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FC町田ゼルビア・J2優勝!選手・監督の“言葉”を紐解くと、先人の想いをつないだ軌跡が見えてくる

FC町田ゼルビア・J2優勝!選手・監督の“言葉”を紐解くと、先人の想いをつないだ軌跡が見えてくる

クラブ創設34年でつかみ取ったJ1への切符

新R25編集部

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サッカー・FC町田ゼルビアのJ2優勝が決定!

ホーム最終戦である10月29日(日)の第40節・ツエーゲン金沢戦後、この試合の勝利とともに、スタジアムに詰めかけたファン・サポーターと喜びを分かち合いました。

【ハイライト|1-0 FC町田ゼルビア vs ツエーゲン金沢|Jリーグ】

試合後におこなわれたのは、J2優勝をたたえるシャーレの授与式。

主将・奥山政幸選手が“万感の想い”でシャーレを掲げると、スタジアムは歓喜の渦に包まれました。

クラブ創設からJ1ライセンス獲得まで、苦節の歴史をプレイバック

2023年、第10節から首位を守り、快進撃を続けてきたFC町田ゼルビア。

しかしその歴史を振り返ると、決して簡単な道ではなかったことがよくわかります。

優勝後の監督や選手たちの発する言葉には、先人たちへの想いがにじみ出ていました。

この言葉の背景を知るべく、まずはクラブ創設からの軌跡を振り返ってみましょう。

起源は1977年の小学生選抜チーム

町田市は、昔からサッカー少年団やクラブチームの数が多い街。

そのなかで1977年に結成した、町田市の小学生選抜チーム「FC町田トレーニングセンター」がすべての始まりでした。

当時は指導者も市立小学校の教員だったとのこと。

その後、成長に合わせてJrユース(中学生)、ユース(高校生)と下の年代から育成チームを作り、町田市全体で強化。多くの有望選手を送り出してきました。

満を時して1989年、年齢制限のないトップチーム「FC町田」(FC町田ゼルビアの前身)が誕生したのです。

ちなみに…

「ゼルビア」は町田市の樹であるケヤキの英語名「ZELKOVA(ゼルコヴァ)」と、町田市の花であるSALVIA(サルビア)を合わせた造語で、1997年から正式採用しています。

クラブの危機を幾度も乗り越え…

日本サッカーは、「J1」を頂点とするピラミッドでできています。

日本初のプロリーグであるJリーグが1993年に開幕し、1999年にJ2を、2014年にJ3を発足させ、現在は3部制。

アマチュアの最高位に位置するのが日本フットボールリーグ(JFL)、以下地域リーグ(9地域)、都道府県リーグ(47都道府県)と続きます。

これまで、FC町田ゼルビアの危機は何度もありました。

たとえば、2001年には東京都リーグ1部で11位と低迷し、2部への降格危機を経験。さらに2007年は全国地域リーグ決勝大会(当時)で敗退し、JFL昇格を逃し…。

しかし、その翌年の2008年新体制発表会で、FC町田ゼルビアは初めて「Jリーグ入り」を目標として掲げ、この年にJFL昇格を果たしたのです。

審査落ちを経験…難航するJリーグ入会

チーム成績のほかに、Jリーグ入会やその先の各カテゴリーのライセンス交付には、さまざまな条件をクリアしなくてはなりません。

例を挙げれば、「1試合平均入場者数が2,000人に到達することを目指して努力していると認められること」「短期的に資金難に陥る可能性が極めて低いとJリーグが評価できる状態にあること」などです。

またホームスタジアムのガイドラインも設けられており、入場可能数が「J1は15,000人以上、J2は10,000人以上」でなければなりません。

これらをクリア、または将来的にクリアする見込みであることが認められ、初めてJリーグへの入会、各カテゴリーのライセンスが公布されるのです(条件はカテゴリーによって異なります)。

FC町田ゼルビアは、成績、観客動員数は達成できそうな位置にいたものの、スタジアム問題がクリアできず、2010年におこなわれた「Jリーグ入会予備審査会」を通過できませんでした。

署名5万人!市民の声を受けた町田市が動きJ2参入

この審査落ちを受け、市民団体「町田ゼルビアを支える会」が、町田市に支援を求める嘆願書への署名5万人分を集め、町田市議会に提出

賛同を得て、予算調達に成功し、Jリーグ入会のために進めていた町田市立陸上競技場の改修計画を抜本から修正したことで、2011年12月にようやくJリーグ加盟が承認されました。

この年のJFLで3位となり、翌2012年からのJ2参入が決定したのです。

スタジアム完成前でしたが、Jリーグ臨時理事会で異例として認められたのは、行政と市民の強い支持があったからなのだとか。

ちなみに…

エンブレムの真ん中の3本ラインは「市民」「行政」「チーム」の三位一体というクラブの基本姿勢を表現しているとのことです。

モチーフはZELVIAの「Z」とMACHIDAの「M」。

続く苦難…サイバーエージェント参画でJ1ライセンス取得

その後も、FC町田ゼルビアには幾度も苦難がおとずれます。

Jリーグ参戦初年度となる2012年(当時はJ1、J2の2部制)はJ2最下位となり、わずか1年でJFLに逆戻り。

2016年にJ2再昇格を遂げ、2018年には上位争いを繰り広げるも、今度はJ1のライセンス取得を逃してしまいました。

そんな折、2018年にサイバーエージェントが経営権を獲得します。

強力なバックアップを得たFC町田ゼルビアは、J1規格に合うスタジアムとクラブハウスへの改修目処が立ったことで、ついに2019年9月、J1クラブライセンスが交付されました。

