企業インタビュー

初速はいまいちでも「一気に跳ねる」。PR界の若手旗手・GO小林大地の“売りにつながる”メディア論

初速はいまいちでも「一気に跳ねる」。PR界の若手旗手・GO小林大地の“売りにつながる”メディア論

新連載「メディ活アワード」

新R25編集部

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あなたの企業は、「メディ活」できてますか

企業からの情報が消費者に届きにくくなっている時代に、 “企業発信”も変革する必要があるはず。「メディアから取材されたらラッキー」「取り上げられて終わり」のような受け身ではなく、能動的にメディアを活用し、掲載事例を事業成長につなげていくべきなのかも…。

新R25の新連載「メディ活アワード」では、メディアを活用したアクティブ企業発信「メディ活」を取り上げ、企業発信のありかたをアップデートしていきます。

今回は、The Breakthrough Company GOのクリエイティブディレクター・小林大地さんにお話を伺いました。

2019年にGOにジョイン。SKE48のプロモーションやUNIQLOの企画など、広告・PR企画などのアイデア開発を得意とする小林さんのメディ活の極意とは?

〈聞き手=宮内麻希(新R25編集部)〉

「ユニクロ施策は、ある地点から一気に跳ねた」。話題の波はつくれる

宮内

GOでは企業ブランディングを支援されてますが、企業のメディア施策で大事なことって何だと思いますか?

小林さん

いかに“話題になっている感”をつくれるか

“感”でいいんですか?

小林さん

これまで、いろんなプロモーションを担当させてもらってきたんですが…一気にバコーンって跳ねる瞬間があるんですよ。

ユニクロの「VOICE PAY」は、まさに地道なメディア露出の積み重ねで、イベント最終日直前にテレビ露出に繋がりました!

宮内

発表した瞬間からバコーンと?

小林さん

いや、初速が特別よかったわけではなかったんです。

メディアに取り上げてもらって、それがなんとなくコロコロ転がっていくなかで、「あー、このタイミングでテレビって決まるんだ」みたいな感じで一気に露出が増えて。

宮内

ある時点から一気に。

小林さん

そう。そのために“話題になっている感”が必要で。

一つの記事からテレビの露出につながって、それを観たメディアのディレクターがおもしろいと思って、また別の露出につながっていく。

どれか一つというより、複合的に話題にさせていって“山”をつくったほうが、「売り」の確率も上がるんですよね

宮内

なるほど…

小林さん

なぜ企業がメディアに露出するかって、結論「売り」につなげたいからじゃないですか。

そのためには、何か一つできれいにバズらせる…とかではなく、仕込みを重ねて地道に話題をつむいでいく

とくにスタートアップは、そういった“話題の波”をどうつくるかを、体験として知っておいたほうがいいですね。

メディ活やPRのためには…顔出しってしたほうがいいの?

宮内

GOでは、代表の三浦さん含め、みなさん顔出しで発信されているじゃないですか。よいPRのためには顔出しで発信したほうがいいですか?

小林さん

支援先の企業と一緒にメディアに出る機会も多いので、「何でその施策をやってんの?」という意図をちゃんと顔出しで語れるようにしています。

小林さん

これまで、PRの教科書では「スポークスマン(代表して発言する人)を決めておかなきゃいけない」って言われてたんです。

宮内

そうなんですね。

小林さん

でも、これからの時代はそういう感じでもない気がしていて。PRに携わる誰もが、自分の言葉で意図を発信できたほうがいい

顔出しにこだわらず、noteで文章にするでもいいし、多様な情報発信ツールのなかで一番伝わる方法を使ったらいいんじゃないかなと思います。

最初に火種をつくるために、スピード感はすごく大事

宮内

ちなみに、小林さんが支援されたPLAZAのリブランディング施策の記事を「企業トピ」で公開いただきましたよね。

宮内

これも“話題の波”をつくる一手だったんですか?

小林さん

はい。「初速感」を大きくする狙いがありました。

プレスリリースの発信と合わせて、わりと早いタイミングでメディア露出の機会をつくれていると、「話題になっているあれね!」と転がっていくことが多いんです

宮内

火種の一つみたいな感じで。

小林さん

スピード感が大事だったので、対話調で工数がすごく多そうに見えるのに手間も時間もかけずに作成できたのはありがたかったです。

あと、情報自体がやわらかくみえるっていうのもめちゃくちゃいいなと。アイコンが喋ってることで、僕自身もすごくポップな人に見えるっていうか…

バラエティ番組が好きで、なにわ男子の大橋担だという小林さん。十分ポップですよ

小林さん

しかも1記事10万円という価格帯じゃないですか。

プレスリリースみたいな使い方もできそうですし、「ここに至るまですごい大変だったよね」とか「こんなストーリーがあったよね」みたいな注力商品にもピンポイントで使っていけるんじゃないかなと思いました。

メディ活では「話題になっている感をつくる」という小林さん。

たとえ初速がよくなくても、序盤で“話題になっている感”を出しておくことで、一気に球の回転が速くなっていくこともあるのかも…。PRの仕掛け人の真髄を見た気がしました。

連載「メディ活アワード」では、これからも、アクティブな企業発信を事業につなげている人々を取材していきます!乞うご期待。

〈編集=山田三奈〉

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