ビジネスパーソンインタビュー

30代向けおすすめ転職サイトランキング!プロと利用者が30社以上を徹底比較

キャリアアップ転職のコツも伝授

30代向けおすすめ転職サイトランキング!プロと利用者が30社以上を徹底比較

新R25編集部

2020/10/22

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おすすめ総合型サイトランキング

新R25転職は、転職サイトの実態に精通した方々にご協力いただき実際に利用したことのある約1000人を対象におすすめの転職サイトの評判について調査しました

転職サイトはさまざまな特徴を持ったものがあります。それらのなかから、調査結果をふまえて特に30代(ハイクラス)におすすめの転職サイトを厳選してご紹介します。

今回の調査に協力してくださったのはこちらの2名。

黒田さん

こんにちは、黒田です。リクルートでは「B-ing」「とらばーゆ」「フロム・エー」関西版編集長、「リクナビNEXT」編集長、「リクルートエージェント」ネットマーケティング企画部長などを歴任しました。

現在はルーセントドアーズ株式会社を設立し、35歳以上のミドル世代を対象とした転職支援サービス「CareerRelease40」を運営しています。

松本さん

人事・戦略コンサルタントの松本です。

アクセンチュアなどの大手外資系コンサルティング会社に24年勤めて、プリンシパル(部長級)を経て現職に至ります。人材マネジメントの支援をした企業は600社以上です

さまざまな企業の人事とのつながりがあるので、企業側からの意見をふまえてコメントをします。

※詳細プロフィールは記事の下部に記載しています。

お二方には、30代におすすめの転職サイトについてだけではなく、選び方や登録する際の注意点についても教えていただきました。

〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉

30代の転職は「転職サイトと転職エージェントの併用」が鉄則

石川

転職サイトってたくさんありますよね。理想の転職に近づける、いい選び方ってありますか?

松本さん

前提として、ほとんどの方は転職サイトだけではなく転職エージェントも併用するほうがいいと思います

石川

それは…なぜ?

松本さん

転職サイトは求人案件を自分で探して、スピーディに直接応募できるのがメリットです。ただし、選考対策などは自分でしなければならないことが大半です。

一方で転職エージェントは、無料でアドバイザーがキャリアの相談に乗ってくれるサービスです。相性のいい求人案件を提案してくれるのに加えて、過去の実績などをもとに選考のサポートもしてくれます。

転職は慣れていないと自分1人で進めるのは難しいので、合わせて使うといいでしょう。

転職サイトと転職エージェントの違い

石川

社会人歴の長い30代の場合、転職エージェントのサポートを受けなくても転職はできそうな気がしますが…

松本さん

たしかに業界の実態はある程度つかめるようになるので、リファラル採用(社員の紹介による採用)や直接応募などのチャンスも増えると思います。

ただ、そのようなケースは同業界・同業種への“人事異動”のような転職にすぎず、キャリアアップや新たな挑戦にはつながるかは未知数です。

そこで役立つのが転職エージェント。名の知れた大企業や、異業種でも活躍できそうな企業の求人情報をつかみたいなら転職エージェントを活用するのが一番です

石川

視野を広げるために必要なんですね。

転職エージェントもいろいろあると思うんですが、転職サイトと転職エージェントを併用する場合、どのように選ぶといいんでしょう?

松本さん

どちらも求人案件を網羅的に抱えている「総合型」と、特定の領域に特化した「特化型」があります。

総合型の転職サイトと転職エージェントにはそれぞれ必ず1〜2個登録するのがおすすめ。

30代の場合はある程度経験も積んでいるので、自分の得意領域に特化したものも2〜3個、合計で3〜6個ぐらいは登録するといいでしょう

転職先の検討段階ではできるだけ視野を広げたほうがいいので、抱えている求人案件が違う複数のサービスに登録すると、理想の転職が近くなるはずです。

転職サイトと転職エージェントの組み合わせ方

石川

転職サイトはそれぞれ特徴がありそうなイメージが湧くのですが、転職エージェントって結局はどんなアドバイザーが担当になってくれるかがキモじゃないですか?

松本さん

その通りです。なので転職エージェントは登録前の段階ではそれほど絞り込まないことをおすすめします

まずは複数のものに登録して、担当アドバイザーとの相性などを基準に厳選しましょう。

良い転職エージェントの選び方

30代に特化したおすすめ転職サイト

ここからは、特定の業界・職種・属性に強い転職サイトと転職エージェントを厳選してご紹介します。

松本さんによると、総合型に加え、希望する転職先に特化したものも2〜3個、合計で3〜6個ぐらいは登録するといいそう。

石川

ちなみに“特化型”って、何が特化しているんですか?

松本さん

抱えている求人案件とアドバイザーの知識です。特に転職エージェントの場合はアドバイザーがその業界・業種出身であるなど、より精通している方との出会いが期待できます。

石川

だったら使わない手はないですね…!

