移ることで、年収アップが期待できるんです。
僕の場合は営業職は固定で、業界をずらすことを繰り返してきました。この「軸ずらし転職」については、以前、新R25の取材でお伝えしているので、ぜひそちらを参考にしてください。
合計2000人以上がおすすめする転職サイトと転職エージェント
気になるサービスにいくつか登録すると、理想の転職が実現できるかもしれません。
種別 | おすすめの サービス名 | ユーザー 満足度 | |
総合型 エージェント | マイナビ エージェント | 92% | 相談する |
総合型 エージェント | リクルート エージェント | 89% | 相談する |
総合型 サイト | リクナビNEXT | 92% | サイトを 見る |
総合型 エージェント・ サイト一体型 | doda | 89% | サイトを 見る |
転職サイトを使った転職活動の流れ
転職サイトを使う際は自分なりの「軸」が大事
転職先選びは、さまざまな要素が絡み合ってきます。勤務地や社風、仕事内容や給与…たくさんの変数の優先順位をしっかり決めないと、どんな転職サービスを使ったとしてもうまくいきません。
求人案件を探す前に転職の「軸」、つまり自分のなかで譲れない条件と妥協できる条件を決めておくと、その後の転職先選びもスムーズに進みます。
転職エージェントを利用した転職活動は、下記のような流れで進みます。詳しくは、解説記事をチェック!
転職サイトのよくあるQ&A
回答が気になる方は記事をご覧いただき、ぜひこれからの転職活動に活かしてください。
“転職のプロ”たちの詳細プロフィール
・株式会社モザイクワーク
新R25キャリア総研の調査概要
・転職エージェント調査の調査期間
2020/03/30〜2020/04/01
2020/04/02〜2020/04/06
・転職エージェント調査のサンプル数
1128人(554+574)
・転職サイト調査の調査期間
2020/05/08〜2020/05/11
・転職サイト調査のサンプル数
1163人
・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職エージェント/転職サイトを利用したことがある人
【転職サイトの評価基準】
・求人の数と質
(求人数は多いか?他サイトにはない求人を扱っているか? )
・サイトの使いやすさ
(求人検索がしやすいか? サイト上の求人情報が充実しているか? )
・サービスの充実度
(診断コンテンツやノウハウ集など、周辺サービスが充実しているか?)
【転職エージェントの評価基準】
・求人の満足度
(希望に沿った、適切な数の求人案件を提案してもらえたか?)
・アドバイザーの対応力
(進め方はスムーズか?有益なアドバイスがもらえるか?対応が丁寧か?)
・サポートの充実度
(履歴書の添削や面接アドバイスなどのサポートが充実しているか? )
編集部オススメ
新R25が大切にしているのは、シゴトも人生も、もっと楽しむこと。
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求人案件を探す前に転職の「軸」、つまり自分のなかで譲れない条件と妥協できる条件を決めておくと、その後の転職先選びもスムーズに進みます。