こうして、FC町田ゼルビアのJ1への道が開かれたのです。

名将・黒田剛氏を招へいし、ついに念願のJ1へ

2021年にホームスタジアム・町田GIONスタジアムの改修が終了し、2022年にはクラブハウスと天然芝ピッチ2面を完備した練習場、通称「三輪緑山ベース」が完成。「J1仕様」の体制が整いました。

そうして2023年に招へいしたのが、黒田剛監督です。

黒田監督は、青森県・青森山田高校を1995年から指揮。全国高等学校サッカー選手権大会を3度制するなど数々のタイトルを獲得し、全国屈指の強豪校へと成長させた名将です。

さまざまな人々のバトンを受け取って就任し、チームを高みへと導いた黒田監督は、優勝後のインタビューでクラブの歴史をふまえて、このようにコメントしています。

黒田監督

新しい町田の歴史を刻めることをとてもうれしく思います。

首位の時期は長かったですが、いつ追い越されるかわからないという大きな不安とプレッシャーと戦いながらここまで必死にやってきました。

我々が日々築いてきた「日常の努力」が、必ず身を結ぶと信じて選手たちがしっかりそれに応えてくれました。

「J2優勝、J1昇格」という目標に向かって選手たちがブレることなく懸命に頑張ってくれた成果です。

町田というクラブが目標を達成できたのは、長期に渡って応援してくれた温かいファン・サポーターに恵まれたこと、そして多くの方に見守られ、その想いを感じながらシーズンを過ごせたことが大きいと考えています。

私達はスタート地点に立ちました。来季はJ1・1年生として、夢中になって走っていきたいと思っています。

先人の努力を受け継ぎ、チームを支えるベテラン勢の喜び

歓喜に沸くスタジアムのなかでも、ひと際感無量の表情を浮かべていたのは、なんといっても長年、チームを支えてきた選手たち。

DF奥山政幸選手(2017年加入)、FW中島裕希(2016年加入)、GK福井光輝選手(2017年登録、2018年入団)の3人です。

彼らの喜びのコメントも、ここで紹介しましょう。

主将・DF奥山政幸選手

奥山選手

FC町田ゼルビアを愛するすべてのみなさん、J2優勝おめでとうございます。

クラブの、みなさんの、そして自分自身の長年の夢を叶えることができて本当に幸せです。

クラブ創設から今日まで、たくさんの方によって必死につながれてきた想いを結果に結びつけることができて嬉しく思います。

同時に、このクラブに携わってきたすべての皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

今日見た光景は一生忘れることはないと思います。それほど素晴らしい瞬間でした。

ですが、FC町田ゼルビアの前に広がる果てしなく続く道においてはまだまだ通過点です。

これからも町田の誇りを胸に、FC町田ゼルビアとともに戦ってください。

FW中島裕希選手

中島選手

FC町田ゼルビアに関わるみなさま、ファン・サポーターのみなさま、J2優勝おめでとうございます。

本当に最高の景色です。目に心に焼き付けたいです。

2016年から在籍しこの目標に向かってきて、今の町田があるのもこれまでの先人たちのおかげだと思っています。

みんなの想いや夢が、ついに形となりました。

FC町田ゼルビア最高!

GK福井光輝選手

福井選手

FC町田ゼルビアに関わるすべてのみなさま、J2優勝おめでとうございます。

みなさんの努力がこの結果をもたらしてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

僕たち選手は、日頃からJ2優勝という目標に向けて120%で練習に励んできました。

この仲間がいなければ乗り越えられない壁でした。だからこそ、この快挙は本当に嬉しかったです。

FC町田ゼルビアはここから先も進化しつづけていきますので、またともに闘っていきましょう。

“5番”に込められた想いとは…

優勝セレモニーでは、快進撃を支えた原動力であるゴールゲッター・FWエリキ選手(負傷離脱中)とスマートフォン越しにつながっている様子が電光掲示板に大写しになり、大いに湧きました。

もうひとつ、スタジアムが湧いたシーンが…。

それは、今期7月まで在籍した、深津康太選手(J3・いわてグルージャ盛岡所属)が背負っていた“5番”のユニホームを、奥山選手が着て示したときです。

深津選手は、Jリーグ加盟前の2009年にアマチュア選手として入団。クラブの紆余曲折をその目で見てきた、FC町田ゼルビアきってのレジェンド

これを見たファン・サポーターは万雷の拍手で応答。

クラブ創設34年、FC町田ゼルビアのJ2優勝、J1昇格が、多くの人々に支えられ、バトンをつないで、ようやくつかみ取った結果だとわかる印象的なシーンでした。

ファン感、パレード…シーズン終了後もイベント盛りだくさん!

J2リーグは11月12日(日)が最終節。FC町田ゼルビアはアウェイ・ベガルタ仙台戦に臨みます。

結果が決まったからと手を抜くチームではないことは、これまでの経緯を踏まえれば明白。

王者にふさわしい、締まった試合を見せてくれることでしょう。

そして11月18日(土)には、「ゼルビアファンフェスタ2023」を開催予定。

さらにその後、町田駅前の原町田大通りにて「FC町田ゼルビア J2優勝・J1昇格パレード」をおこなうとのこと。

まだまだ目が離せないFC町田ゼルビアに、今後も注目です。

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