松本さん

マネジメント経験のある30代の方は、高収入の求人案件が集まるハイクラス(ハイキャリア)向けの転職サービスを使ってみるといいでしょう。

総合型の転職サイトと特化型の転職サイトの比較

【代表的な利用者の評判】

東京都/33歳/男性/年収800~899万円:

求人の質が高く満足度が高いのと、アドバイザーが一人ひとり優秀で、企業の選考通過率が非常に高い。内定時の給与交渉も、望む形で決着させてくれました。選考の中で試験がある場合は教えてくれたりと、情報もよく入手している印象です。

福岡県/38歳/男性/年収400~499万円:

担当のアドバイザーはすごく丁寧に対応してくれました。 求人数は多くないように思いましたが、その分ご紹介いただいたものは希望にあう、もしくは近いものが多く、安心して任せることができました。

兵庫県/37歳/男性/年収400~499万円:

案件ごとに担当のアドバイザーが違うので人によるのが前提ではあるけれど、全般にアドバイスやフォローが充実していました。案件の紹介については各アドバイザーから求人斡旋のコンタクトがあって、それなりの数の求人情報が集まるので、自分で探すよりも得られる情報が確実に多いです。大手企業を中心に一定以上のレベルの求人が多い点もよかったです。

松本さん

JACリクルートメントは、国内の大手企業や外資系企業のハイクラス層に強いのが特徴。年収800万円以上の、役職者向けの求人案件が豊富です

外資系に強い理由は、「ロンドン発祥の日系転職エージェント」だから。11カ国に拠点があり、海外への転職を希望する方はぜひ利用すべきでしょう。

企業側と求職者側の対応を同じアドバイザーがおこなう「両面型」の転職エージェントなので、求人票に載っていない内部事情にも精通しています。

面接対策も的確で、精通者ならではのアドバイスをもらえるはずですよ。

【代表的な利用者の評判】

東京都/33歳/女性/700~799万円:

いろいろな求人の提案があり、自分では考えなかった職種についても検討してみるいい機会になりました。客観的な意見でアドバイスがいただけて前向きに求職活動ができました。

東京都/39歳/男性/年収600~699万円:

担当者が親切で丁寧。こちらの事情に親身になっていただきました。そのためいろいろな詳細な条件のなかで私に合った条件の求人を提示してもらえました。複雑な求人のなかから選ぶだけで疲れてしまうような作業をおこなっていただけたことで、こちらの精神的な不安を取り除いてもらいました。

東京都/38歳/男性/年収400~499万円:

登録者への費用負担もある一方で、大手の転職エージェントには無い未公開案件や高額なスカウトが多い印象です。

松本さん

年収1000万円以上の求人案件が30%以上」とうたっている通り、ハイクラス(ハイキャリア)の転職を目指す方におすすめ。

ビズリーチは登録した外部の転職エージェントからアプローチをもらう形式なのが特徴の1つです。

業界・職種を絞ったハイクラスの求人案件を扱う中小規模の転職エージェントが多く登録していて、転職希望者の希望とマッチしていれば話が早く進むことが多いです。

また、転職希望者も会費を払う形式なのも珍しいところ。

無料期間である1カ月以内に転職先を決めるか、ここぞと思ったタイミングで有料会員になり、チャンスをものにするなど短期決戦に向いています。

松本さん

リクルートグループのサービスのため、強みであるネットワークを活用したハイクラスの求人案件が多いです。

匿名のレジュメを公開し、ヘッドハンターからのスカウトを待つスタイルなのが特徴。

すぐに転職するつもりではなく、ハイクラス向けの求人案件を待っている人におすすめ。初めての転職で面接支援などの転職活動中の手厚いフォローが欲しい方には不向きです。

専門知識や経験が豊富なハイキャリア人材で、本業に加えて企業の顧問を担うパラレルワーカーを目指す方にもおすすめです。

松本さん

ちなみに、総合型のリクルートエージェントも、ハイクラス転職を目指す際に役立ちます。

なぜならサービス内に、高年収の求人案件を専門に扱う「ハイキャリア・グローバルコンサルティングサービス」があるから。

各業界に精通した専任コンサルタント(アドバイザー)のサポートを受けられるので、気になる人は覗いてみてください。

(画像は公式サイトのスクリーンショット)

【代表的な利用者の評判】
北海道/38歳/男性/年収600〜699万円:
他社とは気配が違う求人が多く、他社の求人サイトと同じ求人で比較をしても妙に魅力的に感じました。

松本さん

35歳以上をターゲットにした、ハイクラス・エクゼクティブ向けの求人案件が豊富。自分で検索はできますが、どちらかというと提携企業・転職エージェントから直接指名を受けられる「スカウト機能」がメインです。

提携している転職エージェントや、そこに所属するアドバイザーのプロフィールが詳しく掲載されており、その内容をもとに、希望する業界・職種に強いアドバイザーを選べます。

通常の転職エージェントではアドバイザーを指名できないため、信頼できるアドバイザーを自分で選びたい方に最適です

ハイクラス層に強いアドバイザーとつながれるので、将来のキャリアアップに備えてとりあえず登録するのもアリだと思います。

【総合型】30代におすすめの転職サイト

ここからは求人案件を網羅的に抱えていて、30代の利用者からの評価も高い総合型の転職サイトと転職エージェントをご紹介します。

総合型の転職サイトと転職エージェントは、それぞれ1〜2個登録するのがおすすめだそう。

利用者の満足度が特に高いものを厳選しているので、これらすべてに登録してしまってもいいかもしれません。

ハイクラス求人に応募するときの注意点

松本さん

応募する前に、「なぜその求人案件が出ているのか」を調べておくと安心です。

健全に組織が大きくなっているなら問題ないですが、「すぐに人が辞める」などの理由だと、収入以上の負担を強いられる可能性もあります。

石川

どうやって調べればいいんですか?

松本さん

Openwork」などの口コミサイトを使うのがひとつの手です。ただ、口コミはネガティブな書き込みが多いので、できれば同業の知り合いなどから直接評判を聞けるといいですね。

あとは、ハイクラス求人と銘打っているものの、蓋を開けると“名ばかり管理職”で、仕事内容はただの平社員と変わらない可能性もあります。

石川

「名ばかり管理職」を見分ける方法はあるんでしょうか?

松本さん

応募する前に、アドバイザーに実情を聞いてみましょう。肩書きや部下の人数だけでなく、そのポジションが持っている権限まで聞いておくと、入社後の仕事内容がイメージしやすくなります。

30代の転職で大事な2つの考え方

松本さん

30代のビジネスパーソンは、一言で言うとチャンスに満ち溢れた世代です。

大きくキャリアアップする可能性がある反面、ここで転職に失敗すると40代以降で一発逆転できる確率はゼロに近くなってしまいます

そこで、30代の転職において大事な考え方を2つご紹介します。

①転職を成功させるため「オリジナルの価値」を見つける

松本さん

30代の転職の場合、ただ実績をアピールするだけでは不十分。あなただけが企業に提供できる「オリジナルの価値」で勝負する必要があります。

石川

それって、どうやって探せばいいのでしょう?

松本さん

周りの人に「ありがとう」と言ってもらえたタイミングを振り返るといいですね。

たとえば同じ事務職でも「仕事が正確で助かる」「すぐ対応してくれてありがとう」「気が利くね」など、感謝されるポイントは人によって違います。

石川

「ありがとう」を振り返ると、自分の強みが見えてくるってことですね。

松本さん

はい。提供できる価値がわかったら、その裏付けとなるような過去の実績を洗い出しましょう

その実績を出すに至ったノウハウまで説明できれば、書類や面接の通過率がどんどん上がっていくはずです。

②40代以降を見据えて「売り」となる経歴をつくる

松本さん

30代のうちに、今後の「売り」となるキャリアを構築できるといいですね。

石川

「売り」というのは?

松本さん

「これなら誰にも負けない」と言えるような専門性や、ブランド力のある企業での就業経験のことです。

たとえば中小企業に10年勤めると、どうしても大企業への転職は難しくなります。

逆に、誰もが知っている企業で活躍した実績があれば、40代以降の転職でも困らないし、報酬が下がることも少なくなります。

30代は人生における“キャリアを鍛える全盛期”となる世代。今後の可能性を増やすためにも、未来を見据えた選択ができるといいですね。

最後に、30代におすすめの転職サイトとエージェントを改めておさらい! 気になるサービスにいくつか登録すると、理想の転職が実現できるかもしれません。

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精通者たちの詳細プロフィール

黒田真行のプロフィール画像

【黒田真行(くろだ・まさゆき)】1988年、リクルート入社。2006年から2013年まで「リクナビNEXT」編集長、その後「リクルートエージェント」ネットマーケティング企画部長、「リクルートメディカルキャリア」取締役などを歴任。2014年、ルーセントドアーズ株式会社を設立し、35歳以上のミドル世代を対象とした転職支援サービス「CareerRelease40」を運営。著書に『転職に向いている人転職してはいけない人』(日本経済新聞出版社)、『40歳からの「転職格差」まだ間に合う人、もう手遅れな人』(PHPビジネス新書)がある ▶︎詳細を見る

松本利明のプロフィール画像

【松本利明(まつもと・としあき)】人事・戦略コンサルタント。大手外資系コンサルティングファームに24年勤務しプリンシパル(部長級)を経験。人材マネジメントの支援をした企業は600社以上。人事の「裏」を知り尽くす。5万人のリストラ、6500名以上のリーダー選抜をした『「人」の目利き』。HR総研 客員研究員も務めている。著書は累計15万部以上。『「いつでも転職できる」を武器にする』(KADOKAWA)、『稼げる人稼げない人の習慣』(日経ビジネス人文庫)、『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)などがある ▶︎詳細を見る

新R25キャリア総研の調査概要

【転職サイト調査の概要】
・調査期間
2020/05/08〜2020/05/11

・サンプル数
1163人

・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職サイトを利用したことがある人

【転職エージェント調査の概要】

・調査期間
2020/03/30〜2020/04/01
2020/04/02〜2020/04/06

・サンプル数
1128人(554+574)

・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職エージェントを利用したことがある人

ビジネスパーソンインタビュー

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